2011年3月26日土曜日

今度はミネラルウオータ

日本人の右往左往っぷりは異常です。
これほど情報操作のしがいのある「国民」は珍しいんじゃないですか。

今度はミネラルウォータが市場から消えてるらしい。

筆者はテレビ見ません。新聞も見ません。故に友人から聞きましたが、

http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20110325ddlk13040324000c.html

葛飾区の金町浄水場の水道水から乳児(0歳児)の飲用に関する国の基準を超える放射性ヨウ素が検出された問題は、24日朝の検査で基準を下回り、摂取制限は解除されたが、都内の対象自治体は飲料水配布や問い合わせの対応に追われた。
荒川区役所では同日朝から「妊婦だが配布はないのか」などの電話が相次ぎ、職員が対応に追われた。正午から区役所で都配給のペットボトルが配布された。受け取った会社員の女性(32)は、「スーパーに水を買いに行ったが、明らかに子どもがいない人が水売り場に殺到して、子どもを抱えた私は危険で近づけなかった。本当に必要な人が安全に水を手に入れられないものか」と憤った。


「明らかに子供がいない人」発言は正直どうかと思う。今ではハイヒールを履いた若い母親が乳母車を押してます。しかし、子供より先に転ぶような恰好でどうするのかと。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000180-jij-pol

蓮舫消費者相は23日、消費者庁で開いた会見で、東京都の浄水場の水道水から乳児向けの基準を超える放射性物質が検出されたことに触れ、「飲料水が必要なのは赤ちゃんであり、被災地の人々。大人は基準内なので一義的に必要ない。冷静に考えてほしい」とミネラルウオーターの買い占めなどを慎むよう呼び掛けた。
野菜などの汚染による出荷停止や摂取制限については、「問題がある商品は出回らない」と強調。これまで検査されていない商品についても都道府県に要請し、点検を強化するとした。

散々心配を煽っておいて、何を言ってるのかと。もちろん心配を煽ってるのはマスコミです。この台詞も、蓮舫がようやく言うには遅すぎる。マスコミ自身がこれを言うべき。
「冷静な対応訴える」じゃねえんだよ。それは政治屋の仕事じゃねえだろ。お前らマスコミも訴えるんだよ。いい加減、「国民」も、マスコミのバカさ加減に気づくべき。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0326&f=national_0326_061.shtml
東京都内の水道水から基準を超える放射性物質が検出されたことを受け、東京都は乳幼児の水道水飲用制限を実施していたが、24日になって飲用制限を解除した。石原慎太郎東京都知事は同日、葛飾区内の金町浄水場を視察し、コップ1杯の水道水を引用し、安全性をアピールした。環球時報が報じた

石原都知事は、「天罰」発言やらで物議を醸しているが、被災者本人が文句を言うのは全く正しい。しかし外野がグチャグチャ言うのは、魔女狩りにしかなりません。だって、その「外野」は、言葉狩りをしたいだけでしょ。こういう代弁者気取りの「正義感」が一番危ない。だから魔女狩り。

デリカシーだの不謹慎だの言うなら、水死体を載せる週刊誌だって、親を失くして泣いてる子供を映しているテレビだって、似たようなもんでしょう?しかもマスコミは何の責任も取らない。石原氏は謝って、マスコミは謝らない。

本当の意味で日本の将来を考えてる「政治屋」は、筆者としてはこの人だけだと思いますよ。

しかし、ミネラルウォーターを買い占めた連中は、その大量の水をどうするのでしょうか。米を磨ぐとか。カップラーメンに使うとか。まさか鍋を洗うのにも使わないだろうね。やりかねないのが残念。

