https://web.archive.org/web/20140308231756/http://japan.internet.com/busnews/20140306/3.html
トロイの木馬「Zeus」の亜種を発見した。JPEG 形式の画像ファイルにマルウェアの設定情報を隠蔽できるようにカスタマイズされているので、「Stegano-Zeus」(迷彩型ゼウス)と名付けられた。すでに3万5,000台規模のボットネットを構築している事例が確認され、中央ヨーロッパの国々を標的として、金融機関や大手企業の内部 PC の感染例が確認されている。
何を言ってるのか判らない(日本語が下手)のだが、要するに
- マルウエアの制御情報を隠蔽できるようにカスタマイズされてるZeus本体と
- JPEG形式の画像ファイルにマルウエアの制御情報を隠蔽したもの
両方必要だということらしい。
前者の本体をStegano-Zeusと呼ぶ。これは構わない。固有名詞だからだ。ただしSteganoだけを「迷彩」と呼ぶのは御幣がある。なぜってそりゃアタナ、Zeus本体は迷彩してないし。
「迷彩画像対応Zeus」とでも意訳するべきだろう。さもなければ原文通りに記載するべき。
英語が日本に伝わるときに「意味が化ける」好例とでも言えましょう。
Zeus/Zbot自身の解説は次のリンクを読んでもらいたい。面倒なんで。
http://www.bestsecurity.jp/keyword/sa/zeuszbot.html
http://www.symantec.com/ja/jp/security_response/writeup.jsp?docid=2010-011016-3514-99
要するに、Zeus/Zbotに感染してる時点で、とっくの昔に危険なのだ。
じゃあ問題の、Stegano-Zeusは何なのか?
不特定多数のZeus/Zbotノードのリモートコントロールが容易になった。その程度のことだと思われる。
もうちょっと判りやすく説明する努力をするなら、
- ZeusZbotの感染行為は、「洗脳」とでも呼ぶべきだろう。
- 洗脳されてるPCは、特定の画像を見ただけで、その情報に従ってしまう。
- しかも「画像」だから、大概のファイアウオールを通過する。
ちなみに、同じくマイクロソフトのマイナーOS、Windows RTは、今のところ、本件の懸念はない。
何度でも言うが、マイクロソフトはWindows RTの売り方を間違えてる。
Windows 8よりウィルスに罹りにくく、しかもマイクロソフトオフィス付き。そう言えば良い。自社製品同士で食い合うとか愚の骨頂ではあるが、OSとオフィススイートだけで飯を食おうなどというマイクロソフトにはピッタリだろう。