2016年11月26日土曜日

小学校の算数はチュートリアルかなにかだと思うしかない

定期的に蒸し返されて個人的にはいい加減飽きたが、算数の計算順序の話である。

https://twitter.com/bakataku76/status/801413766076239872

おはじきが5つ
それが3組
「ただしい式はどちらでしょう」
3x5=15
5x3=15
凄い問題が出たものである。

解答例を見てかなり驚いた

https://twitter.com/miyukioldl55/status/801609200002416640

@bakataku76 同じ色のおはじきが3個ずつあって、5色あるから3×5です!

は?同じ色のおはじき?
並べ方は関係ないの?

この手の議論は昔から昔からあったが、ホリエモンの発言でより活性化した気もする。

http://news.livedoor.com/article/detail/12057293/

番組では「キンピクビジネス.com」のコーナーで「フィンランド 九九ではなく『電卓』」という話題を取り上げた。学力世界一の北欧・フィンランドの教育では、かけ算の九九を覚えずに電卓を使っているのだとか。無駄を省き、効率的に実践しているという。
この話題について堀江氏は「計算なんか人間がやる必要なんか、ずっと前からなかったのに『なんでそんなことをずっとやり続けてるんですか?』って話なんです」と指摘。
堀江氏は「勉強のやり方も、暗記中心じゃないですか」「(インターネットで)調べればなんでも分かるんだから、調べる能力だったり、調べたことを組み合わせる能力」「そこから新しいものを見出していく能力の方が大事なんです」と覚える力よりも、考える力のほうが重要だと訴えた。

彼が言わんとしていることはわかる。が、だから「算数がいらない」は頭が悪すぎる。

フィンランドの例は、「電卓を使って算数をやってる」だけで、算数の否定ではないだろう。ホリエモンが否定しているのは「九九から始まる算数」であって、日常の暗算そのものの否定では無さそうに見える。

コンビニで電卓叩いてる奴なんか見かけない。案件の重要度の話が抜けてる。

逆に、多精度四則演算は、それこそ電卓を使うべきで、学問としてやる必要はないという主張なら判らんでもない。

だからと言って、例えばそろばん教室行ってました!という人が居たとして、無駄呼ばわりするのは明らかに違う。捕鯨問題じゃないんだからさー。スポーツとか脳トレかなにかだと思えば良いだろ。

いずれも程度問題で、要る!要らない!の話は大仰。

とはいえ、最初の話まで戻ると、「算数ってなんだろう」感が出てくるのは否めない。ルールの話に固執している。教員によってはバツやら減点やらつけたりするようだ。

数学を視野に入れてるなら、四則演算の順序に拘るのは本質的ではない。

しかし算数の目的は、(この場合は)掛け算の「ルール」を覚えることの方が重要。そう考えてる教員が非常に多いということだろう。