2010年4月13日火曜日

清書ツール

マイクロソフトオフィスを愛用しちゃってる人は、
日本中にかなりの数に登ると思います。

買ってきたPCの中に入ってりゃ、そりゃ使うでしょうよ。
会社のPCに入ってなけりゃ、
そりゃ家から持ってきて入れるでしょうよ。
#筆者はやったことはありませんが。
それはマイクロソフトが望んだことでしょう?
プロダクトアクティベーションとか今更何をやってるやら。

しかし現実問題、ワードもパワーポイントも、
「画材」としてしか使ってない人が殆どでしょう。

従来まで「紙」でやっていたことを、
そのままワードやらパワーポイントやらで続けようとします。

日本人の場合は「帳票」って奴があるらしく、
キレイに罫線を引いてレイアウトした「帳票」に
ギチギチに文字を書き入れるのが美徳です。
上司の承認印をもらう欄も忘れちゃいけません。

電子化しようとしても、「帳票」からどうしても離れられません。
ワードでは罫線でのレイアウトがやりにくいので、
エクセルを使う人はかなり多いです。

しかしエクセルは、ページの概念が希薄なので、
「ページ」の代わりに「シート」に分けて書きます。
めくるのが面倒くさいんですけど。
それに文字を入れるときは「罫線を避けて」書かなきゃならない。

正直、MS-DOSの「ワープロ」に戻った心境です。
皆さん、よく平気な顔してやってるなと思います。

おっとイケネエ。はみ出しちまった。フォントサイズを縮めて、っと。
これで入った。

貴方が資料を作るために、パワーポイントと向かい合ってる時間の殆どは、
レイアウト調整に明け暮れてることでしょう。

手書き時代より、キレイに仕上がる。それだけです。
手間は、下手すると増えてるかもしれませんね。

強調しておきます。
「資料を作る」のは手段であって、目的ではないはずです。
あくまで、打ち合わせなり、顧客への説明のため、のはず。

でもパワーポイントに向かい合ってるウチに、
ページ数を増やさなきゃいけない気になってくる。
綺麗に作りたくなってくる。

目的脱線、と呼ぶことにしたい。

帳票にこだわってる事自体も、業が深くてアレですが、
清書ツールとして、エクセルやらワードやらを選択するのも間違いです。

ワードは文章を書くためのもの。
例示するなら、小説を書くためのもの、
と言い換えてもいいかもしれません。
小説に罫線は使いません。
故に罫線が使いにくくてあたりまえです。

エクセルは表計算のために使うものです。
セルには、数字あるいは品名を入れるものです。
そこに文章を入れる日本人が悪いのです。

結論として、「清書」ただそれだけのために、
不適切なツールを使って、苦労を増やしている。

手段(書類作成)のための手段(清書ツール)ですからね。あくまで。

仕事を増やす仕事に絶望した!