2013年2月23日土曜日

PSYREN 週刊少年ジャンプ 2007年連載

ええと、5年前?本誌連載の後半だけ見てた気がします。刊行の殆どがブックオフで105円だったので、全巻揃えました。

PSYREN(サイレン) 週刊少年ジャンプ 2007年連載 岩代俊明 作

題名の「サイレン」は、劇中の超能力 PSI と、要所要所で現れる「警報」のダブルミーニングだと思われます。劇中のPSIは、かなり何でもアリで、もうチャクラかなんかだと思っても差し支えないです。いやでも念能力の方が近いかも。

主人公は、喧嘩が強いだけの高校生 夜科アゲハ。幼なじみのヒロイン1の変貌と疾走を追いかけてるうちに、サイレン世界に巻き込まれる。スピード重視。目的のためには手段を選ばない。狂気1。回りのPSIを無造作に「喰う」通称「黒いバースト」を操る。しかしある程度自由に操れるようになるのは中盤から。

雨宮桜子。ヒロイン1。アゲハとは幼なじみ。キレ系とか言われてるらしい。中盤までは狂気を孕んだ挙動が目立つ。が、其れはサイレン世界での命がけの戦いと、他人の大量の死を目の当たりにしての、精神的疲労によるもの。刃物全般を使う。後期の獲物は日本刀。幻術系、感知系PSIを使う。狂気2

朝河飛龍。実は主人公達の幼なじみ3。虐められっ子の泣き虫だったが、見違えるように大柄で屈強な体躯で再会する。雨宮は一目で思いだしていた。パワーファイター。PSIの具現化は、かなり初期から出来ていた。攻撃系PSIを肉体強化だけで耐えるのは、現役組では彼ぐらい。ただし攻撃はやや不安。

望月朧。人気イケメン俳優だが、自分中心に世界を回したい系。そして命の危機すら楽しむ。狂気3。回復治療PSIのCUREを使える。現役組では数少ないCURE使いだが、他の回復担当に比べると力は弱め。2回めの「ゲーム」で死にかけたアゲハを助ける、という重要な役を果たす。速くはないが、心の隙を付くかのような戦いをする。天才ではある。

霧崎兜。ビビリそして元いじめられっ子。望月と同期の加入。それなりにキーパーソン。中盤から、未来予知系PSIを発現。彼の叔父が個人的に残したシェルターから持ち帰ったモノが、未来世界の貴重な最初の情報となる。

天樹院エルモア。未来予知PSIを使う老女。旦那を灰にされてサイレン世界に恨みを持つと同時に、幼い超能力者4人(後述)を保護する。本人は老体もありバックアップ専門だが、4人の子供たちはそれぞれPSIを既に操り、アゲハにPSIの安定運用を伝術する。だけでなく、現代と未来両方で戦闘参加し、主人達を強力にサポートする。

劇中のPSIは、人間が本来持ってる能力らしい。序盤5巻までは、主人公達のPSIの修行と、危なっかしいゲーム攻略でストーリーが進む。「噂」の「赤いテレホンカード」を使うと、荒廃した世界に飛ばされるが、実はそこは未来の日本で、未来を行き来する力も、黒幕1の強力なPSIによるもの。

天戯弥勒。狂気4。敵側ラスボス。具現化PSI。

グリゴリ07号。狂気5。黒幕1。カプセルの中で生きてるため本人の肉体は衰え、どうやら指一本動かせない感じだが、時空を越えるという凄まじい力を持ってる。他人のPSIを借りることも出来てしまうらしい。小型で人型の具現化PSIを作り、自分を介護させている。

以上、ある程度ネタバレしまくってますが、この程度ではおもしろさは変わりません。※ホントか?感じ方にはもちろん個人差があります

主人公一味は、未来から少しづつ情報を持ち帰っては、現代でも危機回避のために奔走し、◯年後に飛ばされては、その成功の可否が始めて判る。前編わずか数回の往復だが、たっぷり16巻145話。タイムパラドックスと平行世界が複雑に絡みつつ物語が進みます。



八雲祭。 サイレン世界をクリアした人物で、雨宮のPSIの師匠。本職ピアニストだが、有事には仕事そっちのけで駆けつける。

雹堂影虎。男子連中のPSIの先生。ヤクザの武闘派。祭に何度もプロポーズしてるらしい。肉体を強化および回復力により、ほぼ不死身。スピードとパワーを兼ね備える超人。要するにスタープラチナ。サイレンのことは知らない。攻撃は肉弾のみ。

イアン。現代のCURE使い。サイレンのことは知らない。昏睡状態の女性を回復させるぐらいは造作もなさそう。祭にプロポーズしてる弱みで、何度もアゲハ達の回復に付き合わされる。


エルモアの子供たち

カイル。 快活な男子。ライズが得意だが、非常に硬質な具現化マテリアルハイも操り、足場なり圧迫なり活用する。アゲハが大好き。攻撃担当。

マリー。大人しい女子。テレキネシスのキメ細かい操作に秀でており、皿洗いすらこなせる。「PSIを「プログラム」する」という方法論をアゲハに伝授する。普段は優しさが目立つが、怒らせるとかなり怖い。テレキネシスで物を飛ばして攻撃する。狙いは正確無比。攻撃担当。

フレデリカ。気性の激しい女子。発火能力。幼少時から既に強力で、一軒家程度はあっという間に燃やせる。ツンデレ。マリーが大好き。攻撃担当。

シャオ。物静かな中国系男子。風水っぽいものもやる。感知能力を使い、「心を読む」。他人の「本質」を見抜く力があり、エルモアもそれには一目置いている。ちなみに雨宮を「磨き抜かれた7本の太刀」と解釈してる。攻撃担当だが、あくまで格闘は中国体術のみ。

ヴァン。無口な回復担当。未来世界で再会したときは快活な性格に。イアンの指導のもと、最終的には劇中最強のCURE使い。切れた足首すら再生する。