2014年11月23日日曜日

週刊少年ジャンプ連載 ナルト 完結

ナルトが700話にしてようやく完結。完結したのは何週間か前でしたが、仕事で忙しすぎてブログを書く元気がありませんでした。

インドラとアシュラの設定がいきなり出てきた時は「天上天下かよ!」と思いましたが、初代火影とナルトが同質のキャラであることも見せつつ、過去話がアッサリしてたので及第。

数年間をすっ飛ばして「知りたかったら映画を見てね」とか小賢しいが、総合的には好きな漫画であった。

改めて考えるに、根底のテーマは大きく二つ
  • 家族
  • 組織
これらは似てるようですが別物です。誤解を恐れず大雑把に言えばその関係に利害関係があるかどうかですね。また、ほぼ天涯孤独のナルトとサスケが、「家族」を探す物語であったと解釈すれば、最終エピソードの大喧嘩も腑に落ちようというものです。

最終話としては「世界を救った立役者」としてラスボス級の強さになった二人ですが、最初は「組織」の下っ端としてスタートしていくわけです。
  1. もちろん当時の火影であった猿飛ヒルゼンや、
  2. ナルト中期の師匠ジライヤ、5代目火影綱手姫、最初の離反者大蛇丸
  3. 4代目火影のナルトの父ミナト、
  4. 初期の師匠そして後の6代目火影カカシ
彼らも下っ端だった頃があり、しかも師弟関係が割と根深く描かれてるのも特徴でしょう。しかも彼らにも親やら子やらが居て、複雑に絡み合ってるわけです。※この辺り、天涯孤独連中が暴れ回るワンピースとか見習ってほしいところ

  • 「組織」に属してるということは、査問があるということ。


つまり個人の正義が、組織の正義と一致するとは限らない。逆に組織の正義であっても個人の主義とは相反する場合がある。この辺りでも色々葛藤のバリエーションが出てくる。※基本ゲリラ部隊の小競り合いばかりのワンピースとか銀魂とか見習ってほしい。

大規模戦闘では、作戦が重要。各個撃破か分散か。敵方にチート級が居てもいいということです。非主人公10人チームとかが活躍できる。忍界大戦争ではこの辺りがある程度出せてはいました。※この辺り、1対1のブリーチとか、雑魚一掃のワンピースとか見習ってほしいところ

カカシの同期のオビトが実はラスボス一派でしたとか、何処から伏線だったのかよく解りませんが、同期やら先輩やらの図式により、新キャラでも割とアッサリ人間関係が腑に落ちます。※この辺り、定期的に幼なじみが攻めてくる銀魂とか見習ってほしいところ。

この師弟やら親子やらを綺麗に図にしてる人が居ました。有難や

http://i.imgur.com/SauPI.jpg

また他里との絡みも踏まえると偉いことに。当代に限るとこんな感じらしい。

http://penjualkomik.blogspot.jp/2010/10/salasilah-komik-naruto-naruto-family.html

  • 家族と組織があるということは、世代交代があるということ。
ラストの五影会談は、世代交代した五影達のお披露目。7代目ナルトはもちろんのこと、忍界大戦争で目立ってた人は出てきてる感じ。「あの」我愛羅が、ヘアスタイルが七三になってるもさることながら、シカマルとテマリの息子に「我愛羅のおじちゃん」とか言われてるのにも吹いた。ダルイさんも所帯を持ってるのだろうか。※この辺り、メンバー入れ替えのために先代をあっさり殺しちゃうブリーチとか見習ってほしいところ。しかも結構微妙なヤラレかたが多くてビビります。

ナルトとヒナタが所帯持った件については小生なんとも思いません。

ナルトがサクラを追いかけてたのは何だったんだってばよ!とか絡む分からず屋が多いですが、あれは母親クシナと同質の女性(ミナトが見てそう思う程なので)をおいかけてたと思えば腑に落ちないこともありません。当時赤子で、母親の印象なんか無いだろって?シラネーよ。自分で考えろそれくらい。

一方ヒナタはナルトを追いかけるだけの存在のみならず、中期から自身の成長をも見せつけ始めます。ネジの死を真っ先に飲み込んでナルトを叱咤するあたりとかね。尊敬に値する場面。人によってはアレだけで惚れてもオカシクナイですよ。

そこから鑑みると、サクラはちょっとキャラ付けが弱かったんじゃないでしょうか。序盤はただの三角関係ライバルに絡ませたかったんだろうけど、中盤から主役二人がチート級になっちゃって、「付いていけない感」が凄まじい。作者は後半サクラを活躍させるの大変だったと思いますよ。

それにしてもナルトの息子ボルトは「とーちゃん」と呼び、ヒナタの娘ヒマワリはママと呼ぶ。統一できてねえな、うずまき家。このボルトの大活躍は、ナルトの1話と色々呼応してるんじゃないだろうか。確認してないけど。それにしてもヒマワリもボルトも、白眼は継がなかった代わりに、頬っぺたに化け狐のヒゲが。チャクラ的にどうなってるのだろう。うずまき遺伝子強すぎだろ。

日向家の血系限界の継承者であるヒナタがアッサリ嫁いだあたりは、「もう戦争は要らない」という意思表示ともとれます。

そしてジャンプにも世代交代が必要。

ナルトと同質と思われる連載は、現状では、「僕のヒーローアカデミア」と「ワールドトリガー」があり、後者は既にアニメ化。前者も一目でアニメ向きタイトルです。ちなみにワールドトリガーのアニメは見てません。いや単純に時間の問題。

※もう亀有派出所とか要らないよ。誰が読んでるんだよあんなもん

おっと、別の他の作品と作者をDISってるわけではありません。他の作品をDISる信者連中に反論してるだけ。しかも私はそれらの作品を読まないで言ってるしね。