2011年3月25日金曜日

日本の民放のダメさは異常、テレビを盲信する日本人も異常

被災地の方々もどうにかテレビは見られるらしい。それで関東圏の人間の大慌てっぷりに落胆してるらしい。

http://www.cyzo.com/2011/03/post_6876.html

「東日本の、被災した人々が共通して思ったこと。それは『この人たちは私たちを見捨てているのか』という驚きと失望ではなかったのか。テレビのキャスターの一人が、『あの波が押し寄せる光景はまるで映画を見ているようです』と口にした。(中略)君にとってこの惨事は劇場の椅子にふんぞり返って眺めるものなのか。言葉の間違いというより、人としての倫理観の欠落、無人格以外の何物でもなかろう。日本人はここまで落ち果てたか」「唯一の被爆体験を持つ国の一企業が、その怠慢で事故の報告を曖昧にし、原発のことを何一つ勉強していない政治家が右往左往している現状。『計画停電』報道のこの無神経さは何だ? 被災地には夜に光さえない。少しは我慢できないのか。株を投げ売りし、コンビニに買い出しに殺到し、ガソリンも入れるだけ入れておこうとする日本人、いったいいつからこんな国民になりさがったのだ」

これについてはまず、視聴率しか頭にないマスコミが悪いでしょう。津波等の被害だけをセンセーショナルに映して、被害の甚大さだけをアピールする。問題なのは、その演出手法は一般的なバラエティそのまま。途中途中にビデオを流し、雛壇連中のリアクションを映す。

キャスター連中も気が利かないですよね。「オイルショックとは違います」と一言づつ添えれば良い。それで、「株を投げ売りし、コンビニに買い出しに殺到し、ガソリンも入れるだけ入れておこうとする日本人」の何人かは落ち着く筈です。なぜそれをしないのか?視聴率が大事だからですよ。残念ながら中学生でも判ってしまいそうな常識です。

そして、それに対する「国民」の反応も馬鹿正直すぎる。

http://twitter.com/mosu_hautbois/status/47577063586152448
母から「オムツ4パック送った」と言われたので、何でそんなに?と言ったら「あんたはオイルショックを知らないからそんな事が言えるのよ!」と言われた。つまり、買い占め工作のトリガーを引いたのはこの世代である可能性が高い。

「オイルショック」=「モノが無くなる」という実績のみに着目して、
今回は「日本国内に被災地がある」「被災地には本当にモノが無い」という事実に目を向けてない。
自分と身内の生活だけが最優先。悪くはないのですが、正直、危険な発想です。
その裏では、「被災地ではない関東」なのに、モノが無くなってしまう。

日本人が見捨てているのは、被災地の人々ではありません。隣人を、なのです。

関東圏の実際の買い占めは、おそらくは最初は住民の数%以下でしょう。
しかし、そのせいで本当に買えなくなった連中が、次の日から並ぶのは無理がないことでしょう。奥さんに尻を叩かれた旦那がトイレットペーパーを持ってね。

震災、いや買い占めスタートから2週間、ようやく交通も物流も安定してきて、
カップラーメンの入荷も始まってるようです。その一方では今度はミネラルウオーターが無くなってるらしい。

何でこんなに慌ててる人が居るのか本当に判らない。関東圏の人間から見てもです。
これを友人の一人は「祭り」と揶揄しています。理由なんか無いのかもしれません。

2011年3月22日火曜日

うちテレビ無いんで

皆さん、NHKの受信料は払ってますか。もちろん筆者は払ってます。
しかし、払ってない人が居るらしいし、
地デジ移行への失敗で、アナログしかない世帯は「見られなくなる」、
受信料を取るわけにはいきません。

さて、受信料の「補填」はどうするのか?

無線のみならず、ネットワークストリーミングまで拡大しちゃって、「PCを持って入ればNHKと契約しなければならない」みたいな無茶話をしようとしている。らしい。http://www.insightnow.jp/article/6412
こんな話、テレビじゃ殆ど報道してません。少なくとも私は知りません。ってテレビ見ないけど。
しかもどうやらその法案は殆ど通っちゃってるらしい。日本は、こんな小細工がまかり通る世の中です。

