高いだの溶けたカキだの色々言われてるザハ氏デザインの新国立競技場の原案。何やら今更キールアーチの設計理由が出回ってる。ある程度の知識があれば、初期の情報でも一目で判る話なのかも知れないのだが。
http://matome.naver.jp/odai/2143668538426704101
要約するとこんな感じ
- 基礎工事には地盤が必要だが、予定地では30m掘らなければならない。基礎工事の手間はそのまま費用に繋がるため、馬鹿正直に作るとどエラい費用が掛かったのかも知れない。
- それをザハ案では、キールアーチで客席4800トンを吊って、基礎工事を両端の2点に集約しようとした。
そこまで聞くと、大概の人は「ザハスゲエ!」となるわけだが、話はそんなに簡単ではない。
ハディドさんの案をめぐっては、スロープが北側の首都高速やJRをまたぐなど公募条件の建設範囲を大きく逸脱していたことが分かっている。
ところが審査では、審査委員長の安藤忠雄さんが、「高さは十メートル高い。そういう問題も含めてチェック事項はたくさんあります」としながらも、インパクトのあるデザインを優先。建設範囲をはみ出してしまう問題とともに、ハディドさんに了承を得た上で、事後に修正すれば良いとされた。
要するに、そのままでは作れない、予定地に「入らない」ことが最初から判ってたわけですよ。
- 高速道路とかJRを跨ぎながらキールアーチを組み上げろって?
- 都心のど真ん中にそれらの建材を運べって?
クレーンでボトルワークさせる気か?!って話だよ!
ちょっと調べてみると、中国には結構ザハ女史デザインの建物があるようだ
オペラハウス http://designlike.com/guangzhou-opera-house-by-zaha-hadid-architect/ http://www.zaha-hadid.com/architecture/guangzhou-opera-house/
北京空港 建設中 http://thedesignair.net/2015/02/06/zaha-hadid-has-ambitious-plans-for-beijing/
オフィシャルサイトには設計図らしいのもあり、テキトーにやってるわけでないことは想像できる。ザハ女史は、どうやら次のような芸風を持ってると想像できる。
- 超巨大な建造物を
- 比較的低コストで
- ただ組み立てるのまで楽かどうか?
総合的に言えば、やはり地盤の弱い東京都に招致したのがそもそもの間違いだろって話になる。その上で金を誰が出すの出さないのという話になってるのだから、政治屋共はどんだけ阿呆なのかっていう。