2015年3月1日日曜日

噂のドレスの色は「青&黒」だが「白&金」に「感じる/思う」こともあるらしい

誰かさんが何気なく撮影した、青黒ストライプのワンピース(ドレス)画像。が、白金に見えるだの見えないだのという話題。色々なブログで煽ってます。

ギズモードに至っては「ガンマ補正じゃね?」と言い出す始末。

あのドレスの本当の色
http://www.gizmodo.jp/2015/02/post_16633.html

イヤイヤ違うって。
仮に明るくしたとして、「黒の反射を金だと思う人」人にとっては青&金にしか見えないよ。白は出てこない。

人間は厳密には「網膜に写ったとおり」の映像を見てるわけではない。
例えばデジカメやら携帯カメラで、暗いところで迂闊に撮影すると、画面が赤かったり緑になったりしたことありませんか?しかし、人間の目には赤とか緑とかには見えません。

皆さん色付きサングラスを使ったことはありませんか?黄とか赤とか色が付いてる奴たまにありますね?でも景色が全部、黄色く見えるかというとそうではない。交通信号を見間違うこともないはずです。

簡単に実感する方法があります。100円ショップに売ってる。色付きサングラスを買ってみることです。黒じゃだめです。赤とかにしてください。そして空を見ながらその赤サングラスを掛けようとした瞬間、既に空の色が変わってるのに気づく筈です。

人間の視覚にはそういう補正が関わっています。ですのでそのとおりに写真に写ってくれないと「このデジカメ壊れてるよ!」とか言われるわけです。メーカーとしては堪らないので人間の知覚に合わせます。それがホワイトバランスって奴です。大概のデジカメではオートで何とかしてますが、肉眼でもそれを失敗する時がある。そういうことです。

まあ小生も一目で気づいたわけじゃなくて、↓の記事に納得したからですが。

なぜドレスの色の錯覚はおきたか?-色の恒常性-http://kazoo04.hatenablog.com/entry/2015/02/27/150642

もうちょっと身近な例では「実は同じ色です」シリーズは定期的に話題になるから、どれかしら記憶に残ってる筈です。

ちなみにこのネタのお陰で、まんまと売上3倍らしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150302-35061121-cnn-int

撮影者の下手くそな撮影露出と、下手くそな画像補正に感謝ですね。ステマ?小生は買ってないので心の底からどうでもいい。

【明らかに違うでしょ!?】実は同じ色!錯視画像集
http://matome.naver.jp/odai/2131540502304098601

「同じ色なんだけど」系を確認するのは簡単です。まわりを手とかで隠せばよいのです。

閑話休題

似てる話題に見えますが、「どうみても灰白格子模様を「透明」と言い張る」のは、完全に別件です。

病気の人には透明に見える画像の解説
http://delaymania.com/201109/design/photoshop_shokugyobyo/

  • 肝は「透明に見える」とおそらく言ってないところ
  • 「透明です」としか言ってない
 要するに、「灰白格子に見えるけど、それを透明として表現する場合がある」が正解。これはただのミスリードですね。紛らわしいから辞めてほしい。