物語の肝は「病魔」。
とは言え、質的には従来は「妖怪」と呼んでいたであろう代物。
人間に憑依すると、様々な怪現象を引き起こす。
- 光学的に、痩せたように見せる。
- 女子のセックスアピールポイントを、結晶体で封印する。
- 視神経を接続した端末体を、リモートコントロール制御する。
いずれも、現代化学でもかなり無理難題。漫画が違ってたらチャクラでやるしかない。
オカルト現象をオカルト現象で解決するのが、見た目ホラー顔のハデス逸人。
中学校の養護教諭。と言うらしい。いわゆる保険の先生。
彼には、前述の病魔を、吸収分解する力を持ってる。
それを使って生徒を守る。的なストーリー展開ではあるが、
かなり最近までその詳細は秘密のままであった。
物語序盤で「守られた」生徒は、保健室のサブキャラとして定着。
- アシタバ。病魔に掛かったことがない唯一。
- 藤
- 美作
- 鏑木真哉
その一方で、病魔と「契約」する人間の存在も示唆しはじめる。「罹人」と呼ぶ。
連載40回にして、ようやく、ホラー顔と「力」の理由が明かされる。
病魔「冷血」を自らの体に住まわせて、それに他の病魔を食わせていた。
要するに「罹人」。
当然ノーリスクとはいかず、平常時は、髪は白髪、皮膚は干からびる。
素人が使おうとすると、もの凄い苦痛らしい。
それまでの他の病魔は、発動の大小はあるにしても、基本的には「触れば」勝ちであった。
ここ数話は、「冷血」に匹敵する力をもつ病魔が現れ始める。
- 他人の病魔を喰う。「悪食」
- 他人の病魔を奪い、他人に移し替える。「劣等」
そう来たか!と感心はするが、ネタを考えるのは大変だろう。
やや分が悪くなったハデスには、大人の味方が数人。
- 元恩師で、現校長の三途川。見た目は小さな美少女。ゴシックな装い。街の裏事情にかなり詳しい。
- 元同級生の、鈍。ナイスバディ。逸人に惚れてるっぽい。
- 元同級生の、経一。ナイスガイ。鈍に惚れてる。
果たして、街から病魔を根絶することは出来るのか?それまで続くのか?
絵柄は好みなので続いてくれるほうが嬉しいが。