2014年8月10日日曜日

僕のヒーローアカデミア ~第4話<週刊少年ジャンプ連載

堀越耕平 「僕のヒーローアカデミア」

見覚えのある絵柄だと思ってたら、動物園のアレの作家ね。

前連載のバルジはパッとしなかったが、極論すると「主人公がいきなり強大な力を得る&しかも簡単に扱える」系はパッとしないんだと思われる。つい最近連載の終わった「ステルス交境曲」しかり。脇役だったらまだいいけどね。台場カノンとか。あっちはゲームですけどね。

今連載の主人公 緑谷出久(ミドリヤイズク、通称デク)は、近年稀に見るヘタレ主人公&しかも他人の危険とみるや自分の安全そっちのけで素っ飛んでいく「馬鹿正直なヒーロー」。と言いつつも同質の人物としてはワールドトリガーのオサム君が居るわけで、2chスレとか見ててもアッチとの比較が語られてる場合が多いようだ。全ての人間が「個性」という形で戦闘力を得る可能性がある、というのもトリオンというモデルを使ったワールドトリガーと似てる。

前半数話は、主人公の血反吐を吐く努力とヒキ数ページでその努力が酬われるというベタにも程がある物語。しかし燃える。何しろイズク君がよく号泣する。涙もろい筆者はもらい泣きしまくりデスヨ。

現役最強クラスのヒーロー、オールマイトの個性「on for all」をそのまま引き継ぎ、さあこれでヒーローか、と思いきや、なんとパンチ1発で複雑骨折。巨大な「ギミック」を倒して「最大出力=ヒーローとしての到達点」の凄さを見せつけつつ、複雑骨折により、如何に「足りない」かを示す。しかもそれを説明せずに。上手いですね。

第3話にして、ヒーロー育成の名門「雄英高校」に入学を決めるが、彼の試練は始まったばかり。実技は0点だが、救助で60点獲得。主人公補正強すぎ。だがそれがいい。one for allを手に入れてそれでもなお、実技0点ですから。ブレない主人公素晴らしい。どう見てもヒロイン枠のテレキネシスの彼女もなかなか可愛い。

第4話にして、学校生活での最大級の難関がいきなり来る。微調整の出来ないイズク君ですが、8種目の体力測定、しかも総合最下位はいきなり退学。どこかで必ず最大出力を使わなければならない。手足は4本しかない。何を捨てて何を頑張るか?はたまた折れた手足を引きずって全力を尽くすか?

  • ソフトボール投げ
  • 立ち幅跳び
  • 50m走
  • 持久走
  • 握力
  • 反復横跳び
  • 上体起こし
  • 長座体前屈

どうやって凌ぐか予想するのも燃えますね。もうソロソロ早売りが出ちゃいますけど。

脇役もなかかな魅力的

当代オールマイト

正体は実はガリガリに痩せてて、力むとお馴染みのマッチョになる。しかし真の姿もなかなか顔の彫りが深くて凄みがある。イズクの最初の理解者にして目標。

幼なじみで炎使いの爆豪勝己

喧嘩しか脳の無いガキ大将。しかし名門 雄英の入学ですら彼の人生設計の一つでしかない。しかし強い。入学の実技が最高77点。しかも救助する気なしの0点。4話ヒキの遠投テストの掛け声が「死ねえ!」。いやあブレないねカッちゃん。記録は705.2m

麗日お茶子(ウララカ オチャコ)

多分念力使い。多分ヒロイン枠。基本良い人で、救助Pはイズクに次ぐ45点。主人公を「モサモサの」「地味目の」と呼ぶ。酷くね?

A組担任の相沢消太

抹消ヒーローってぐらいだから、他人を蹴落とすに抵抗なさそう。爆豪と気があいそう。