2011年12月20日火曜日

ワンピース(漫画)の楽しみ方

ワンピースの面白くなさは筆者も何度か語っちゃってますが、あちこちでも恒久的に出てる話ですね。そりゃそうです、連載もアニメも続いてるんだから。で、リンクをたどってるウチに、半年前の記事ですが始めて読みました。

http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20100628/1277732436

著者本来の目的は、ワンピースのおもしろくない理由を述べることですが、
ワンピース擁護派が見事に釣れて、彼らの主張が色々読めて面白いですね。

#ところでこのコメントって炎上してるの?これが炎上なの?
#ネタのネタにマジレスしてるだけでしょ?

総合すると。

  • ルフィの叫びで一緒に泣ける
  • ルフィだって10年間修行したじゃないか
  • 勝利する漫画ではなく、筋を通す漫画である
  • 任侠映画みたいなもの
  • 三国志などに近い、勢力と個人の戦いの面白さがある
  • 努力しているとこを見せないから人気
  • 一人ひとりキャラが立ってる

なるほど、脳内補完が必要ってことですね。

仮にルフィの叫びなり努力なりが、○○を助けることだったとして、まず何故ルフィ君がそんなん頑張るのかが腑に落ちません。木村拓哉のドラマを見てるような心境ですね。「そういう脚本だから」、。「だから「泣ける」」とか言われても、木村拓哉ドラマの最終話だけ見て泣ける、と言ってるようにしか聞こえません。

そしてその為のエピソードを1年もやられちゃあ、薄まって何の話か判らなくなってきません?お互い次から次へと助っ人が出てくるし、あれ今まで何してたの?って人まで。なんつーか、ストーリの枝葉が多すぎる。

アレ、逆に言えば、1回の戦闘を5話ぐらいまでで纏めてくれれば相当面白いってことか?

「勢力と個人の戦い」って言ったって、多勢に無勢ならそれなりの作戦を立てるのが筋。何某かの作戦を立てずにとにかく頑張るとか叫ぶとか余りにも現実的ではない。まあこれはぶっちゃけ筆者の個人的な主張もあります。頑張るってのは解決策がありませんてことだからね。

修行パートを端折るってやりかたも、正直「そういう設定を追加しました」程度の印象しか持てません。3分クッキングで、「こちらに出来上がりが」と言われてる心境なんだけど。皆さん平気なの? 読み切りだったら判りますよ。でも連載ですよね。これで「キャラが立ってる」とか言われても、「どんな風に?」としか。

正直、このコンテンツ、何を表現したいのか判らんのですよ。

子供向けに、任侠映画を簡素化してます。って言うなら納得できないでもない。筆者は任侠映画はほとんど見ないのでね。ただ忘れちゃいけないのは任侠映画は短期決戦なんですよ。だから密度が違う。チャンバラを1000時間とか見せられてご覧なさいよ。ワンピース好きのアナタにも無理だと思うけどなあ。しかも週刊だし短くブツブツ切られての600話ですよ?三国志の規模の任侠映画が、朝の連続テレビ小説でやってるようなものでしょう?

総合すると、ワンピース擁護派の意見がそのとおりなのだろう、として戦闘の混雑っぷりが許せるかどうか、戦闘の引き延ばしが許せるかどうか、が別れめなのでしょうね。だって戦闘自体の魅力じゃなくて、「ルフィ君が頑張ってる姿を見せる」のが売りなんだから。

結論として、やはり筆者はワンピースは見ないかなあ。というところ。女性は可愛く描けてるから絵柄は好きなんですがね。それだけのために読みつづけるのは無理。

一方、前述のURLのコメントで、「NARUTOが面白くない」、って人が居たけど、ワンピースと同じものを求めてるならそうでしょうね。NARUTOは個人の戦闘能力があまり突き抜けません。相手の術を如何にして破るか。単純な能力バトルじゃないんですけどね。故に、戦術&戦略の緻密さが求められるし、ちゃんとその辺りも書いてる。ジョジョシリーズ的な面白さですね。あくまで少数対少数の能力バトル。それが判らないのだが、ワンピース読者は概ね節穴でしょう。モブに説明してもらわないと何が起こってるのか判らないんだから。