2014年1月19日日曜日

評論家気取り 「新規IP」はマーケティング用語だから、消費者が使うのは知ったかぶり認定

新規IPというフレーズを、はちまの煽りとかでよく見かけて何の事かと思ったら、

Vitaって新規IPが売れるっていう地位を確立したよな
http://www.pssokuhou.jp/archives/31602992.html

世間一般に言えば、「IP」といえばインターネットプロトコルです。
ところが、知的財産のことを言ってるらしい。大雑把にいえばオリジナルキャラクタ。

シロートが知ったかぶりしてるのかと思いましたが、ちょっと検索してみるとどうやら外資系のゲーム製作のプロデューサが使ったフレーズで、それをゲームニュースサイトが使ったのが切っ掛けっぽい。

『エルシャダイ』に見る新規IP立ち上げの実情・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第17回
http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=3857

これより古い記事もあるでしょうけど、面倒なんで検索は終了。
プロデューサが売り方あるいは法人の都合として、「IP」という単語を使うのは多いに判りますが、ゲームを買う側が「IP」を使うのには非常に違和感があります。

新規IPを売るためには?
http://ameblo.jp/tor-creator/entry-10886341084.html
というフレーズは正しい。

早い話が、「マーケッティング用語だから、消費者が使っていい単語ではない」と感じています。
「狩りゲー」に同じ。

この手のフレーズを広げたのは、やはりゲハ界隈でしょうか。売上本数も含めて、本来は「消費者にはどうでもいい話」です。
似たようなことを考えてる人が居るかと思ったら

「新規IP」という単語に違和感を持つ理由
http://nextstep.shogizuki.com/2013/07/ip.html

要するに、「こだわるところが違うだろ」って言いたいらしい。
これは仕方ないような気もします。「任天堂は、マリオ系の強力なIPを保有」してることになってますからね。実際3DS用ソフトは「マリオと付ければ売れてしまう」変な市場です。

総合的には

  1. ニュースサイト等で開発者インタビューで「IP」が出てくる
  2. あー、そういう専門用語があるんだー、と思う
  3. あちこちでIPを連呼


やっぱり知ったかぶりでしょう。

いや、だって「新規タイトル」と呼べばそれで通じる話でしょう。わざわざIPという単語を使う意味がない。

知的財産という概念は、開発側のためのものであって、消費者のためのものではありません。

最近のネットは、こういうジャーナリストカブれの連中が増えすぎです。