2012年5月26日土曜日

「魂は合ってる」 大東京トイボックス

バーズコミックとやら本誌は知りません。読んでません。出稼ぎ先に、結構な漫画オタクが居まして、彼の文庫の中にあったのがコレ。

大東京トイボックス  (バーズコミックス)


http://www.gentosha-comics.net/story/cat1300.html

ぶっちゃけ、詰まらなさそうなタイトルですよね。って言うか名前に「東京」って着くとダサイ感じになるという。

しかし、モノ作り もしくは受注生産稼業の方々であれば、感銘を受けることしきりだと思われます。オトナ向けか。

主人公の一人、天川太陽。元々は業界大手ソリダスワークスの社員。現在は、吹けば飛びそうな、弱小ゲーム製作会社G3の社長。でしたが、ヒロイン1 月山 星乃の加入により、企画チーフにまで格下げ。しかし、それはまあ本編では余り問題ではありません。その辺りの状態は、http://home.gamer.com.tw/creationDetail.php?sn=128671 ここを見ればなんとなく判ります。中国語だけどな!

本作は、「大」が付かない「東京トイボックス」の続編ではありますが、ヒロイン2 百田モモ の加入が「立ってる」イヤ「魂は合ってる」ので、本編単体でも相当楽しめます。現在は、8巻が刊行。

ヒロイン1 月山 星乃

「天川太陽」の名前の「対」ネーミングなので、ヒロイン待遇で合ってると思われます。前作無印にて、別会社から建て直しのために出向。しかし天川の仕事ぶりに惹かれ社長就任を請ける。仕事ではコンタクト+白ブラウス+ミニスカですが、家に戻ると黒ブチ眼鏡+ジャージ+秋田弁で変身ヒーローのポーズを練習するマニア。ビジネス的にはキレ者側に入ると思われるが、直接製作に携わらないため、ヒロイン2に株を奪われがち。更に、ソリダスに引き抜かれた谷崎七海の「天川太陽を本当に理解してる感」が半端ないので、心の奥底ではジリジリ嫉妬が燻る。

ヒロイン2 百田モモ

ゲーム製作を志す女子。義務教育期間中にゲームに「救われた」経緯があり。仮採用中にスランプで引きこもるも、「救われた」ゲームに天川が携わっていたことに気づき、100以上の企画書を携えて会社に戻る。以降、天川を「師匠」と仰ぐ。ちょっとポジションが判らない。

ヒロインX(番外) 谷崎七海

現ソリダスのチーフディレクター。元G3チーフデザイナー。創業当時から関わってる、故に、「あの人はチーフ以上の人だったからね」と言わせる。天川が秘蔵の企画書はデスクトップの非可視フォルダに置いてることを知ってるとか。

そして「魂」

天川がモモの面接で言った台詞。「魂は合ってる」。2年前に読んだ時は、実はなんのこっちゃ判らなかったのですが、ゲーム会社に出稼ぎして2年めの今は判ります。

一般的なフレーズで言うなら

感性が似ている

そんな感じでしょう。

ゲーム会社、しかも零細企業のただの下請けといえば、思い通りに作れないことはままあります。というか9割がたは不本意でしょう。

IT業界ならまあ仕方ない。しかしゲーム製作は、実は「表現」でもある、という側面も含んでいます。似たような状況は、漫画家。アニメ製作、にも例えばあるんじゃないでしょうか。いや、「2次元を動かす」で商売しているという1点でみれば同業でしょうか。

それにしても、劇中で出てくるゲームシステム名「次元転換システム」どんなのかもの凄くきになるんですが。

こんな感じ??

ナイトメアパズル
http://crush3d.sega.jp/
http://www.youtube.com/watch?v=WvUkPAZbfww
重力ありアクションゲームだが、2次元と3次元を都合良く切り替えて、進んでいく。らしい。据え置きだとアレだが、携帯ゲーム機でチンタラやるにはピッタリかと。

REVOLVER360
http://marketplace.xbox.com/ja-JP/Product/REVOLVER360/66acd000-77fe-1000-9115-d8025855074f
http://crosseaglet.xii.jp/game/revolver/rev.html
http://www.youtube.com/watch?v=LtPh_YCgQ1g
http://www.youtube.com/watch?v=o4KCEve2Ji0
基本的には2次元シューティングだが、XYで戦闘している最中に軸を切り替えると、XZで見ると弾幕がただの一直線になるので避けやすい?!

そういう意味では、無限回廊も次元転換システムとは言えるでしょうか。