2010年3月24日水曜日

オープンソースを使っても、0円にはならない

グーグルのお陰で、オープンソースがかなり広まってしまいました。それ以前でももちろん有ったのですが。mozillaとか。

ソフトウエア製作業界としては、フクザツです。「オープンソース持ってきてチョコチョコっとイジれば、タダで作れるでしょ?」と言われてしまう。私は言われたことないですが。

YESかNOかで言えばYESだけど、YESにも色々あります。「俺アナログなんだよねー」、という方に限って、判断は2択。

生々しい数字で具体例を示すなら

200万円相当の案件のために、オープンソースを持ってきました。これが20万行ぐらいあります。それを1000行改造して納品しました。それじゃあ、制作費1万円だね。

ちがーう。
#こんな雑な計算はあり得ませんが、ただの喩え話なんでスルーしてください。

いや改造量だけみればチョコチョコなんだけど、元々あったプログラムの挙動を変える、って事ですからどんな副作用が出るか解りません。

オープンソース部分込みで、責任をとらなきゃならない。それが受注開発です。

別の観点から言えば、ソースがオープンだから改造はもちろん可能だけど、それが現実的かどうかは別問題。オープンソース部分の補償コストも考慮すべき。

条件付きYESなんですよ、という話。

プラスマイナスで言えば、もちろん減ってるんですけどね。実際の製作量に対してのコストは逆に上がる。むしろ大変。ほとんどゼロだね、って話には絶対なりません。

下手なオープンソースを持ってくると、使わない方が簡単だった、なんてオチもあります。