2014年7月19日土曜日

「フリーダムウォーズ」は「ゲーマーレベル」測定器だったかも

ここまで書いてようやく気づいたのですが、

ゲームにストレス貯めるぐらいならレストランで美味しいものでも食べた方がいい!
この発言に衝撃を受けました
彼女にとって重要なのは「楽しい」か「楽しくない」か。

その「楽しくない」事態そのものは、自分で「楽しくする努力=攻略」を放棄しちゃってるのだが、問題はソコはではない。「お食事」と「ゲーム」という、似てすらいない両者を天秤に掛けてるのだ。

彼女は最初から「サービス」を受けるつもりで居るということだ。

  • 彼ら(彼女ら)がゲームを買った「金額」は、
    • 映画入場券を買う、
    • レストランで注文する、
    • 小説を買う
    • テレビを付ける
    • ブルーレイを買ってくる
    • ※それらと同列なのだ
  • 彼ら(彼女ら)がゲームを遊ぶ「時間」は、
    • 映画を見る、
    • レストランで食事をする、
    • 小説を読む
    • テレビを見る
    • ブルーレイを見る
    • ※それらと同列なのだ
「ゲームがやりたい」んじゃない。「面白い暇つぶし」を探してるだけなんですよ。

映画とか食事とか、わずか2時間足らずで終わってしまう「娯楽」と同列に比較されるとか、小生にしてみれば信じられないことですが、ゲームそのものも2時間で諦めて投げ出してるかも知れません。であれば、当事者にとって問題はストレスの量だけということになる。ホントか?※そんなの知らないっスヨ。

終いには「ボタン1個で勝手に戦って、結果だけ教えてよ」とか言い出し兼ねません。彼らは「ゲーマー」ですらない。「消費者」だったのだ。フリーダムウォーズが悪いんじゃない。そもそも買っちゃいけない人だったのだ。

  • 「消費者」は「ここのゲームはもう買わない!」とか怒ってるだろうけど、
  • 開発にしてみても残念でしょう。
    • 折角VITAが売れたと思ったのに、大半が「消費者」だったのか、、
    • という落胆は凄いと思いますよ。
    • ※何しろまず小生が残念ですから
「もう買わない!」は「ここの洗濯機は直ぐ壊れるからもう買わない!」とかその程度の感覚なのでしょ。「消費者」は「自分が楽しめない=壊れてる」としか判断しない。 「未完成」とか「有料β」とか、「客にデバッグさせんな!」とか、そういう事だったのか!

ようやく小生の中で、全てが腑に落ちました。

そういう連中からすれば「壊れてる=自分が楽しめるゲームかどうか知りたい」だけでしょう。ヤベエ、あの評価投票は煽りじゃなくてマジだったのか。「なあに?ここのゲームってよく壊れるの?それじゃあ買わない方がいいわね」 マジでかー。※そう解釈するしかなさそう

前言撤回。流石はアマゾン。レビューは十分に機能してます。消費者向けには、という条件付きですが。

そこで言うと、
  • ☆4以上がガチゲーマー
  • ☆3がライトゲーマー
  • ☆2以下が「消費者」
と解釈すれば、アマゾンレビューの評価分布も腑に落ちます。

要するに

http://freedomwars-yasui.tumblr.com/post/90643529632

難易度が問題なんじゃなくて、理不尽が問題なんだ!
と言う主張は、恐らく本人も自覚がなくて、正しくは
理不尽を回避する努力なんかする気ねえよ!気持ちよく遊ばせろよ!
そういう事だ。

ジグザグに動けとか、ブースター作れとか、NPCに指示だせとか、何を言ったって通じるわけないわーコレ。「遊びたい」だけで「攻略」する気なんかないんだから。

似て非なる話で、クリア出来ちゃった人でも、武器開発ランダム&大乱戦に文句を言う人も数知れずに居ますが、小生もようやく判りました。彼らは「上級ライトゲーマー」だったのですよ。だってそうでしょ。「俺好みのゲームに作り替えろ!」って言ってるんだから。その点でいえば「消費者」と大差ない。

そこで言うと、NPCを馬鹿呼ばわりする人も「消費者」に違いない。「面倒だから勝手に戦っといてよ」「何で死んでるのよ!役に立たないわねえ!」「え、わざわざ指示ださなきゃいけないの?ポンコツなの?」そういうことでしょ。彼らにとってはNPCも「サービス」の一つなのでしょう。

あー、スッキリしました。したけど、ゲーム業界の先細りを予感させるには十分な数字です。製作会社がコンソールゲームを諦めてスマフォに移っていくのも無理がないことしょうね。正しい経営判断だ。

フリーダムウォーズの「100万本を目指す」には「残り90万人の「消費者」をガチゲーマーまで育成する」まで含んでいる可能性も有ったけど、この調子だとそれを望むべくもない。何某かの方向転換が必要ですね。

そこで言えば、カプコンがモンハン4のチートを容認するのは仕方のないことですね。だって「消費者のすること」だもの。消費者を抱き込んで販売数を確保しようとするカプコン。流石は西日本の法人は商売上手ですよ。ガチゲーマーにしてみれば面白くないけど、それはもう諦めろ。ウリアゲガーを自慢したいのなら。※もちろん話はそんなに簡単じゃあ無い。ゲーム業界の将来を思えば。

モンハン=「「消費者」でも楽しめるゲーム」それは素晴らしいことなのだろう。

ゲーマー人口より圧倒的に「消費者」の方が多いんだから。そしてそのためのプラットフォームに3DSを選んだのも、これほど「消費者層」の厚いハードも他にないでしょう。商業的にも見事としか言いようがない。

しかしその一方でよく判らない要素を大量に盛り込み、しかも小生にとっては凄まじく退屈なゲームだった。ゲーマー向けと消費者向け、どっちにも両立するのは無理です。※そこで言うと、モンハンシリーズは圧倒的に消費者向けですね。それで腑に落ちました。似たようなことは小生も書いてますしね。

モンハンシリーズがPSVITAで出る事については、いやマニア程買わないだろって点で小生は懐疑的でしたが、7割は「消費者」だと言うことが判ってしまったので意外と売れてしまうかも知れません。しかしオンラインが始まれば「はちみつください」で溢れかえるでしょう。だって消費者だから。それが良いか悪いかは、モンハン大好きなライトゲーマーの皆さんの判断に委ねます。

おっと、話が逸れました。

以上の「推論」を踏まえて、フリーダムウォーズという謂わば「ゲーマーレベル測定器」を世に問うた開発陣には敬意を表したいと思います。

例によってアマゾンレビューで、※特定個人を責める目的はないのでリンク貼りません
こんなのが売れると思ったのでしょうか??

とか煽る「消費者」も居ますが、逆です。本作はあくまでこのままで売れなければならかった。売れてほしかった。

それは小売店にとっても同じで、評価に対して意外と下がらない新品金額に現れています。小売店としても売れてほしかったのでしょう。本作は断じてクソゲーではありません。その上で、アナタがクソゲーと思う。それはアナタの自由。それを小生は「まあ消費者だから仕方ないね」と思うだけです。

※という小生の想像です。

さてアナタはこれを読んでどう思うか?