2015年2月15日日曜日

kindle paperwhiteとかkobo の液晶の反応が遅いのは、壊れてるからじゃないんだからねっ!

結構古いネタだけど、残念ながら未だにこう思ってる人は多そうです。

■絶望した! Kindle Paperwhiteの出来の悪さに絶望した!
http://anond.hatelabo.jp/20140722235006

  • まぶしい 
  • 目がチカチカする
  • ディスプレイの感度が悪い → タッチパネル感度のことらしいけど
Androidゲームとかの延長線上に考えてるならこの感想はまあ仕方ない。ただ商品コンセプトが違いすぎるので、この人が電子ブックリーダーを買ったこと自体が間違いでしょう。

電子ペーパー式ブックリーダーの真骨頂は、むしろバックライトoffにあります。kobo gloではoffはハードウエアキー操作で出来ますが、kindleはどうなんだろう。

電子ペーパーは、ペーパー液晶とも言ったりしますが、世間一般にいう液晶とはまるで別物です。TDKに簡単な解説があるのでご覧ください。※ちなみに液晶ってのはどっちかというと、機構じゃなくて分子構造に対する呼称

http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200905u/index2.htm

速い話が、内部のインクの粒子を、静電気で引っ張ってるわけです。この機構故、画面の書き換えは結構「ドッコイショ」といった速度感になります。原理を考えたら、あの速度でむしろ1ピクセルづつ制御してるって凄くね?
  • インクが外光を吸収するので反射光で見ることが出来る。
    • 反射光の元で見ると、「樹脂に塗料が乗ってる」かの様な質感を醸します。※小生の個人の感想です
  • 目にバックライト光が直接当たらないので目が疲れない。
といった特徴にも通じます。

電子ペーパー単体では現状の製品では、画面全体を書き換える制御方法しかないんじゃないかな。しかもどうやら一旦真っ白にする必要があるようだ。この挙動を「チカチカする」と言ってるのでしょうか。※あくまで小生の解釈

この挙動は、黒の多い資料を表示させるときに特に目立ちます。要するに漫画。小説を読む分にはほとんど気にならない筈です。

画面を書き換えてる有様を、馬鹿正直に見せてるから気になるんであって、或いはバックライトを制御して勝手に暗くすれば、誤魔化せるんじゃね?その程度の話なのかも知れません。

タッチに対する反応は、CPU性能ですね。kobo gloは2秒前後です。kindle paper whiteが5秒だと言うなら製品世代の問題でしょう。

小生はもともとbiblio leaf使ってたので、電子ペーパーに対する免疫があったわけですが、知らない人はもっと反射光でじっくり見てみた方がいい。出来たらバックライトoffで。

小生は「おぉぉ?」と思いましたが、そうでなくても「へぇ」ぐらいの感想はあるかと。そこで納得できていれば、冒頭のリンク先のような感想は出ないでしょう。