2013年4月7日日曜日

文筆業すべての人間が、文章が上手い。訳ではない

「リアル鬼ごっこ」とやらでデビューした、山田悠介 氏。読者の意見は見事に二分してる。共通見解としては、概ね氏は日本語が下手らしい。http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%82%A0%E4%BB%8B
どれほどのものかむしろ興味が沸いてくる。クソゲー見たさ、みたいなものだろう。
幾つか中身が確認できるようなので、読めるぶんだけでも読んでみようか。
モニタールームhttp://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=201203000086
んん?と思う箇所は多々あるが、目くじら立てる程でも無さそうだ。最近の作だから、改善してるのだろうか??
オールhttp://www.kadokawa.co.jp/tachiyomi/book/200611000013/#
「日本語の苦手な人が頑張ってる感」は凄い有るが、これも目くじらまではいかない。
問題の「リアル鬼ごっこ」は、amazonで若干読めるが、http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4344405137/ref=sib_dp_ptu#reader-link
そういや、小生、技術書ぐらいしか読まないので、小説を読むのは義務教育以来ですね。まあ原作レンズマンぐらい? で、問題の山田悠介氏の小説とやらは、「立ち読み」できる範囲であれば、許容範囲でした。っていうか、日本語wikipediaの方が余っ程酷いからね。免疫が出来てると言えなくもない。

で、問題の山田悠介 氏は、
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E9%AC%BC%E3%81%94%E3%81%A3%E3%81%93
  • 二人が向かった先は地元で有名なスーパーに足を踏み入れた
  • 遠く離れると横浜の巨大な遊園地ができた
  • ランニング状態で足を止めた
あー、なるほど、思考が言語中枢を追い抜いちゃってますね。場面変化を端折って書いてしまう病気をお持ちのようだ。幾つかの文節で補えば非常に読みやすくなるでしょう。
  • 二人が向かった先は地元で有名なスーパーであるしばらくして彼らはそこに足を踏み入れた
  • 二人が向かった先は地元で有名なスーパーで、足を踏み入れた
ごめん、無理。

で、プロの文筆業の総体からすれば、やはり日本語が下手な部類ではあるでしょう。しかし、文筆業は様々であり、全員、日本語が上手いとは到底言えません。え、言えないでしょ?読者として。
個人的な印象を言わせていただくと、
  • 技術書は、正確に書くのが仕事
  • 小説は、描写が仕事
  • 報道は、文字数に合わせて書くのが仕事
上手い上手くないの話はまったく出てきません。

その弊害もあると思うわけですよ。大多数の日本人は、簡潔な日本語に慣れていない。大概の文章は、日本語がおかしい。故に、説明不足の文章を一旦全部読み込んでどうにか解釈しなきゃいけないもんだと思ってる読むわけですね。ところが、話がすっ飛ぶので面食らうと、そんな感じじゃないでしょうか。