2018年6月6日水曜日

読解力が問題→俺氏「わざと判りにくい書き方しておいてナニ言ってるの」

2018年2月のネタだが、なかなかセンセーショナルなので未だにタイムラインに回ってくる。

大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20180211-00081509/

言いたいのは判るが、小生ぶっちゃけ反論しかない。

例えばこの設問
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
こういう感じの文体は非常によく見かけるが、小生はぶっちゃけ「ヘタクソな日本語だな」と思う。

同じ目的語に対して「名前」「愛称」と2重の単語を予告無しで使ってる。

こう直したらどうだろう。
女性の名Alexandraも、男性の名Alexanderも、愛称はAlexになる場合が多い。
こう書けば誤読率は格段に下がるはずだ。
しかし、前者のような文章は非常によく見かける。

何故って?

頭良さそうに見えるだろう?

もう一問
メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である。
これも日本語がヘタクソ極まりない。

典型的な例として、28%の数字を先に出しておいて、それが何の割合だったかが後で出て来る。

アタマイイつもりの人種は「以外」を使いたがるが、たったの2文字を読み落としただけで意味が逆転するような単語を使うのは、発信者としては甚だ不親切であり、意思疎通の手段として危険である。

同じく添削してみる。
メジャーリーグ選手の出身国は、28%が海外で、さらにその35%がドミニカ共和国である。
前出の例文はいずれも「要するにどういうこと?」と聞き返したくなるものばかりだ。実際、半分ぐらいの文字数で簡潔に表現できる。

こんなクイズ文章で、読解力テスト?ちゃんちゃらおかしいぞ。