2010年4月14日水曜日

句読点フリーで文章を難読化

最近、ブログやらなにやらで、文章の総量が増えても居るでしょうし、
大量の文書を読むようになったこともあるのかも知れませんが、

句読点フリーな文章が、実に多いんですね。

例えば、こんな文章があります。とある週刊誌の4/27号。
ただ画面が大きい
iPhoneではない。

一瞬、どこで切るのか悩みませんか?改行は原文のままです。
iPhoneの直後に、句読点を入れればそれで解決する話です。
しかし、大きい、で一旦改行しちゃってる。体裁の都合でね。

結構有名なサイトでも、長々と書いちゃってるサイトは多いですね。
たとえばここ。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091028_nttdocomo/

このリリースによると、NTTドコモは新設される基本使用料780円の料金プラン「タイプシンプルTM(バリュー)」と月額315円のiモード付加機能使用料月額の合計1095円を毎月支払うだけでドコモだけでなく他社の携帯電話などに対してもメールが送受信し放題となる「メール使いホーダイ」12月1日から開始するそうです。


読みにくくね?
javascriptの難読化が、まさにこんな感じでしょ?

日本語に句読点があるのは、必要だからです。
英語は、英数字しかありません。英単語の区切りは、
空白を入れなければなりません。

一方、日本語は、漢字&ひらがな&カタカナが入り混じっているので、
なくても単語の区別は、不可能ではありません。
しかし、前述の例のとおり、漢字が6文字以上も続いちゃったら、
熟語なんだか、助詞を忘れてるんだか、非常に読みにくくなります。

適切な句読点、あるいは、適切な助詞があったほうが
格段に読みやすくなるはずです。

更にありがちな文章が、その説明も、説明が先で品詞が後で出てくる。
「○○は、△△である」って書けばいいのに
「△△である○○」って書いてしまう。
格好イイ気がするので、使いたくなる気持ちは判るのですが、
実はこの文体は、判りにくいです。

何の説明だったのかが、最後にやっと判るからです。

更に困ったことに、△△の説明の途中で、□□の説明を始めちゃう。
こんな事したら、文章がどんどん長くなるに決まってます。

筆者は個人的には、再帰的説明保留と呼ぶことにします。

上の例では、料金のプラン名の話、サービス内容の話、詰め込み過ぎですね。
パワーポイントで、日夜大量の書類を作ってるアナタ。も、同じ病気です。

階層構造で表現するならこうなります。

  • NTTドコモは
  • 合計1095円を毎月支払うだけで
    • 新設される基本使用料780円の料金プラン「タイプシンプルTM(バリュー)」と
    • 月額315円のiモード付加機能使用料月額
  • 「メール使いホーダイ」
    • ドコモだけでなく
    • 他社の携帯電話などに対しても
    • メールが送受信し放題となる
  • 12月1日から開始するそうです。

合ってる?間違ってても責任取りませんけど。

説明の階層が2段、それが2組あったら、もうこれは読みにくい。
上の文章がその証拠です。

筆者私見では、限界は2段×1組です。
無闇につなげても、判りにくくなるだけってことです。

筆者が添削するとこうです。
  • NTTドコモは、料金プラン「タイプシンプルTM(バリュー)」を新設した。
  • これと従来のiモード付加機能を合わせて、「メール使いホーダイ」ドコモを含む各社携帯電話などに対してもメールが送受信し放題となります。
  • 料金は、タイプシンプルM 780 + iモード付加機能使用料月額315円 = 合わせて1095円の固定
だいぶ読みやすくなったと思うのですが、どうでしょうか。
内容が正しいかどうかは、気にしないことにします。

って言うか、料金プランも判りにくいんで、説明しにくいのは確か。
筆者も、こうやって「解析」してみなけりゃ、何のこっちゃ判りませんでしたから。

読まないで欲しいjavascriptを、難読化するなら判ります。
呼んでほしい筈の文章を、難読化してどうすんのかと。