2015年3月12日木曜日

イジメの本質は恐怖政治

【川崎中1殺害】17歳「ごめんねと謝りながら切った」
http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/07/kawasaki-murder-suspects_n_6824334.html

18歳の少年は「17歳の無職少年には自分が暴行を強要した。この少年は悪くない」と供述しているという。
 オイオイ、18歳の小童が出せる貫禄じゃないな。ヤクザの親分さんだよコレ。何の話かって?「ウチの若いのが迷惑かけたな」って感じだよ。これで反省するとはとうてい思えません。箔が付いたとしか思ってないでしょう。

一方、実行犯の17歳は、一生忘れられないかも知れない。しかも彼は止めようとしたらしいし、件のボス猿もそれを見越してコンビニに行かせたのだろう。逆にいうと何で連れてきたの?切らせるため?


元いじめっ子は、「いじめられる方にも原因があるんだよ!」としか言わない。逆にいうと、この発言をする奴は「元いじめっ子」だと見てよい。断言する。
つまり自分が悪いとは微塵も思ってない。故に、それを見過ごす側にも非は無い。素晴らしい理屈だ。2chのコピペブログで丁度よい記事があった。

http://3article.dreamlog.jp/archives/4678681.html

基本的に、イジメは恐怖政治です。見てみぬ振りをする側も、その報復を恐れている。標的が自分に変わることを恐れている。

イジメを無くすのは理屈の上では簡単です。ボス猿が恐怖の対象でないことを知ればいい。ただそれは簡単ではない。生徒全体の意識が何ランクが上がるということだ。教師も含めて。


「とにかく逃げろ」「死んでも、やつらは反省しない」 いじめられてる君へのアドバイス 劇作家・鴻上尚史
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150305-00000002-withnews-soci

 あなたが今、いじめられているのなら、今日、学校に行かなくていいのです。
 あなたに、まず、してほしいのは、学校から逃げることです。逃げて、逃げて、とことん逃げ続けることです。学校に行かない自分をせめる必要はありません。大人だって、会社がいやになったら、会社から逃げているのです
小生はこれを始めて知ったのですが、読んで思ったのは「当事者経験があるのか?」です。こういう発言は、当事者あるいは関係者じゃないと出ない。なぜそう思うかって?皆まで言わせるなよ。


定期的にイジメを題材にした漫画はある。最近、週刊少年マガジン連載の「煉獄のカルマ」のCASE1が完結したばかりだが、幸いにも無料で読めるものがある。

傷だらけの悪魔  作家 澄川ボルボックス
http://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=1300

胸糞悪い作品だが、イジメ問題とはそういうものだし、逆にいえば非常によくできてる。

元いじめっ子側が、転校した途端、計画的報復を喰らうという話。イジメる側はまさか自分はそうならないと思ってる。そうならないように必死に情報操作をする。ご苦労なことだ。

仮にアナタがイジメられてたとしても、加害側は何も考えてない訳ではない。誰が誰の味方になるか。誰かが先生にチクったりしないか。仮にチクらせないように脅すにはどうするか。必死に頭を巡らせてる。