2015年6月20日土曜日

『絶歌』をめぐってポジショントーク真っ盛り

『絶歌』を巡って、誰も聞いてないのに「私は買いません!」とか主張する輩の実に多いこと。そう。誰も聞いてないのだ。あたかも、興味が無いのに「モンハンなんてツマンネーヨ」と言い出す輩の様だ。それは小生だ。何度か書いてるが、小生がこの発言をするときのスタンスは明確だ。認めよう。僻みだ。そこ認めないと、後述の人物も煽れないからね。

ただその一方で、今の今までまったくこの件に言及してない人も居る。小生が聡明な人物とお見受けしてる御仁にその傾向が強い様に感じてる。何が違うのか。少なくとも「慎重」でろうと感じる。茂木健一郎氏然り。江川達也氏然り。

じゃあ買わない宣言勢は何のためか、と言うと、小生は「何だ、ただのポジショントークか」としか思えない。ワタシハ、イノチノトウトサガワカリマス。そんなアピールは誰も期待してない。

早い話がシラケる。象徴的なものは次の通り。

『絶歌』と版元の太田出版は、ただの外道である いまだに悲劇の主人公ぶる幼稚な酒鬼薔薇
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10431.html

以上。これ以上、内容については詳しくは述べない。いろいろと書評やメディアで感想は登場しているのでそちらを参考にしてください。今回は「書評」の体を取るこの連載で極個人的な話を長々とさせていただく非礼を許していただきたい。しかしながら、私はこれを言わない限りは、この本が流通している2015年の日本に絶望するしかないのだ。本当に、こんな本が出ているこの世の中にいることさえ嫌悪感をもよおし、自殺したくなるほどである。今、モノカキの仕事をしているが、急激にこの仕事もやめたくなり、読み終わった後、同業者に電話をかけて精神を落ち着かせた。

お前が辞めても誰も困らないから辞めれば?とすら思う。文筆業の仕事を「物書き」じゃなくて「モノカキ」などと書く輩には、大した奴は居ない。「いやあ自分はそれほどのモンじゃないです。責任取りません」という免責事項を先に唱えてるようなものだ。挙句この一言。

なんて言うと思うか、バカ野郎。

オイオイ、プロがこんなことを言っちゃダメだろう。道徳の話ではない。言葉を選べってことだ。それとも庶民派ライターを自認してるってことなのか。まあ総合するとそういうことなのだろう。彼の名前は始めて知ったが、検索してみると、どーってことない記事ばかり。こんなんでネットニュースの第1人者を語っていいのか。チョロいな。舐められてるぞ日本人。文章もへたくそで、小生の方が上手いんじゃないかとすら思わせる。山田悠介かよ。

仮にアナタがアンチだとしてもだ、彼の記事の尻馬に乗るようなマネをしてはいけない。

http://ch.nicovideo.jp/postseven/

他に幾つか文筆業の人が「ポジショントーク」をしている。小生は探してないのだが、わざわざ探してくる御仁が居るのだ。

小池一夫氏
https://twitter.com/koikekazuo/status/609204781312151552

志茂田景樹
https://twitter.com/kagekineko/status/611356465513697281

これらをあげる連中の心情は明らかで、あたかも「僕の意見は正しい。ホラ有名人がこんなに賛同してる」といわんばかりに。そういう気持ちはまあ判る。ただこの一件を眺めてるとそうでもないと思うし、端的に言えば「虎の威を借る狐」だ。せめて自分の言葉で煽れ。
  • 一般人の許せない発言は、ただの感情論だからスルー
  • 文筆業の御仁の「買わない」発言は、ただの僻みだからスルー
早い話が、

「お前らもうちょっと落ち着け」

小生は残念ながらまだ買ってないのだが、扱ってない書店がかなりがあるらしいにも関わらず、結果はベストセラー。 これを見て「どんな変人が買ってるのか興味がある」という阿呆も居る。まあ感情論ありきの貴方ならそうだろうよ。しかし「興味を持つ」理由も様々ある。

端的に言えば、「お前らがそうやって煽るから」だ。嫌よ嫌よも好きのうち。昔の人は痛烈なことを言ったものだ。

誰も何も言わなければ「まーた太田出版がしょーもない本を出したらしい」で済んだかも知れない。ベストセラーにまんまと協力したことになるんじゃないのか。炎上商法乙。

2ちゃんねるでは有名な方法論。「荒らしはスルー」「荒らしに付き合うのも荒らし」。
本当に興味がなければ、言及しないのが正しい。結果的に「慎重」に見えるのかも知れないが、それも慎重の一種であるとも考えらなくもない。

そしてそういうネガティブな話題に対して、「自分は買ってから判断します」。そういう御仁が結構多い。それがベストセラーという結果に現れてるのだろう。商業的には成功だろう。 太田出版としては数少ないベストセラーだろう。お目出度うございます。

と言う風に責めた方がキクのになー。(本当にアンチなら)

読んだ人の中では「読む価値もない」とかいう阿呆が本当に多いが、「そりゃお前が阿呆だからだよ」と言いたい。本書は長編小説か?違うだろ。
  • 「反省も後悔もしてないのが判った」
  • 「文章が稚拙だから」
  • 「自己中心なのが変わってない」
 それならそれで、それが「加害者感情だ」と解釈すればいい。それもまた一つの資料価値だ。

「悪」を知らずに「善」を語るなぞチャンチャラおかしい。ヘソで茶を沸かしてやりますわ。