2010年9月29日水曜日

戦争はイジメではない。

広島および長崎の当事者あるいは関係者にとっては、アメリカには色々確執があるかと思いますが、当事者でない筆者には何とも言えません。しかし、であるからこそ客観的に言えることはあります。

結論から言えば、ちっぽけな島国の日本が、広大な大陸をもつ国に、武力戦争で勝てるわけがない。世界地図を見れば一目瞭然です。アレを投下したのはアメリカですが、逆に日本がそこまで追い詰めたのではないか?

考えても見てほしい。

  • 国民の鍋を溶かしてまで、弾丸を作ったという。
  • 戦闘機の材料が足りなくて、紙を貼ったという。
  • 戦闘機に積む弾薬がなくて、体当たりをしたという。


どう考えても既に負けています。にも関わらず、ボロボロになっても負けを認めない日本。死を恐れない時点で、死人も同然。「天皇陛下バンザーイ」とはそういう事なのだ。先に「人間を辞めた」のは日本人なのだ。

死人に勝つことは出来ない。戦ってる相手の方が怖いと思いますよ。正直。現代に例えれば、イラクの爆弾テロが近い気がします。ね?怖いでしょう? その境地の生物に「完膚なきまでに心を折る」とは並大抵のことではない。

もっと穏便なやりかたがあったんじゃないか?という議論は、他の誰かさんに譲ります。

戦争はイジメではない。喧嘩でもない。喧嘩は命は賭けない。賭けないよね??

その一方で、誰かさんに責任を丸投げして、バンザーイと一緒に叫んでいたのは誰なのか?被害者意識だけ振りかざすのはズルイでしょう。

と、

http://www.res2ch.net/archives/51509448.html
http://www.res2ch.net/archives/51371464.html
http://gyazo.com/43ac73d1d2b8e61e2736498c49da3f4c.png
を見てて思った。

日本の誇るネタが、アニメやマンガしかないのは、お偉いさんやらお年寄りやらには複雑かもしれませんが、白人には到底たどり着けない領域なのも確かです。そしてそれは、カミカゼとは無関係では無いのかもしれない。

第2時世界大戦以降、大きな戦争がないのは喜ばしいことです。そして、今後も概ね大戦争がなさそう確信もあります。

地球上の全てのOTAKU達が、アニメとマンガを保護したい筈だから。というのもアレか。

お後がよろしいようで。

2010年9月26日日曜日

今更tumblr.com

先月末あたりから、tumblrを使い込んでます。
サービス自体は2年前からやっていて、当時も筆者も知ってはいましたが、
いまいち使い込めず。

最近、何かの検索キーワードでたどり着いた先がtumblrで、
そーいや、アカウント有ったな。と。
ローカルディスクに保存する代わりに、reblog。

ああそうか。これがtumblrなのか。

tumblrのコンセプトの「リブログ」は、
「他のサイトの一部を切り抜いて保存」に特化しており、
本人の意識は、サムネイル付きでブックマークをしているに近いと思われます。

とは言え、収録した記事は並べ替えも出来ず、
時間軸順に、ただただ蓄積するだけです。
実際、収録した情報を整理する機能は、かなり乏しいです。
データベースとしては使えませんね。コレクションです。

使い勝手は、グーグルノートブックに近いですが、
あっちは画像は外部リンクのままでした。
一方、サムネイルは、deliciousに欲しい機能でした。flickrだけ対応してますが。

tumblr会員同士でのリブログは、
画像のストレージを共有しても居るでしょうし、
リブログを含めた「共有行為」は時間軸でログも任意に閲覧できます。
○○さんがコレを「気にいった」「リブログした」とかそれだけの記述です。
肯定しか出来ないので、誹謗中傷は不可能。故にトラブルは少ないか。

2ちゃんねるの半角掲示板でやっている活動群は、
ほとんどtumblrで代替できそうな気はしますね。
おまけにアーカイブもしてくれる。

日本の絵師の方々は、上品な客を好む様子。
会員性サービスのpixivとかtinamiとかの台頭はその辺りが理由の一つでしょう。

しかし残念ながら、見る方にとっては、会員性は面倒臭いんです。
少なくとも筆者がそうです。
pixivには優秀な絵師が集まっているのはどうやら事実で、
大量の画像がtumblrに流れています。

とは言えそういう絵は素晴らしいものが多いので、大量のnoteも付いています。
作者の方々はもう割り切って、人気投票カウンタだとでも思ったらどうでしょう。

残念ながらオリジナルが消失してしまってるので
筆者が持っていた「リブログ」を。
http://karamanu.tumblr.com/post/24823890

同じような悩みは、プロの絵師も持っていることでしょう。
明らかにオフィシャルの画像、それも何かの特典画像っぽいモノが、
大量に、http://danbooru.donmai.us/ に挙がってますし。

でもこれって、絵師だけの悩みではありません。
ソフトウエア業界では昔からあった問題なのです。
不正コピーです。

乱暴に言えば
  • (ソフトウエアより)絵のほうが光学的に複写出来る分、複製が楽だった。
  • 絵の複製は、概ね一目で判る。
  • ソフトウエアに「萌え」はないが、絵に「萠え」はある。
  • 日本の絵師の層の厚さは異常。