こんなんが施行された日にゃあ、どう考えたってNHKはボロ儲けです。それを全て番組製作に使います。ならまだいいが、そこまでして金を集める必要があるのか?そこが抜けてる。
7月には、アナログ放送の電波が止まって、地上デジタルに切り替わります。と言うことになってる。それは良いのだが、未だに見られない地域やら、アナログ使ってる世帯もあり、「NHK放送を受信できません。」という世帯が存在してしまう。
その補填で思いついたのがコレなんでしょう。そうとしか考えられない。だって、そんな大金が必要?
いやいいんだけど。もちろん総務省の皆さんも支払うんですよね?
「受信料払いません」ってところに甘んじてればいいのに、こんなに中途半端な手に出たら、誰だって反感持ちますよ。
どうしても欲しいから増税してNHKに回します。の方がまだ印象が良い。
こりゃちょっとしたクーデターになりかねないですね。一応、筆者は払ってますよ。たまにNHKも見ますからね。
でもPCの分も下さい。などと言い出したらもちろん。「うちPCも携帯電話も無いんで」って言うに決まってる。皆さんもそうでしょう。
莫大な受信料を集めたNHKが何をするやら。ドキュメンタリーで地球の裏側行ってみたり。高い俳優出して、高いホテルに止まらせたり。なんてことにならなきゃいいけど。

2011年3月15日火曜日

視聴率しか考えないテレビ報道は要らない

先週土曜日、家に帰れないまま、友人宅でテレビを見てましたが、
わざわざ地震特番を編成したどこかのチャンネル。

証明を落としたスタジオで、
アナウンサーが一人ライトに浮かび上がり、
厳かにお題目を延べ始める。

「東北地方太平洋沖地震」及びそれによる「大津波」が、
「コンテンツ」の一つに成り下がった瞬間でした。

「テレビだけが娯楽」という時代はとっくに終わっています。

東北地方太平洋沖地震の情報なら、ここで十分です。
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html

スカイツリーの建設費を被災地に回せば、
結構すごいことが出来るんじゃないでしょうか?

筆者はもともとスカイツリーは要らないと思ってますので。

400ミリシーベルト

ついに政府が、放射能漏れの発表をしました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110315/t10014681951000.html

ぶっちゃけ、遅くとも土曜日辺りから放射能は出ていたのでしょう。
隠しておけるレベルではなくなった。筆者はそう解釈しています。

こうなってようやく気づく訳ですが、
「原子力発電は、環境負荷の少ないクリーンなエネルギーです」というお題目。
これは、リスクを折り込んだ台詞では無かったのです。

  • 問題は、「止める」のがこんなに大変だと言わなかったこと。
  • 止まらなかったなら放射能が漏れる。とは言わなかったこと。
  • 言えないってのは判りますけどね。


今回の場合は、大地震絡みですから、
地震で建物が壊れていた可能性もあるかもしれません。

  • 放射能を防ぐためには、分厚いコンクリートあるいは水で遮断するしかない。しかしコンクリートは柔軟ではないので、地震で壊れる可能性がある。
  • もし放射能が漏れた時の被害を考えたら、人の少ないところに置くしかない。送電のコストを考えたら、需要のできるだけ近くに置きたい。東北の海沿いってのは筆者でも考えます。あくまで科学としてです。
  • 日本の平野は国土の3割しかないので、人が少なかろうが0人には絶対ならない。当然、少なくとも漁村がある。人が誰もいないって訳はない。住民の反対は只事ではなかったはず。
  • しかも、実際に事故が起ったときに、放射能の影響に人間は耐えられない。作業者は根こそぎ亡くなり兼ねません。これは果たして、第何次被害と言えるのか?


総合して、どう考えても原子力発電は危険なわけですが、
狭い日本では他の選択肢はないでしょう。

平屋の一戸建てを潰したら、狭い一戸建てを3件建てる。
或いはアパートを建てる。面積高価が高いものを選ばざるを得ません。

スーパー堤防は、まあナシでしょう。コストが尋常じゃないし。
ひょっとしたら次回の大津波に間に合わないかもしれない。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110314/tky11031421580009-n1.htm

プレートに乗っかってる日本では、地震は防ぎようがない。狭い平野を奪い合って生きる限りは、大津波も防ぎようがない。
おまけに、たまに台風がくるわけです。

結果的には、筆者は、日本国内に住むのは限界ではないかと思ってます。

原子力発電所停止の余震

横浜市営地下鉄は、特に停止区間もなく運用してるらしく、田園都市線は、昼と夕方は動いてる模様。
筆者は、3/15に一応「出社」はしてみました。
何時ものルートです。

途中、横浜市営地下鉄は、「変電所の切り替え」とやらで、
途中の駅に20分程止まります。
果たして、新横浜の計画停電開始前につくのか?

