2015年3月12日木曜日

東海沖地震そろそろ風化の危機。一方ヒューマニズム煽りにもほどがある

小生は3.11は東海沖大地震だったというのを完全に忘れて普通に仕事してましたが、アザトイアフィリエイトブログの皆様は忘れてないようです。


3年前の震災直後に起きたおかしな8つの現象~過ちを繰り返さないために
http://kasakoblog.exblog.jp/21770359/

言ってることは概ね正しい。よく調べてると思う。しかしラスト11行でぶち壊し
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宣伝じゃねえか!ここまで正直だとむしろ清々しいけど。


【東日本大震災】3.11~あの日を忘れない~ 涙が止まらない…
http://9post.jp/412

この動画は基本静止画なので、本質的にはスライドショーで済む話。それなら小生もまったく異論はない。実際「こんなに酷かったのか」と思ったものです。

しかし、付いてるBGMと、題名と、選んでるシーンがあまりにもアザトイ。天邪鬼の小生には萎えます。この事件の本質は「お涙頂戴」ではないし、それだけだとまたすぐ記憶から消えてしまう。


あの日、Twitterのくじらが出なかったもう1つの理由
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/08/news082.html

その日は、日本時間で週末の金曜日、米国時間では木曜日の夜だった。Twitterのエンジニアは日本で起こった地震のニュースを知り、「もし、土日に大 量のアクセスがあり、Twitterにアクセスできなくなったら大変な二次的被害を被る人が出てくるかもしれない」と思ったそうだ。そのとき、段ボールに 詰まった未開封のサーバーがコンピュータールームにあることを思い出した。次の週に、これらをセットアップする予定だったのだ。彼は自分自身の判断で、こ れら全てをラックに入れ、日本向けのサーバー数を3倍に増やした。彼は後にこう語ったという。
お蔭さんで助かった人も多いだろうけど、Twitter/LINEを「ライフライン」と称するには間違ってる。安否確認だけをするのにTwitter/LINEは冗長過ぎるし、サーバに負荷を掛けすぎる。逆に言うと、安否確認だけサービスも有ってよい気はする。


玄海原発、来週にも廃炉決定 九州電力、採算合わず 

http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015031001005465.html

「止める」と聞いて、反原発派の皆様はイイネ!しまくってるみたいですが、忘れちゃいけねえ。「採算合わず」が理由です。「原発が危険だから」ではない。しかも使用済核燃料の「30年管理」が残ってる

30年管理は別に小生に知識があって言ってるわけじゃなくて、フクシマの中間貯蔵施設の話からです。

アングル:不信渦巻く福島の中間貯蔵施設、地権者は「恒久化」懸念

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150311-00000074-reut-bus_all

<「政府の約束は信用しない」>
「被災地であるここに、廃棄物を捨てようとするなんて信じられない」。大熊町の地権者のひとりで現在は長野県白馬に住む木村紀夫さん(49)は、津波にさらわれた家の土台だけが残った小高い丘にたたずみ、こう語った。

気持ちは判る、と迂闊に言っても被災者に素直に届かないかもしれない。それほどの絶望だろう。しかし待ってほしい「核廃棄物」を「捨てる」のではない。これは30年間見守らなければならないシロモノだ。

そもそも日本なんか、マントルのシワの上に住んでるわけだから、地震&津波が来て当たり前です。そこで「壊れ物」の「核燃料」を扱うことがどんだけ無茶か。

「東海電力が津波対策を怠った」と思うから腹が立つんであって、「原子力のカミサマが怒った」とでも思えばそうでもないかも知れない。実際そうなのかも知れないし。あんな麻袋に入れてるからアレだけど、邪神を奉ってるとでも思えばいいのかも知れない。核燃料が「人間には「過ぎた」モノ」であったのは流石にもう「理解」できたでしょう。

ええ勿論、外野だから被害者感情お構いなしで言ってますよ。(事件がほどよく風化してきた今だからこそ)