そういう事なのでしょう。

2010年9月20日月曜日

「意味わかんない」 の意味が判らない

最近どうも耳につくフレーズです。
例によって、お笑い芸人が使い始めたのだろうとは思ってますが。

妙に不適格な用法も目立ちます。

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51387646.html
ハンターハンターの念能力も意味わかんないの多いな

始めてこういう用法を見聞きしたときは、奇妙な違和感を感じました。
フィクションに対して意味を論ずるオマエが解らんと。

2年前まで厄介になってた職場の、経営者がよく使うフレーズでもありました。

でもこれ、こういう発言をする人は、実は「理解する気がない」というもの。
http://kotonoha.cc/no/41880

本当に「理解する気がある」なら、
何処が理解できないのか、具体的に納得できないポイントを示す筈。
それがないのだから、

  • まるで解らないか
  • 理解する気がないのか

どっちかでしょう。
いずれにしても、理解してもらうには骨が折れます。

「納得できない」ケースで用いる様ですね。
だったら「納得できない」と言ってほしいのだが。

厳密には、理解は出来てるけど、納得は出来ない。
そういう人もいたかも知れませんが、
まるごと理解してないことにして、トボケようって魂胆なのか??

赤の他人ならともかく、仕事でコレやられちゃ叶わんです。
小学生じゃないんだからさー。

わからない奴にわかってもらおうと時間を費やすほど、人生は長くない
http://smashmedia.jp/blog/2009/07/002943.html

本当に、理解する気がないなら、そう言ってほしい。
無理にとは言わないから。マジお願いします。

体験の濃度

なかなか興味深い議論を見つけました。

出典はtwitter(らしい)ですが、
元のエントリを見つけられないので(複数エントリに分割している?)
それを貼ってあるtumblrを貼ります。

http://igi.tumblr.com/post/1131804398
最近「体験に対する時間当たりの濃度」という考え方をするようにしている。

筆者の、ここ数年思っていたことが腑に落ちました。

なぜテレビを見なくなったのか?

いや少なくとも筆者は、ですが。

体験濃度が低いからに他なりません。
0に近いと言ってよいでしょう。

「コンテンツとしてのテレビ番組」は
時間枠という「事情」に縛られており、
前フリを待たされる、故にオチまでがカッタルイ。

そもそも、テレビ以外にも、時間つぶしの方法は幾らでもあります。
これに関して、端的な表現を見つけたので、引用させていただきます。

http://nemoi.tumblr.com/post/921177733
「教養」のない人間には酒を飲むことくらいしか残されていない。
「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことでもある。

同じ事を感じてる人は多いはず。
だからこそ、ワンセグ付きケータイが売れてる。らしい。知らないけど。
いや通勤中、ケータイでワンセグ見てる人は意外と居ますよ。

NHKクローズアップ現代ですら、筆者は1.7倍速で見ていました。
#CM枠の呪縛のないNHK製作ですら、の意味。

いっそのこと、放送枠を10分単位にしたらどうかとも思いますが、
CMありきの民法では、本編が5分ぐらいしか残らないかも。
全力坂かよ!

筆者も、ここ数年、かなりアニメすら見ない生活が続いているので、
アナログ放送停止でそのままテレビ離れしても困らないかもしれません。

2010年9月12日日曜日

PHP5.3の名前空間がイケてない

名前空間の実装は、コンパイラ実装者にとっては悩みの種でしょう。
そういう事にしてください。

散々悩んで、PHP5.3みたいな有様になってしまうケースもままあります。

pythonの厳密には「モジュール」があり、その内側で「名前空間」に近い概念が使えますが、
非常に洗練していて、矛盾がありません。
その根幹は、名前空間ですら「オブジェクト」であるからです。
具体的には、module型。らしい。

  • Pythonのmodule型では
    • 1ファイル中で、名前空間(的なもの)を切り替えることは出来ない。
    • 変数や関数群は、単に実行中のmoduleのプロパティの一つに過ぎない。
    • importは、module型オブジェクトを、同名の変数に取り込む。
    • クラス定義(オブジェクト)とインスタンスは、収録している変数が違う筈なので、混同のしようがない。

javascriptも、これに近い運用ができますね。
端的に言えば、「別の名前をつける筈」なので、「「名前空間名と、クラス静的メソッド等を混同する」ような作り方はしない」

故に、これが、「名前空間専用の、階層区切り文字の設置」の理由にはなりません。
こんな理由が、バックスラッシュの理由で、まかり通っちゃ如何でしょう。
PHP関係者が、如何に他の言語畑とくらべて緩いのか。
言語側から、これを強制できなかったのは、PHP5.3の大失敗の一つでしょう。

