2014年10月5日日曜日

「SIMロックフリー( SIM lock free ) 」←そんな英語はねえよ

IT用語として定着しちゃってる「SIMロックフリー」という熟語だが、これは和製英語だ。

http://e-words.jp/w/SIME383ADE38383E382AFE38395E383AAE383BC.html

"sim lock free"とかソレっぽく検索しようとしても恥かくだけなので止めた方がいい。その証拠に、日本語サイトしか引っかからない。しかも「SIMロックフリー」というカタカナ英語に意訳してくれた上でのことだ。グーグルどんだけ気前いいのか。

freeはそれ単体で「執着しない」というニュアンスを持ち、転じて「自由」「無料」の意味を持つ(と解釈しております。オレオレ理論ですが何か?)。

最初から「自由」なので「 解除」という文脈ではまるで使えない。即ち問題の和製英語を英語的に解釈するなら、「SIMロックに拘りません」となる。もうちょっと親切な日本語にするならこうなる。

  • 貴方が自由にSIMロックを掛けられます。
  • SIMロックを無料でお掛けいたします。
総務省の「政治屋」連中が言ってるのはそういう話ではないだろう。真逆の意味になってしまってる。

嘘だと思ったらグーグルに聞いてみるといい。
https://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT&authuser=0#en/ja/sim%20lock%20free

もしかして?と聞いてくれるようだが、結果は大差ない
https://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT&authuser=0#en/ja/simlock%20free

ちなみにロック解除ならunlockだが、SIM lock unlockとか言う馬鹿は流石に居ないようだ。

そもそも「SIMロック解除」という文脈がオカシイ。スマフォは元々「SIMロック」を「掛けなくても」入手できるものだ。それを日本のキャリアは顧客の囲い込みのために「わざわざSIMロックを掛けて」売ってる。故に「SIMロックを解除しろ」というのは全面的に間違ってる「SIMロックを掛けるな」と言うべきだ。「禁止」 SIM lock forbid とでも言うべきだろう。

お前らの探したいモノは正しくは Sim free phones だ。見違えるように英語サイトが引っかかるようになるのがその証拠だ。


re-popとかknock backとかあり得ない和製英語を作るから、日本の英語教育は嘆かわしい。後者は、格闘ゲーム用語として(知らない間に)定着しちゃってるノックバック。

http://kakuge.com/wiki/pages/%E3%83%8E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF

http://eow.alc.co.jp/search?q=knock-back

前述のwikiでは「拒絶するという意味がある」とか語ってる。それは正しい。しかし、攻撃を喰らって仰け反るのは「拒絶」ではないだろう。ガードさせて弾かれるのも「拒絶」ではない。ただの力学的な「作用」と「反作用」の話だ。お前ら何の話をしてるのか。

どうしても「拒絶」という文脈を使いたければ、意味が成立するのはATフィールドと、アドバンシングガードだけだ。

re-popについては別ページで言及しているので割愛する。