2011年3月25日金曜日

日本の民放のダメさは異常、テレビを盲信する日本人も異常

被災地の方々もどうにかテレビは見られるらしい。それで関東圏の人間の大慌てっぷりに落胆してるらしい。

http://www.cyzo.com/2011/03/post_6876.html

「東日本の、被災した人々が共通して思ったこと。それは『この人たちは私たちを見捨てているのか』という驚きと失望ではなかったのか。テレビのキャスターの一人が、『あの波が押し寄せる光景はまるで映画を見ているようです』と口にした。(中略)君にとってこの惨事は劇場の椅子にふんぞり返って眺めるものなのか。言葉の間違いというより、人としての倫理観の欠落、無人格以外の何物でもなかろう。日本人はここまで落ち果てたか」「唯一の被爆体験を持つ国の一企業が、その怠慢で事故の報告を曖昧にし、原発のことを何一つ勉強していない政治家が右往左往している現状。『計画停電』報道のこの無神経さは何だ? 被災地には夜に光さえない。少しは我慢できないのか。株を投げ売りし、コンビニに買い出しに殺到し、ガソリンも入れるだけ入れておこうとする日本人、いったいいつからこんな国民になりさがったのだ」

これについてはまず、視聴率しか頭にないマスコミが悪いでしょう。津波等の被害だけをセンセーショナルに映して、被害の甚大さだけをアピールする。問題なのは、その演出手法は一般的なバラエティそのまま。途中途中にビデオを流し、雛壇連中のリアクションを映す。

キャスター連中も気が利かないですよね。「オイルショックとは違います」と一言づつ添えれば良い。それで、「株を投げ売りし、コンビニに買い出しに殺到し、ガソリンも入れるだけ入れておこうとする日本人」の何人かは落ち着く筈です。なぜそれをしないのか?視聴率が大事だからですよ。残念ながら中学生でも判ってしまいそうな常識です。

そして、それに対する「国民」の反応も馬鹿正直すぎる。

http://twitter.com/mosu_hautbois/status/47577063586152448
母から「オムツ4パック送った」と言われたので、何でそんなに?と言ったら「あんたはオイルショックを知らないからそんな事が言えるのよ!」と言われた。つまり、買い占め工作のトリガーを引いたのはこの世代である可能性が高い。

「オイルショック」=「モノが無くなる」という実績のみに着目して、
今回は「日本国内に被災地がある」「被災地には本当にモノが無い」という事実に目を向けてない。
自分と身内の生活だけが最優先。悪くはないのですが、正直、危険な発想です。
その裏では、「被災地ではない関東」なのに、モノが無くなってしまう。

日本人が見捨てているのは、被災地の人々ではありません。隣人を、なのです。

関東圏の実際の買い占めは、おそらくは最初は住民の数%以下でしょう。
しかし、そのせいで本当に買えなくなった連中が、次の日から並ぶのは無理がないことでしょう。奥さんに尻を叩かれた旦那がトイレットペーパーを持ってね。

震災、いや買い占めスタートから2週間、ようやく交通も物流も安定してきて、
カップラーメンの入荷も始まってるようです。その一方では今度はミネラルウオーターが無くなってるらしい。

何でこんなに慌ててる人が居るのか本当に判らない。関東圏の人間から見てもです。
これを友人の一人は「祭り」と揶揄しています。理由なんか無いのかもしれません。