結論から言うと、間には合いませんでしたが、
節電しまくりの商店等の企業努力により、
計画停電はしなかった模様。
とはいえ、仕事を本腰入れるわけにはいきません。

またしても16時解散。
火曜日水曜日は、休業というか、自宅作業に。

一応、通常通りのルートで帰宅を目指しますが、
新羽で乗ってくる人間が異様に多い。これは何事か??
満員嫌いの筆者は、入れ違いにホームに出ます。
1時間ばかりベンチに座って様子を見ましたが。

どうやら、「新羽~あざみ野間は電圧が低く、電車が走れない」らしい。
故に、運行の6割を新羽止まりにして、3倍の客が新羽~あざみ野に殺到する状態に。
こんな話は、オフィシャルサイトでは一言も言及していません。
行かないと判らない情報です。

あるいは誰かさんがツイートしてたかもしれませんが。
計画停電のするのしないのという話は、色々な人がツイートしまくって、
かなり混沌としているらしい。情報の信憑性としては怪しいですね。

しかたがないので、一旦横浜に出て、東横線で横浜市を出るプラン。
一方、東横線は、予定より早く渋谷直通を再開したもよう。
とりあえず渋谷には着きましたが。

折り返しに乗ろうと思っていた田園都市線は、
なんと「改札の通過制限」を掛けてる。構内に長い列が出来ています。
これもオフィシャル情報には一言も言及してません。

結局、路線バスに乗って家には着きました。
筆者の使う路線は比較的空いていたようで助かりました。

一般家庭やホワイトカラー法人は、とりあえず電気を付けなくても
なんとかなるとは思いますが、介護施設はそうはいきません。
なるほど、ここまでの混乱は筆者も気が回りませんでした。
http://news.livedoor.com/article/detail/5414295/

実際、病院やら介護やらの被害を考えると、
東京電力も止めたくはなかった筈でしょう。

結果、色々な地域で、計画停電は回避しているらしいのですが、
この背景には、鉄道在来線の運休やらが、関与しているかもしれません。
実際、あざみ野界隈は、「電圧が低い」らしいですから。

2011年3月13日日曜日

地震、津波、火事、原子力発電所

3/11の地震発生当時、筆者は新横浜で仕事中でした。
雑居ビルは大きく揺れて、確かに立って居られないレベル。
バスの中を想像してもらえれば、近いかな。

体感では2分ぐらいでしたが、(同僚もそう言ってるのですが)
その後どうやら5分は続いていたらしい。報道によれば。

公共交通は全てストップしてるので、
そのまま15時ぐらいで会社は解散。
近所在住の友人宅に転がり込みました。

その友人宅はライフラインもインターネットも無事だったので、
どうも大災害の実感がなく、
事実、新横浜界隈では目立った倒壊は見当たりません。

しかし結局、交通類の回復は、
翌12日11時の地下鉄の運行再開を待たねばなりません。
それでようやく筆者も帰りました。

その間に、津波の被害やら、原子力発電所の停止やら。

まず津波

太平洋の反対側に1mの津波が届くって言うんだから、
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/03/13/kiji/K20110313000414880.html
至近距離の日本がただで済むわけはないです。
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011031201000655.html
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110313091219.asp

日本の国土の7割は山らしい。わずかな平野に密集して生活してます。
http://www.jcca.or.jp/invitation/sihon/page2.html
それゆえに、この手の水害は、本質的に大災害になりやすいとは言えます。
でもだからと言って住まないわけにはいかない。
資源の少ない日本では、海産物に頼らないわけにはいかない。

原子力発電所

全て自動停止したのはいいが、冷却ができず、水素爆発まで起ったらしい。
核爆発を考えたらもちろん止まった方が良いのですが。
「止めた」だけでは「安全にならない」のは、
現代の人類の手に余るしろものだったのかも知れません。

