2011年9月17日土曜日

今更ですが、「ワンピース」を読まない理由

ワンピースと言っても、女性のファッションでは有りません。
週刊少年ジャンプ連載、尾田栄一郎作のアレです。

なんで、作家もこんな紛らわしい名前にするかなあ。

この作品の読者層は、2分しますね。

現状まで読んでいるか、空島あたりで付いていけなくなるか。

筆者は断然、後者です。

まず、行き当たりばったり可能な設定。

当時の設定の、謎のコンパス「ログポーズ」とやら。

ゴール地点を指さずに、中継地点を指す。そしてその中継地点を通過すると、次の中継地点に更新するという。地図の存在を有耶無耶にすれば、ストーリの整合性をかなりサボれるでしょう。

#それだけのテクノロジが有れば、いきなりゴール指せるんじゃね?

あまつさえ、次の目的地は、雲の上だ!とか抜かす始末。海賊じゃねえじゃん!
あー、こりゃ何でもアリだな、とよく判るエピソード。

最近では海の底らしいですが。

真っ直ぐ進めよ!とか思う。ええ。ヒメコだったら絶対そう突っ込んでますよ。

20世紀生まれの筆者としては、太平洋を突き進んでいる進んでいるイメージがあるから尚更カッタルイ訳ですが、これが断崖絶壁の細道を命がけで進むとかなら、すんなり腹に落ちるわけです。西遊記かなにかだと思えば良かったんですかね。

回収しない大風呂敷

ここ数年の連載は、大戦争起こしすぎ。重要っぽいキャラ増やしすぎ。誰か相関図を描いてください。筆者は描きませんよもちろん。判らんし。と思って検索してみたら、いらっしゃいました。

http://psychobind.blog57.fc2.com/blog-entry-173.html
http://blog-imgs-46.fc2.com/p/s/y/psychobind/op_big_ver4.png

ちょw複雑過ぎるだろ。

こうやって図にしてもらえると判りますね。主要キャラを軸に、新キャラを無節操に増やすからこうなるのか。しかもエピソード単位の使い捨て。ならまだ良いが、忘れたころに助太刀に現れたりする。こういうやり口って大暮唯人もヤルなあ。

これが一点、戦闘になると周りがモブ過ぎ。主要キャラがモブ連中をなぎ倒しすぎ。こういうやり方でしか「強さ」を表現できないのだろうか。見ていて疲れる。グランドラインどうなったの?

それにメリハリに乏しい絵作り

ヒレがあったり足が8本だったりと、キャラクタの造型がややこしいのに、線の太さを使い分けないのでキャラの境界がパっと見、判らない。そういや色黒のキャラもほとんど見当たらない。トーンを使わない主義なのか?それは良いのだが、キャラと背景が溶け合って何がなんだか判らん。騙し絵か!

ひょっとして、コマ割と構図が下手なのだろうか。敵キャラがヤラらてる場面に面積を割きたがるように見えますね。車田正美系か。しかしその為に前後を変な具合に端折るし、巨大キャラも入り混じってるので、何処の誰が何処から何にヤラレたのか、判らん場合が多い。

と思ってたら、なんかそう思ってるのは筆者だけじゃないらしい

結構居ますね。

http://rocketnews24.com/2011/07/10/111042/
http://blogs.itmedia.co.jp/yutatanaka/2011/09/post-66b1.html?ref=rssall
http://uedanagano1103.blog120.fc2.com/?mode=m&no=479

http://www.cyzo.com/2011/03/post_6804.html

頑張らなきゃ読めない時点で、娯楽コンテンツ失格でしょう。

ワンピース擁護派は、擁護してるようでしてないですね。

  • 『読者は努力や理屈なんて求めていないのでは』
  • 『あのテンポの良さが魅力』
  • 『友情と離別の物語が面白いんだ』
要するに、擁護派もストーリがよく判りません。ってことですよね。

似たような感想は、大暮唯人作品にも感じたことがあります。
彼らはバクマン。で言うところの、「センスだけで描ける作家」ってことになるんでしょうね。

アレが計算?ないない。