PHPの名前空間の区切りがバックスラッシュになったのはそんな理由だったのか

誰かさんの記事ですから、また聞きですが

http://blog.ohgaki.net/php_5_3_namespace

何故このようなエントリを書くかというと、Software Design(技術評論社)の11月号にPHPの最新情報としてα版PHP 5.3を紹介しているからです。入稿後に仕様変更があったので最新号の記事ですが既に内容が古くなってしまいました。
# とは言ってもまだ新しい仕様のPHPは無いですが
α版なので仕様や機能が大きく変更される事もありますが大きな変更がありました。見本誌が刷り上がった頃に名前空間の区切り文字が"::"だと静的にメソッドを呼び出す場合やクラス定数を呼び出す場合に困る場合がある、とPHP開発者のMLで議論になり始めました

マジで?
イヤイヤ、その反論はオカシイデショウ。(リンク先の方に反論している訳ではありません)
という反論は誰かがしているはずだと思いたい。

よく読んでないけど、さらにそれの反論が、これかな。英語なんだよなー。

http://www.sitepoint.com/blogs/2009/08/13/are-php-namespaces-bad/

「静的メソッド&静的クラス変数を呼び出す時に困る。」
そうならないための名前空間じゃないのかと。

もしくは、作り方が下手なんじゃね?
もしくは、「困る」なら、その人にとっては要らない機能なんじゃね?

名前空間とクラスが、どうやら完全に別物だと考えちゃってるのだけど。
pythonを経験すると、決してそうではないということが解る。

やはりそもそもの失敗が、変数と、定数とで、それぞれ構文が違っちゃってるところ。
(まさかその時にも、「○○の時に困る」とか誰か反論したんじゃないでしょうね?!)
コンパイラが継ぎはぎだらけなのは明白です。
さらにそれに、名前空間のために、新しい「継ぎはぎ」を加えたのでしょう。

2010年9月11日土曜日

pike、結構速いぞ?!

結構な昔からありますが、pikeというスクリプト言語があります。マイナーです。
http://pike.ida.liu.se/

そして、これまたマイナーなroxenというwebサーバの、
http://www.roxen.com/products/cms/webserver/
サーバサイドスクリプト言語でもあります。

pikeはC++/Cに似た感じの言語ではあるので、
そういう人々にwebの仕事をしてもらうのに都合が良いかと思っていたのですが、
だいたいそういう方々にはjava/PHPをやってもらっちゃうご時世です。

しかし、PHPは、スクリプト言語としてはどうやら遅い方らしい?

そこで思いだしましたpike。しかしマイナー過ぎて性能情報がありません。
仕方がないので自分で試してみました。

ベンチマークは数ありますが、マンデルブロ集合のものがソース付きだったので、
pikeに移植して、同じ条件で比較してみることに。

オリジナルはここでhttp://www.timestretch.com/FractalBenchmark.html
例によってgistに貼りました。http://gist.github.com/574137http://gist.github.com/574135
結論から言うと、かなり早いです。驚きました。luaに匹敵する性能でした。
http://gist.github.com/raw/574260/f7ad985013a5538921de98a67aafba67b2e781d5/gistfile1.txt
pikeは言語的にはこんな感じなので、
http://gist.github.com/raw/574137/a0d678929dc08cbc034ff9584fb7cebce16c84aa/mandel.pike
C++/Cの人に、PHP/python/luaをやらせるよりは現実的じゃないでしょうか?

http://gist.github.com/raw/574135/48624475858c4cd37fe488c320d7ae5ddaf8bc50/mandel.c
ほうらソックリ。
例によって、全自動スクリプトも作ったので、皆さんも自分の目でお試しを。http://gist.github.com/574260

2010年9月4日土曜日

hiphop for PHPで頑張れない

出稼ぎ先の事情で、hiphopを試そうとしました。
facebook御謹製の、php/C++トランスレータです。
http://github.com/facebook/hiphop-php

結論から言うと、トランスレートまでは何とかテストできたのですが、
それのコンパイルで挫折しました。

  • まずは、facebookとしてはcentosを推奨しており、筆者の環境(ubuntu lucid(10.04))で動かすには意外と骨が折れたこと。cmakeとやらが全然通らず、仕方がないのでCMakefile.txtを修正したりとか。
  • 64ビットlinux専用。この為に、64bit ubuntuに入れ直した。
  • PHPのinclude_pathを参照しないので、フレームワーク群を多用しているソースは、正常に変換できないこと。
  • コンパイル時点で解決できない外部includeは、一応はincludeのままで残るが、挙動としてはhtmlの表示しか使えなさそう。
  • 「変換」したcppソースのbuildには、hiphop自身のincludeファイル群を必要とすること。
  • クラス群の「変換」では、クラス変数やクラス関数群に全てユニークIDを振っており、どうやらそれは「変換」したソースにも現れる。
  • クラスメソッド呼び出しは、クラスの問い合わせ関数に、メソッド名を指定している。何もかもcall_user_funcを使う感じ。オーバーヘッドが凄そう。


総合して、hiphopに向いた書き方が必要で、赤の他人が別のプロジェクトに適用するにはまだ辛いかなと。

特に、ユニークIDと問い合わせ関数はどうかなと思った。これは変換とは言えない。「展開」ですね。

native C++に変換しながらも、PHPより2倍、としか言えてないところも、
オーバーヘッドが大きいことに起因しそうです。

これだったら、最速と名高いlua(http://www.lua.org/)に「展開」する方が現実的か?とも思ったりします。