だから使うな、などと無責任なことは言えません。
水力はとっくにパワー不足、火力は燃料の枯渇の懸念。
http://www.jaif.or.jp/ja/nuclear_world/data/f0301.htmlいつのまにやら日本の3割の電力を供給しちゃってるらしい。
現代の人間に「なんとか使える」原子力に頼るのは仕方のないことだと思います。
などという台詞は、原子力発電所の近くに住んでないから言えること。

しかし、これも他に方法がない。
この議論については、誰にも正義はない気がします。

電気自動車の普及が始まっていた事もあり、化石燃料ベースの生活から、電気中心の生活に移行しつつありましたが、考えてみたら、その電気は一体どこから来るのか?という話が抜けていた気がします。

今回の件に限らず、筆者はもう、日本はダメかもな、と思っています。
国外への脱出を真剣に考えた方が良い。

なにしろ「政治屋」がマズだめですからね。

2011年3月6日日曜日

メイルは議論には向いてない

メイル(インターネット)を仕事で使ってます、って人は、もう日本中のほとんどがそうだと思いますが、筆者は、メイルは仕事には向いてない媒体だと考えます。
メイルとは何なのか?物理的サービスでは郵便に近いと思いますが、それより遥に速く届き、おまけに概ね無料です。とは言え、電話ほど速いわけではない。
つまり、郵便と電話の中間的な媒体。電報がまあまあ近いでしょうか。
メイル≒電報+概ね無料+返信機能。ここ重要です。

電報や手紙で、仕事の業務の細かい連絡ってしないでしょう?でもメイルではやってしまう。簡単に送信できるからです。
ただし、忘れちゃいけないのが電話&手紙&メイル&電報は、本質的に私信なのです。内緒話なのです。でも仕事で「私信」って、あり得ないのです。本質的な問題がここにあります。

仕事なのに、内緒話じゃ、仲間がフォローできない。
言い換えると「共有しなきゃならないモノ」を「私信」で送ってることです。
だからccしてみたり、メイリングリストで運用してみたりですが、「全員に返信する」を全員が間違いなくやらなければなりません。
更に、今度は同じメイル文章が、個人のハードディスクと、メイリングリストアーカイブと多重に存在するので、ハードディスクの無駄とか、そういうミクロでケチくさい話もあります。

また、本質的に「手紙」であることが、業務の連絡としての運用を妨げます。居るでしょ?題名で名乗る人。ナカジマです。いや知ってます。
また、1通のメイルに、複数の案件を混ぜることも、頻繁に起ります。
取引先にインタビューしてみたところ、クライアントとしては案件単位じゃなくて、受注単位で考えてるみたいなんですね。だから題名はいつも一緒「○○の件」
これをやられると、メイルの分類が困難になるし、議論が派生したときに何の話か判らなくなる。

そういう意味では、返信機能をなくせばよいのかもしれませんが、残念ながら別の混乱が起るでしょう。

これによって、後期に参加した人が、メイルの議論を追いかけるのが面倒すぎるのです。返事を書くときの「引用」の慣例も、それに拍車を掛けてますね。例えば2000行の引用があって、下の方に大事な話が有った!とかとても探せません。

あくまで通常のメイル運用を維持したままでの話であれば、
この辺りの改善に積極的に努めてるのが、Gmailです。
  • 引用の引用を折りたたむ機能があるので、新しく人間が書いた分に専念できます。
  • メイル一覧に、本文の前半がチラっと出るので、緩い題名を書く人でも、内容の確認ができます。
  • ラベル機能は、メイルの多角的な分類が可能になります。フォルダによる分類は、一ヶ所に入れるしかなかったけど、「○○様」「△△案件」「請求書」。いったいどれに分類すればよい?

ただし、これもベストではありません。全員が使わないと意味がない。
単純に、サーバサイドにデータを預けることに不安を感じる人も、非常に多い。
日本人に特に。

そういった現状を無視して、とりあえず筆者の案では、twitterがもっとも理想に近いです。
  • メイルの題名は、事実上機能してない場合が多い→じゃあ要らない
  • 引用は要らない→160文字制限とかでも結構いいんじゃね?
  • 添付ファイルは便利だが、何度も添付しまくってどれが最新版だか?→別の媒体を使うべき
  • ハッシュタグの概念は、Gmailのラベルに近く、分類には望ましい。

じゃあ、「twitterを仕事の連絡に使いましょう」そんな訳には行きません。メイルの唯一の利点は、私信であるからこそ企業秘密に使えてもいます。
ということは、twitter的な機能を提供する、プライベートチャットがあれば良いのではないか?

