2015年3月27日金曜日

大塚家具のお家騒動<結局どっちが正しいのか外野にはよくわからない

どう見てもただのお家騒動だった大塚家具株主総会問題。小生もただの外野でしたがそれなりには楽しめました。

結論からいうと、今まで大塚家具で買ったことはないし、今後も買うことはないでしょう。

株主から父娘の歩みより求める声も「仲良くしてくださいよ」…大塚家具株主総会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150327-00000105-sph-soci&adbid=820318474706181&adbpl=fb&adbpr=107852375952798&adbsc=social_20150327_42786796

―今回の騒動で、「大塚家具」というブランドが失墜したと思う。それが何よりの問題であるし、両者が歩み寄ることができないのか。

 久美子社長(以下久)「おっしゃる通りです。歩み寄れるかどうかということですが、企業に携わる者として、できることとできないことがあります。コーポレートガバナンスやコンプライアンスなど、社会のルールに従っていかないといけないものは無理。現在は(会長側と)事実認識に関して一致を見ることができていません。これは意見の相違とは異なるもので、その意味ではすり合わせるは難しいかと思います」

正直、最初から歩みよりを放棄してるのは創業者夫妻の方。

大塚家具、勝久氏の妻も久美子社長を批判「社員さんをいじめないで」…大塚家具株主総会
http://www.hochi.co.jp/topics/20150327-OHT1T50104.html

―(さらに千代子氏が続けて)株主様、何十年、主人…会社のために…。どちらの役員が運営をきちんとできるか。こんなことを言うのは無念ですが、久美子社長に出来るとは思いません。社員さんをいじめないで下さい。監視カメラをあちらこちらに付けましたよね。何が優秀ですか?

 久「事実に異なる、あるいは誤解に基づくものが多数ありました。ただ、ご意見をいただきましたので、従業員については(騒動に)巻き込んでしまったので反省に立ちたいと思います」

お袋さんまで出てきて娘を悪者かよ。なにこの夫婦。

独占手記 創業者・父勝久氏「親として久美子を大塚家具に残すわけにいかない」(後編)
http://news.livedoor.com/article/detail/9932209/

大塚家具の経営の早期正常化のため、私は翌29日、対抗策として株主提案をせざるを得なくなりました。 2月25日に私が記者会見の場で、久美子に対し、「悪い子供をつくったと思わざるを得ない」という趣旨の発言をしたことは、穏当ではなかったと反省しています。その日の取締役会、つまり最後の最後まで何とか表に出さずに解決できないかと話し合いをしようとしましたが、どうしても久美子に聞き入れてもらえず、あのような表現になってしまいました。社員たちが立ち上がり、事がここまでに至った以上、久美子を大塚家具に残すことはできません。社員たちに申し訳が立たない。親としては苦渋の判断ではありますが、経営者としては社員を選ぶしかありません。

久美子には、中長期的に大塚家具にとって欠かせないステークホルダーの支援がありません。久美子を支持すると言っていた大株主の米ファンド、ブランデス・インベストメント・パートナーズも株式の大半を、株価が上昇したタイミングで売ってしまいました。

この「親として」という発言に、底知れぬ違和感を感じる。オトーサンは一体ムスメに何をさせる気だったのか。

http://www.interliteracy.com/philosophy/otsuka_k.html
※肩書などは、インタビュー実施当時(2012年12月)のものです。

文章を読む限りはそれなりに聡明な人には見える。外面が良いだけか?これが先代だったら「真心を込めて」とか言いそうだ。創業者はそれでいいだろうけど、時代は確かに変わる。

独占手記 創業者・父勝久氏「親として久美子を大塚家具に残すわけにいかない」(前編)
http://dot.asahi.com/wa/2015032500055.html

美子が大塚家具に入社したのは1994年。以降、取締役や顧問を務めて2005年、退職しました。その後は、コンサルティング会社を立ち上げるなどしていましたが、経営が思うようにいかず、私はお客様を紹介するなど、できるだけの支援はしていました。

 その後、久美子から「何とか戻れないか、社長にしてほしい」と何度となく頼まれ、実際上、私が指名する形で09年に社長に就任しました。久美子は、取締役時代から私の進める会社の経営方針に反対していました。よほどの根拠と裏付けがあり、十分知り尽くした上でのことと考えていたので、就任時は、久美子を信頼し、期待していました。
(経営者として)出戻りのムスメに花嫁(経営者)修行をさせてやる感も見え隠れします。
しかし、社長に就任してから昨年までの5年間、業績回復に向けたチャンスがあったにもかかわらず、それが達成できませんでした。例えば近年、高級品の需要が回復してきているにもかかわらず、そうしたニーズを取り込むことができませんでした。これは経営上の失策でした。

実際の株価の推移を見ると、よくは成ってない代わりに悪くもなってないらしいけど。ちょっとこの理由付けは強引だったんじゃないかな。

私は社長を指名した責任者として、何とか久美子のもとで会社をまとめようとし、業績回復のためにいくつかの権限を分けてもらえないか、と相談もしましたが、久美子に断られました。穏便に辞任するよう話し合いもしましたが、最終的には久美子から「それなら解任しなさい」と言われました。それでやむなく昨年7月、解任したのです。

