2013年1月25日金曜日

名作「宇宙のステルヴィア」

ハードディスクを整理してたら、アナログ時代の録画ファイルがありました。宇宙のステルヴィア。

2003年作品 全26話
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A2

http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A2Blu-ray-BOX%E3%80%90%E6%9C%9F%E9%96%93%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%89%88%E3%80%91-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%AB%9C%E9%9B%84/dp/B002XGZ1OO/ref=sr_1_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1359074182&sr=1-1

今となっては大御所の女声優の一人、野中藍さんの、事実上の出世作と言ってよいでしょう。主題歌のangelaさんと「同期」と言い合ってるらしい。ただし、裏声がキンキンするボーカルは嫌いなので、実はangelaは余り好きな歌手ではないです。アニソン専業だけどね。

宇宙からの脅威(超新星爆発の衝撃波的なもの)が押し寄せてくるので、それを地球人総出で迎え撃とうじゃないか!という物語。具体的には既に1回喰らってるのですが、それを踏まえて冥王星あたりまで宇宙ステーションを作っちゃっていて、それぞれ訓練校の体も成しています。重力制御も可能。そういう時代考証です。

本編は、でいうと、人畜無害な感じのおとなしい少女が、いきなり訓練校の入学試験を受かってて、宇宙デビュー。同世代の少年少女と揉まれながら、開眼|覚醒していく感じのストーリー。

序盤は、ヒロイン1 片瀬志麻が、宇宙訓練にアタフタする感じですが、徐々に実は実力をだすのが下手なだけ??感が顕わになり、中盤では、小型宇宙艇に現場でプログラミングして、上級生を脅かすまでの存在に。


ヒロイン2は、アリサグレンノース。ステルヴィアi行きのシャトルで、地球と家族との別れに涙するアリサ。その隣で志麻がハンカチを差し出して以降の大親友。最後までブレません。パイロットは諦めつつも、メカニックの才能を見出して、後期はそっちで。宇宙艇4台を同時に操作して、巨大ロボットに加速ブースターを一人で取り付けるとか、地味に活躍はします。



プログラミング技術で台頭する志麻ですが、彼女が最強ってわけにはならず、後発のヒーロー。音山光太が実は「真の天才」。成績は中程度だったが、「わざと手を抜いて」中成績を取ってることは一部の教官には見抜かれつつあった。物語序盤で、幾つか志麻に、的確かつ天才的なアドバイスをしており、今の小生が見ても画期的な台詞です。

「データなんて手がかりだよ。適当に無視しちゃっても大丈夫さ」
「情報の隙間は脳味噌の後ろの方が勝手に埋めちゃってるというか」
「お汁粉に塩入れたりするよね、ああいう感じかな」
「甘さが引き立つ、そう、隠し味」

「情報の全部を受けようとしてない?」
「あのさ、自分が感じたいように感じてみたことある?
「感じるんだよ、自分が宇宙の中心だって気持ちになってね」
「データの伝えてくる座標なんて相対値だからね、自分を絶対値に置くんだ」





上級生ヒロイン(ヒロイン4ぐらい) 町田 初佳。ビッグ4と称される程の実力もあり、努力もしてたので、かなり自信もあったので、志麻の台頭が面白くない。訓練中の事故を装って志麻をリタイアさせようとする。実は志麻の同級生のヒロイン3藤沢やよいも被害者の一人。

大急ぎで助けに来たのが音山。そして手加減無用の攻撃で、町田の期待を一瞬で戦闘不能に陥らせた。その時の彼の操縦技術が、汎用機の宇宙艇で、残像を残すほどの動きを観せます。改めてみたら、レベル3惨影もしくは瞬獄殺。

     

この事件を切っ掛けに、光太は才能を期待されまくり人生が始まりますが、網膜に直接情報を転送するというヘッドアップディスプレイを装着して、「宇宙が見える」とか言い出す電波系。志麻に「見えるよ!志麻ちゃん!」とか言っちゃうが、志麻は何が何だか判らず、何となく意気投合して片思いしてただけに、距離感を感じて泣き出してしまう。

という感じで、SFに見せかけて、実は結構、学園恋愛ドラマです。割とね。

男性陣はキャラが薄く、主要キャラに破れた脇役女子を慰める的な役どころが多い。最終的には、ヒロイン志麻の支援者となっていきます。一番影が薄かった一人を筆頭に、最終作戦では結構な活躍をします。

と言うわけで、言うほどキャラ弱くはないと思うのだが、
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B002XGZ1OO/ref=cm_cr_dp_hist_two?ie=UTF8&filterBy=addTwoStar&showViewpoints=0
低い評価をつけてる人は、全体的に辛口で「売ってる」人っぽいので、割り引いて考えるべきでしょう。

宇宙戦闘は基本的にCGです。が、小型宇宙艇の内部ディスプレイは、マツボックリが動いてるだけに、偉く簡略化して描写されてて、それがかなり拍子を抜かれます。ご注意。

ただし、プログラミングの描写は、21世紀の今見ても結構画期的。ブロックの様な何かを組み合わせていきます。ビジュアルプログラミング??志麻は、汎用人形決戦兵器のプログラムを勝手にチューニングして、光太の反応速度に追いつかせる。

   

最終的には、音山と志麻は、「地球圏最強のカップル」として、宇宙の脅威に立ち向かいます。

    

本編フィナーレは、志麻たちが進級、下級生を迎える立場になって、アリサの妹ミヤと、志麻の弟 真人が、シャトルで出会う。ラブコメ続編の予感アリだが、未だに続編は出てません。

  
   
面白かったんだけどなー。