句読点が変なところに出る件

ubuntuの、多分、9.X辺りからだと思うのですが、
色々フォントまわりがあやしい。

chromeで日本語ページを出すと、句読点が変なところに出たり、
gvim等で、アンダースコアの横棒が見えなかったり、



まあフォント設定をイジれば回避はできますが、
インストールする度にやるのはちょっと面倒か。
GUIじゃないと出来ないので。

検索してみたら、あっさり見つかりました。既知の問題ではあるらしい。

http://foamy-capriccio.seesaa.net/article/106998831.html

https://bugs.launchpad.net/ubuntu-jp-improvement/+bug/272387

んん? /etc/fonts/conf.d ??
試しに、 fgrep sans /etc/fonts/conf.d/* してみると?
出るわ出るわ。

https://gist.github.com/c851535ad17f81b00b5a#file_gistfile1.txt

なるほど、sans-serifを色々なフォントが上書きしまくって、
レイアウトやらフォントマッピングが混乱しているらしい。

いやどおりで、フォントが中国語っぽいと思いましたよ。

であれば、

sudo ln -s 69-language-selector-ja-jp.conf 99.conf 
おおう、フォントはちょっと可愛くなったけど、直った!

中国語やらドイツ語やらのフォントを入れまくった筆者も悪かったんですが、
デフォルトを日本語にしてるんだから、
ちゃんと日本語フォントが勝つように設定してくれないと困るんだが。

gnome-language-supportのバグと言えなくもない?

btrfsの遅さは異常

新しいノートを買ったので、ubuntu-10.10を入れました。
ファイルシステムにbtrfs (v0.19前後)が使えたので、試してみました。

zfs, nilfs2と並んで、
スナップショットをネイティブサポートしたファイルシステムらしいので
あまり深い意味はなく試したのですが。

これがまた激遅い。

ノートが、core i5にしては安かったので、
最初は内蔵HDDが遅いのかと思っちゃってたのですが、
#あー、ここで価格を抑えてるのか、とか。
#他にも、キーボードがペタペタだったので。
#無線キーボード使ってるからいいんですが。

動画エンコード等をさせても、CPUをちっとも食わないので、
そこで気がついたわけですよ。

体感的に、ext3系の3倍(1/3というべきか)前後は遅い気がします。
btrfsのウリは、早さではないにしても、
正直、まだ実用ではないな、と思いました。


これを書いたのは2011年ですが、現在(2013年)もかなり怪しいらしい。

http://togetter.com/li/513383

http://d.hatena.ne.jp/meech/20130604/1370316162

2011年3月1日火曜日

perl6が大変な事になってる件

「CGI言語」として、一時期は一斉を風靡したperlですが、
perl6に至って、迷走を繰り返しているようです。

端的にいって、
2000年に始めます、と言ってから、
2011年現在、未だに正式リリースできてないというのです。

当時のプレスリリースでも有れば良かったのですが、
見当たりません。
とりあえず、perl6.orgは2003年辺りから稼働しているもよう。
http://web.archive.org/web/20031007002655/http://www.perl6.org/

2000年からの歴代の議論は追えるっぽい。
http://perl6.cz/wiki/Perl_6_and_Parrot_links#Articles.2C_Blogs.2C_Discussions

迷走は構文にも現れています。
究極は「ハイパー演算子」。ネーミングで既に怪しいですが、構文がヤバい。
http://perl6advent.wordpress.com/2009/12/06/day-6-going-into-hyperspace/
http://d.hatena.ne.jp/uasi/20100108/1262951364

> lsay (1, 2, 3, 4) <<+>> (3, 1, 3, 1)
[4, 3, 6, 5]
> lsay (1, 2, 3, 4) >>+<< (3, 1, 3, 1)
[4, 3, 6, 5]
どう見てもアスキーアートです。有難うございました。

