2012年11月24日土曜日

「めだかボックス」 第171話 要するに、善吉の奇妙な冒険 だった件

アニメも好調(?)、前期シナリオなので「否」も絶好調。

いやしかし、ストーリー回しの絶妙さ(?)で気づきませんでしたが、要するにこの漫画

「めだか&善吉の奇妙な冒険」

だったんですね。

鶴喰梟博士が居たはずの病院跡地、の筈が本人が居て、閉じ込められる半袖。続々追い付く関係者。スタイル使い最初の刺客が、童謡(幼)使い、寿常套。なんと肉体が若返って、今幼児体型。ってこの理不尽さはまるでスタンド攻撃じゃねえか。

ダメージを他者にぶつけるとか、肉体的記憶を掘り起こすとか、言われてみれば、全部スタンド攻撃っぽい。ジョジョの奇妙な冒険の開拓した素晴らしいパラダイムです。「理不尽な現象を起こせる」 柔よく剛を制す。だけじゃなくて、更に「よく判らないモノ」が加わって、三すくみ状態って奴が成立してるわけです。

まさしく、事実上ほとんど最強の筈の、安心院なじみは、ついこの前まで、球磨川禊に封印されてた訳ですよ。これらのシナリオ回しは、オーソドックスな「努力友情勝利バトルコンテンツ」へのアンチテーゼである気さえしてきます。

で、接近すると弱体化させられる系といえば、本家ジョジョの奇妙な冒険では、近付けば近付くほど、体が小さくなるってスタンド有ったよね。ストーンオーシャン編のキーパーソン、スタンド兼赤ん坊だったか。「横に落ちる」「時間が加速する」神父のスタンド攻撃も含めて、あの絶望感は凄かったです。ただの攻撃力ではどうにもならない感。結局、アレ自体は撃退できてないしね。

ジョジョの奇妙な冒険シリーズの「妙」は、主人公の強さを「本人」じゃなくて「スタンド」に移したことですね。本人が単純に頑張るだけじゃどうにもならんわけです。※もちろんジョースター家は、心の強さも持ってたりするわけですが、そんなポエムな話はここではしてません。制圧力的な話ね。

ブリーチ及びワンピースの「失敗」は、主人公が生身(みたいなものでしょ)で強くなるしかない、というパラダイムでしょう。いずれも今更、巨大ロボとか出せません。

前者については、愛染の鏡下水月の「幻影を見せる」も搦め手として非常に面白かったのですが、逆転の方法論として、「実は本人が単純に強い」「次から次への援軍が現れる」に必ず落ち着いてしまう。さっきの決め台詞何だったのっていう。これワンピースもですけどね。

このままでは遺憾、と思ったのかどうか、主人公を何度か弱体化させてますけど、結局さらにパワーアップしちゃってるし。ついに斬魄刀は折れちゃったけど、どうせ直るんでしょう?一護だけは特殊らしいから。便利だな主人公。

後者は、海王族だかってのが居なくもないですが、戦闘参加はしないで傍観してるだけ臭いし。ひと睨みでなぎ倒されて、その後は解説にまわるザコ群要らねえですよ。