2015年7月24日金曜日

安全法制問題<ここまで議論にならない例も珍しい


  • 安倍晋三は、国民の平和を守るためですよ。としか言わない。
  • 賛成派は、せいぜい東シナ海の小競り合いを有利に進める程度の認識しかない。
  • 反対派は、最終的に到達してしまうであろう戦争の懸念しか述べない

メディアトレーニングという方法論があるらしい。
https://www.kyodo-pr.co.jp/menu/media/index.php
早い話が、「テレビの前では視聴者=消費者=国民の印象の良いことだけを言う」練習とかそんな感じだろう。安倍晋三はその練習をしてるはずで、全然実になってない。そういうことなのだろうと思わされる一幕であった。「分かりやすく説明します!」のことだ。

中国が、東シナ海で大暴れしているらしい。


小生は関東在住であるからして、沖縄近辺の状況に疎いです。まあストレートに興味がないと言ってしまってもいいだろう。故に、最近までこのあたりの事情はまったく存じませんでした。

岩礁を埋め立てて、基地に仕立てようとしている。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150421/frn1504211119002-n1.htm

大量の船団を率いて、サンゴを乱獲している。しかも領海の外。
http://www.sankei.com/main/topics/main-27145-t.html

行政の資料
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/higashi_shina/tachiba.html

サンゴ乱獲船団については、地元漁師の恐怖&迷惑はかなりのものだろう。

http://chinesestyle.seesaa.net/article/407199989.html
裁判所は判決理由を、被告は日本の領海で作業していたが、被告の船のGPSは日本領海であることを示していなかった。そのため被告は日本領海であることを認識することが出来なかったとしている。

この言い訳はやや苦しいのだが、「善良」な日本にはそうとしか判断しようがないだろう。それゆえ日本人がチョロイということでもある。しかしそもそもの話、中国は領海に対する考え方が緩い。まさか他国本島ギリギリまで自分の領海とか言い出すとは。

http://d.hatena.ne.jp/jj2001s+spirit2012/20120924

もちろん国際的にろくでもない行為なのだが、これを人種差別と混同して煽る日本人が多すぎるのも自体のややこしさに拍車を掛けている。

まあ要するに、東シナ海で中国がチョーシに乗ってるので黙らせたい。それは判る。
しかし、法律まで変えて「攻めます」アピールをする必要まではなかった。やり過ぎた。

東シナ海の有利不利の話を通り越す可能性が大きい。

安倍晋三がさんざん言ってる「戸締り」

戸締りがなんのこと言ってるのか判らないが、状況を総合すると、東シナ海のことを言ってるであろうことは想像に難しくない。そして、彼も「戦争にはならない」と思ってる可能性が高い。仮になったとしても「後方支援だから危険はないですよ」と言う。そんなわけねーだろ。

後方支援だろうが何だろうが、戦争参加した時点でもう手遅れだ。その証拠は、アフガニスタン参戦でドイツが教えてくれている。

http://blogos.com/article/123769/

そもそも日本人でも、戦国時代では散々兵糧攻めをやったはずだ。三国志で慣らしたであろう中国がそれをやらないわけがない。恐れているのか舐めてるのかどっちか。

戦争になるのかならないのか


その辺りの乖離を埋めないと議論が成り立たないだろう。

集団自衛権により
  • 賛成派は戦争にならないと思っている
  • 反対派は戦争になると思っている
これらの理由は簡単だ。戦争になる可能性が1%でもあるとする。これは「戦争になる」と解釈すべきだ。もちろん、本来の目的は、東シナ海での中国の軍備拡大(妄想)と比較してのことなのだろう。このまま放置するより集団自衛権でプレッシャーを掛ける方がリスクが少ない。リスクの大小で判断するならまあそうなのだろう。

日本のことわざにもあるだろう?押してもダメなら引いてみな。ダメだと戦争になる。

リスクの大小の話ではない。「後に引けなくなる」つまり「戦争参加するしかなくなる」であろうと予測している。