昔話です。
今は猫も杓子もUTF-8。VistaもubuntuもUTF-8。
UTF-8は、Unicodeの8ビットエンコーディング方法なので、
Unicodeありきです。
しかし1993年に提唱された時には、アジア圏ではかなり物議を醸しました。
usenetで結構盛り上がったので、筆者もその有様は覚えています。
unicodeは、Apple/IBM/Microsoft等、アメリカ企業が決めたものであって、
ぶっちゃけ、日本語版&中国版&韓国版を
バラバラに作るのが面倒だったんだろうと。
例えば、日本ではJISコードが或るわけですが、
漢字類は概ね、音読み順に並んでいます。
unicodeの何が物議を醸したかというと、
現地に現存する国語コードを完全に無視してるんですね。
あろうことか、文字のカタチで並べてしまった。
しかも、日本語の漢字と、中国語の漢字を、混同してます。
凄い順番でしょう?
何が困るかというと、現地エンコーディング(JIS漢字)とは、
変換表を用意するしかない訳です。
結局、変換表は、アチコチで内蔵しちゃってるんですが。
例えば、「CGI言語」として有名なperl。その漢字モジュールjcode.pm
「WEB言語」として有名なPHP。
仕事を増やす仕事に絶望した!
とは言え、
英語圏のプログラムに日本語対応するには、
それ以前ではオープンソースであっても、何某かの改造が必要でした。
今では「UTF-8対応」で作っておいてくれれば、
メッセージは英語のままでもデータは日本語が通っちゃいますし、
後でメッセージデータを揃えれば済んでしまう訳です。
ソフトウエア業界の全体でいえば、楽にはなってるのでしょう。
unicodeは必要悪でもあります。
故に、今更文句を言う人はいません。
10年以上経っちゃったんだなあ。