2015年10月15日木曜日

脱 予定調和番組が面白い!とか言ってるけどこんなのコンテンツ制作側の手抜きだからね?

題名で全部言っちゃたんだけどね、最近、(素人)アドリブ番組と、その礼賛記事が多く見受けられる。貼ってみたら全部ヤフーだった。

素人インタビュー番組増加 人気理由は脱予定調和と人間ドラマ http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151012-00000003-pseven-ent

つまり、「テレビに出たい人の分母は減っているけど、面白さの質は上がっている」ということ。これまで素人インタビュー系のバラエティー番組が少なかったため、面白い素人を発掘できる余地はまだまだ残っていると思われます。
なんでこれで得意気になるのか判らない。この番組が面白いのは、素人のお陰であって、制作側の手柄ではない。

更に別の観点から言えば、「芸能人がコンテンツとして機能しなくなった」ことを意味している。それは昨今の視聴率低下を見れば一目瞭然ではあるのだが。「主人公の△△に○○を起用し、視聴率には安泰と思われましたが、いざ放送開始すると、」みたいな台詞回しを何度聞いたことか。

『YOUは何しに日本へ?』のガチンコすぎる制作現場 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151014-00010000-jisin-ent

「星の数ほど取材していますが、放送される確率は低い(笑)。基準は『日本の再発見感』があるかどうか。もちろんYOU自体が面白く、かつ周囲の日本人が面白いこと。たとえば、ドイツから来たマーティンさんの回でも、ダブルフロントライトの自転車を売っていたおじさんとの交流があったから、企画が深くなった」
この番組が面白いのも、YOUのお陰。もちろんストーリに仕立てる工数は残ってるのだが、それを制作側の手柄にするようではダメだ。せいぜい味付けと盛り付け程度のものだろう。

『じゅん散歩』も好調 散歩&バス旅番組ブームの背景とは http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151014-00019641-jprime-ent

「最近は豪華なゲストを呼んで行うひな壇系のトーク番組や作り込んだバラエティーよりも、リアリティのある番組が人気です。さらに散歩&バス旅番組は予算も抑えられる上、景色も変わるので見ていて飽きないとあり、企画が通りやすいですね」
高田純次氏の嫌味のない芸風はまあ存じております。一般国民へのフリも突っ込みやすくて上品。「イジり」とは無縁。

こういう記事で「ひな壇」という業界用語を広めちゃうから、視聴者のバイアスが減ったのは間違いない。「ああまたひな壇番組か」。

そもそも、ひな壇芸人というシステムからして、脚本の手抜きを伺わせる。「さあ、VTRを見てみましょう!」の合間に見せる、リアクション。それで場を持たせようとしてるのは明らか。それで「面白い番組を作ってる」と思ってるならチャンチャラおかしい。