ちなみに30年で十分かは小生は存じません。

復興したのは東京だった - 被災地を置き去りにした4年間の土建バブル
http://critic20.exblog.jp/23659540/

 日本のSNSは、4年前の震災と原発事故を契機に市場を確立させ、生活習慣として定着したが、そのSNSが、震災と原発事故の記憶の風化に一役買っている。今の人々の意識は、マスコミの奴隷以上にTwとLINEの奴隷だ。中毒患者のようにTwにへばりつき、刻々と流れるTLに精神を拘束されている。論理と理性で検証と意味づけをし、一つ一つの事件を概念整理して格納するのではなく、TwのTLの漂流に任せ、テレビの映像でイメージし、マスコミの撒くセンチメントで観念を染めて先へ流している。

素晴らしい。ここまで書けばもはやアクセス数目的とは言えない。言いにくそうなこともかなり言ってる。

「人は簡単に『忘れてはいけない』という。でもね......」外国人歴史家が体験した3.11 http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/11/311-for-the-historian_n_6845278.html

他人に助けてもらうんじゃなくて、自分で立ち直る力をつける。この力をレジリエンスといいます。たとえば、水を渡すのでも、「ほら、水だ、飲め、ありがたく思え」っていう渡し方じゃなくて「大変だったんだろうね、水だよ、もう安心ですよ」と。こういうメッセージを送るだけでも、自分の友達や仲間と繋がることでもレジリエンスが高まります。  

結局、何かの記者だとか、ブログの記事だとかになった時点で、それを書いた人間の感性というか思惑にどうしても左右される。実際の被害者の言葉はなかなか伝わってこない。
そういった中で、こういう的確に言語化できる人は貴重。


大川小出身 15歳になった只野君が今問いかける
http://www.nikkansports.com/general/news/1445093.html

『日本が世界で一番暮らしやすい国』なんてよく言うけど、誰が決めたの?」
 15歳になった只野君は真剣な瞳で語った。
 「福島の人たちは故郷があるのに帰れない。お年寄りは故郷に戻れる前にこの世を去ってしまう。オリンピックとか言ってるけど、原発事故の対策の方が必要なんじゃないの」
 同じ悲しみに暮れる他の被災地を思うと、行き場のない怒りがこみ上げる。国を動かす大人たちへの不信感も湧いてきた。「国会内だけで話さず現場に行って。そして、カメラが回る時だけ悲しそうな顔をしないでほしい」。

中学生の少年にここまで言わせる。日本の政治屋共、少しはこれを聞いて反省しろ。まあ今まで反省しないからこそでもあるが。

津波の瞬間は今もフラッシュバックする。心の傷は癒えるどころか、深くなっている。それでも「みんなが生きていた証しがないと本当の意味で死んでしまう」 「悲劇を繰り返させない」との思いで、少年は気丈に震災直後から実名でメディアの取材にも応じた。後世に津波の恐ろしさを伝えるため都内にも出向き、大川 小校舎の保存を訴えてきた。
幸いにもこの少年はかなり強靭であった。 が、彼ですらフラッシュバックする。そりゃそうだ。心の傷は外野には判らない。そういう意味では「そっとしておく」のも「優しさ」の一つ。

しかし日本人のヒューマニズム煽りは「無関心」を許さない。この時期が近づくと必死に「覚えてますアピール」をする。被害者が本当はどう思ってるかなんてお構いなしだ。

それに「そっとしておく」と「支援」の両立は小生には思いつかない。無関心も1周回って「優しさ」なんじゃないかとすら思う。

ところで「風化」は何も本件と関東人に限った話ではない。
  • ISIS
  • 川崎の中学生殺害
  • STAP細胞あるの?ないの?
皆さんボチボチ忘れてる筈です。どんな大事件だろうが、大多数の人にはどうでもいいのです。それは仕方ない。小生だってそうだし。アナタもそうだろう。