2015年6月6日土曜日

exeファイルは危険、という認識はある程度正しい。それはWindowsの盲腸ゆえに。

年金機構がやらかしてくれたお陰で、ウィルス問題が俄に注目されつつある。もちろん誰かが引っかかる度に話題にはあがってる。「消費者に対して」という意味だ。

exeファイルという機構はWindowsの「盲腸」の一つ。16bitのMS-DOSから引きずってる悪しき習慣。ファイル名を8文字+拡張子3文字で管理するしかなく、この僅かな末尾3文字でファイルの種類を表していた。僅かなリソースでこうするしかなかったのは時代としてまあ判る。ちなみに1980年代だ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E5%AD%90

しかしこれは1MBしかないフロッピーディスクでやりくりしてた時代の話だ。1TBとか1GBではない。1MBだ。今はマイクロSDですら32GBが手に入る。一番値頃感があるのが16GBですね。

そして実はWindows自身も95から、ファイル名文字列数に制限がなくなってる。にも関わらず相変わらずファイル名末尾の3文字が強力な意味を持ってる。xlsと付いてるファイルをダブルクリックすれば、Excelが起動するようになってる。これを「拡張子関連付け」という。

つまり基本的に、エンドユーザ「消費者」が、exeを狙って起動する機会はそもそも少ない。

Windows95から、XPから、アップグレードというビジネスモデルを続けるため、マイクロソフトは拡張子関連付という機構を辞めることが出来ない。盲腸より質が悪い。Windows10でメジャーアップデートをやらない宣言をしたが、そういった状況を鑑みてのことかも知れない。

MacOSも、linuxも、他の競合OSでこの機構を使ってるものは居ない。そしてコイツらのお陰でWindowsとPCのシェアは落ちてる。

その盲腸を隠すために、「「拡張子関連付け」の成立してるファイルは、拡張子を隠す」という阿呆なデフォルト設定が加わった。Windows95からだ。

しかし、これはexeもxlsも区別できない。ということを意味する。必然、このデフォルト設定は解除しておくというのがWindows95以降の賢い使い方だ。

16bitのMS-DOSから始まって、シェアは十分に獲得した。商業的にはある程度成功してるといっていいだろう。しかしウィルスの温床でもある。その活動には「拡張子関連付け」が一役買っている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8
拡張子関連付けを辞められない限り、未来永劫、Windowsは駄目OSであろう。