2010年5月15日土曜日

「何時まで家賃、払うのかしら?」

美川憲一氏が変なコスプレをして掲題のようなフレーズを言うCM。

近頃は金利が安いので、不動産を買うにはイイですよ!なんていう不動産の営業も居るしょう。沢山。しかし支払うのは営業の彼じゃない。保証人になってくれる訳でもない。無責任なこと言ってやがるなと。

とは言え、金の話しかしてません。

確かに、不動産を所有すれば、表面上はそれ以上の出費は無さそうに見える。まあ固定資産税もありますが、確かに家賃よりは遥に安い。定年後の「終の住処」のために購入して、年金で固定資産税を払う。昭和の老後モデルですね。

しかし、問題は他にもあります。端的に言えば、今まで賃貸の管理会社か大家さんがやっていた事を代わりにアナタがやらなきゃならんと言うことです。

不動産の登記は、法務局に行きます。会社設立と似たような扱いってことです。

一戸建てならまだ良いです。

ところがややこしいのがマンション。

なんでも、土地と、その上に立ってる建物で、所有権が違うらしい?土地を世帯数で分割して持ってる。らしい。法的には区分保持者、となるらしい。

それゆえに、マンションは自分だけの持ち物ではありません。何かしら工事をする場合は、決を取ります。総会って奴があります。まあ株主総会みたいなもんです。これはもう会社経営やってるようなもの。結婚している人なら、配偶者に任せてようやくどうにかなる話。独身、更にサラリーマンじゃとてもやってられないでしょう。

今度は建物の耐用年数の話が出てきます。

耐用年数50年なら、不動産の金額にもよりますが、30年ローンをようやく払い追えたと思ったら、20年後には立て直さなきゃならん。その金は誰が出すの?ちっとも払い終わって無くね?本人がまた建て直すのは果たして可能か?
子に土地を引き継いで、子が建て直す前提の、そういうビジネスモデルじゃないですかコレ。しかも子が引き継がなかったらどうするの?

それを取ってつけたように、消費指向の独身を狙え!とか言ったって無理ですよ。

総評としては、賃貸の方が、気楽でいいんじゃね?