正直、これっぽっちの記号群に、「意味」を持たせすぎで、
サンプルを見てすら、何が起こってるのか判りません。

こんなもんじゃないです。不等号を使ってるのには理由があります。

> lsay (1, 2, 3, 4) >>+>> 2
[3, 4, 5, 6]
> lsay 3 <<+<< (1, 2, 3, 4)
[4, 5, 6, 7]

逆向きキター。

結論から言うと、どうやら行列演算であったらしい。
普通は、ライブラリで用意してよいレベルでしょう。

なんで記号で頑張っちゃうかなあ。
言語仕様に色々取り込みすぎるから
いつまで経ってもリリースできないのかと。

合体ロボに、ビームライフルを付けるか、
核酸粒子砲を付けるかで揉めてるようなもんですよ。

これが、非オブジェクト指向言語の末路か、と思わざるを得ません。
(関数型を否定しているわけではないので念のため)

[1,2,3,4].add(2)
こっちの方が、解りやすいですよね。

perlは、昔から記号類を積極的に使う言語で、
具体的には、変数を使う構文では$,%,@の使い分けが必要です。
配列だろうが、連想配列だろうが、単純変数だろうが、
プログラマに構文を使い分けさせるのは

昨今のオブジェクト指向を鑑みるに、これは時代遅れだと思われます。

その一方で、sayとかdieとか、英単語の中途半端な導入が気になります。
ステートメントだから英単語。な訳ではありません。
演算子にも、記号群と、英単語群が混在しています。

例えば、比較演算子は、 <=> と cmpとの使い分けが必要です。
いまだに、どっちが文字列用で、どっちが数値用か覚えられません。
#これはPHPにも伝わっちゃってる、悪しき遺伝子ですね。

perl族は、配列操作が豊富、っていう意見も見かけましたが、
例えば配列スライスはpythonにもあるし、
行列演算とか、何に使うんだ?と正直思います。

かく言う筆者も、perl5のmapとgrepに凝ったことがありましたが、
第3者にソースを見せるときには、ぶっちゃけ評判悪かったですね。
pythonでは内包表記とかを使って、人間に優しく記述できます。

perl5までは例外がない。というか、catchする方法が無いわけですが。
evalで例外をキャッチできます。という記事も見かけましたが、
http://www.geocities.jp/ky_webid/perl5/040.html
これは頓知の領域でしょう。
livedoorクリップで、この記事へのツッコミを見かけましたが、間違っちゃいけません。evalが補足するのはエラーであって例外ではありません。だって例外をプログラマが任意に投げる方法って、無いでしょ? dieを使うの? dieはエラー終了ではありません。正常終了です。それを「例外として使ってます」ってだけです。
故に「evalで例外処理のエミュレーションが出来る」というなら判る。がそれは何処まで行っても「例外処理」とは言いません。まあ頑張りたいならもちろん個人の自由なので止める理由はありませんが、例外が必要な案件でそもそもperlを使うのが間違ってます。というのが筆者の見解。ちなみにJavaは別の理由で反対です。 
ちなみに「evalで例外処理」を正しく実装しているのは、筆者の知る限りtclだけです。筆者はtclの言語仕様を美しいと思っています。
言語本体に手を入れずにMooseとか、
エミュレーション手段が出てきたのはperl自体の底力を感じさせるものですが、

この辺り、perl6ではどうなんだろうと思っていたのですが
筆者は知らなかったんですが、perl6|rakudoは例外を実装したらしい。
だたし、「その他」の切り口が、気持ち悪いものが多いので、
業務とかに使うかどうか、というと正直判らないですね。って言うか使わない。

perl族は、短い記述をめざしている感がありますが、
その手段として記号を使ったり、暗黙の挙動を盛り込んだりと、
かなり慣れが必要。逆に機構は複雑になってると思います。
こんな問題が出てくるくらいだから。
http://d.hatena.ne.jp/gfx/20110301/1298944990
昔からどうやらperlとrubyは、世の中のgeekな方々に人気っぽいのですが、perl6の事をどう思っているのだろうか?と思ったら、弾氏は、特になんとも思ってなさそうですね。http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51493739.html
筆者はgeekでは無かったんですかそうですか。