「久美子のもとで会社をまとめようとし」たなら「権限を別けてもらえないか」という要求はオカシイ。色々スタンドプレーをやらかしそう。そして確執を深めそう。

独占手記 創業者・父勝久氏「親として久美子を大塚家具に残すわけにいかない」(後編)
http://dot.asahi.com/wa/2015032500056.html

こうして、久美子は取締役会の構成メンバーを8名から7名にしたのち、自分が登用した知人の社外取締役2名とともに、三女の夫である取締役と自身を含む計4名の賛成を取り付け、賛成4・反対3で、1月28日に緊急動議を行い、私の社長解任という「クーデター」にこぎつけたのです。
外部組織の力を借りて、自分の有利な展開に持ち込む手腕は実際たいしたもの。そしてその有様は、日テレの笹崎事件を彷彿とさせる。小生は敵に回して勝つ自信はありません。オトーサン、あんた、いいムスメを育てたもんだよ。

大塚久美子の社長続投は?!結婚せずに独身?兄弟や高校や経歴も調べた!
http://hietorimama.com/1213.html

2000年代に入って、大塚家具の業績低迷が続き、この状況を打破する切り札として久美子さんが社長に就任しました。
外野の解釈は「切り札」しかし、オトーサンとしては出戻り娘の家事手伝いだったということか。

続報!大塚家具、父娘「激突」の舞台裏
http://toyokeizai.net/articles/-/58372?page=2

一部では勝久氏の責任を問う声もないではなかったが、当時は「取締役会で理性的な判断ができなくなっており、創業者を守ることが会社を守ること、という意見が強かった」(関係者)。結果的に、内部統制の責任者である社長の久美子氏の解任、という方向に向かった。それでも役員陣は相当もめたようだ。
世襲法人は大変ですねえ。縁故採用の暗黒面を最初から持ってる。

大塚家具騒動 娘を悩ませる「ダブルの使命」
http://dot.asahi.com/business/industry/2015030900034.html

父は娘を溺愛した。関東のある店舗を立ち上げるとき、開店日を娘の誕生日にした。仕事仲間に会うたび、娘を自慢した。娘は父の苦労を間近で見てきた。

精神科医の香山リカさんは、娘の苦しみをこう分析する。

「可愛くて愛らしい娘、という役割に加え、後継者としての頼もしい息子、というダブルの使命を背負っていたのではないか。そのしんどさが父に対する無意識の怒りになり、今回の騒動に発展したのかもしれない」

かぐや姫の母も参戦「(久美子氏に経営)できるとは思いません
http://www.sankei.com/economy/news/150327/ecn1503270044-n3.html

質疑の最後に、勝久氏が「会社を良くすることができるのは私だ。株主のみなさん間違わないでください」と言葉を詰まらせながら、訴えを行い、その後、マークシートによる投票が始まった

株主をディスりました。禁じ手です。墓穴を掘ったのはオトーサンでした。

と思ったら、感情論に終始するオトーサンやらオカーサンどうもコレだけじゃなかったらしい。

大塚家具の株主総会で勝久会長を説教した古株主の言葉が重い
http://netgeek.biz/archives/32454

親父「(感情を露わに)私は5人の子供を育て上げたが長女は最初の子で難産やった。そんな子を社長に据えたのが間違いだった。大塚家具を久美子は愛していない!社員も久美子は嫌だって言ってるんだ!私に10年任せれば云々」

長女「貴重なご意見有難うございます。それでは他の株主様のご意見を伺いたいと思います」

親父「株主の意見を蔑ろにする気か?もっと質問させろ」

この一言が良くなかった。

株主「私は大塚家具創業以来、株主総会を皆勤で出てる者です・・・大塚会長!!あんた今なんてった?株主の意見を蔑ろにするな?あんたが7年前に問 題起こした時、私の質問を遮ってあんたなんてった?『外部の人間はわからないことなんだから一々質問すんな』って言ったんだぞ?あんたに株主云々言う資格なんかないんだよ!

この一言で、感情を押し殺してた他の株主も、怒りを覚えた可能性は高い。
あと勝之!!!何だお前は!!父ちゃん母ちゃんの腰巾着みたくしてて・・・自分でもわかってるだろ?社長の器じゃないって!!一族経営するんなら一番優秀なのに任せるべきだろーが!!」
長男w 不甲斐なさ過ぎるw お疲れ。世襲法人は辛いなあ。マジ辛い。

結果的には、ムスメの勝利に終わりましたが、社内では当然いろいろな確執があるでしょう。まとめるも何も、これだけ大騒ぎをしたんだから、まとめなきゃ終わりですけどね。

しかし、ムスメの「社長のためじゃなくて、お客のための仕事を」という主張は圧倒的に正しいし、創業当時の社員5人と(いや知らないです)、現在の自社ビル1400人で同じやり方で回るわけがない。