2021年1月12日火曜日

「紙を42回折ると月へ届く」→俺氏「それ、ドラマの台詞やで」

最初にこのフレーズを聞いた時はバズサイトだった。小生の語感としては「願掛け?」だと思ったのだ。結論からいえばそれは当たらずとも遠からずなのだが。

紙を42回折ると月に届く?42という数字の神秘とは https://www.ai-mart.jp/syukyaku/blog/1844?

0.1mmの紙を42回折ると地球からおよそ38万km離れた月へ届く。 
一度聞いただけでは疑わしく思えるこちらの話を紐解き、さらに42という数字が持つ文学的な魅力についてお話していきます。
もう完全にファンタジーとしては話してるわけだが、何の話かはわかった。

n回折り曲げることができれば、厚みは2^n倍になります。そういう話だな?

しかしどう考えても無理だろう。
更に、ぐぐってみると、「不可能」って脈絡の話が多数見つかる。

紙を何回折ると月に届くか計算してみた - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=WJP87-QaNW4

これは折り曲げは成功して、「薄い紙が重なる」という事象のみ注視している。まあそうなるだろうなあ。

【物理エンジン】何回紙を折ったら宇宙まで到達するのか? - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=M0ueQSpB6zk

同上。

紙は絶対9回以上折れないらしいから10tでプレスしてみた! - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=Da6-vHzN-20

プレスした時点で、厚みの話がどっか行っちゃいかねないんだが....

何故、「紙を9回以上折れない」のか? 根本的な誤解は、「紙を折ってる」行為は「紙を曲げてる」からだ。折り続けて厚みが重なるほど、「折り目」の外周と内周の差が大きくなる。 これ算数レベルの話。厚みの話をしながら、厚みのことを忘れてる。 ダブルスタンダードの真骨頂だな。

これ、数学者が言ったんじゃないよな? 学者センセイがこんな初心者でもわかるポカをやるとは思えん。心の底から心配になった。

ソースをたどると、どうやらドラマの台詞に端を発するようだ。

新聞を折っていくと・・。 -この前、やまとなでしこって言う月曜のドラ- 数学 | 教えて!goo https://oshiete.goo.ne.jp/qa/20598.html
この前、やまとなでしこって言う月曜のドラマで
主人公の数学者の人が、薄い新聞を何回か折ると、
理論上は月まで届くんだよって言ってました。
これ、どう考えても「なせばなる」的な脈絡だろう。しかも台詞としてはちゃんと「理論上は」って言ったらしい。 実際に計算してみるやつの正気を疑うわ。

そのドラマの内容を確認して終わりにしよう。

『やまとなでしこ』はなぜ30%超え恋愛ドラマとなったのか 奇跡を起こした松嶋菜々子の「強さ」と魅力(堀井憲一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/horiikenichiro/20200714-00188089/

恋愛ドラマってことらしいので、問題の台詞は「願掛け」と解釈してよさそうだ。

ハイ、この話はこれで終了。