2015年5月4日月曜日

他人の高収入を羨ましがる必要はねえよ

小生はサラリーマン10年弱やった挙句、辞めて以降、自由業をやってる。18年前の話だ。その過程で判ったのは、報酬は背負ったリスクに応じて決まる。これは経営社側が「背負わせてるリスク」ということだ。これは確信を通り越して「魂で理解した」と言ってもいい。

時給1500円デモ、要求水準は高過ぎるのか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150421-00000010-wordleaf-bus_all

企業活動の最前線では人手不足が深刻化しており、アルバイト店員の時給はこのところ上昇傾向にあります。とはいえ、現実には都市部でも1000円程度が標準的ですから、1500円の時給というのは、かなり高い金額といってよいでしょう。
今時は750円が最低賃金らしい。よく見かける金額だ。しかしこの金が何処から出てるのか、彼らは知ってるのだろうか。何の責任もないバイト君の給料が安いのは当たり前だ。店長が欲しいのは人手だ。

深夜だの休み無しだのブラックだの言う奴も居るだろう。しかし考えてみれば判る。嫌なら辞めればいい。代わりはいくらでも居る。その程度の労働力に「給料を挙げて引き止める理由」があるのか。

賊に言うブラック勤務による健康被害をリスクと考えてる人が非常に多いようだが、こんなのは「個人の都合」だろう。と言っても慌てなさんな。馬車馬のように働けという意味ではない。

イヤならサボればいいのだ。バイトならそれが出来る。更にそれによって解雇されたとしても、別の仕事なんか幾らでもある。健康被害まで被るまでやるのは要領が悪いとしか思わない。

「時給1500円」デモで注目 日本の最低賃金を考えるhttp://seiji.yahoo.co.jp/article/1686/

ファストフード店労働者らが「時給1500円」を求めたデモが話題となり、議論を呼びました。「時給1500円」は、日本の最低賃金780円(全国平均)と比べると開きがありますが、国際的に見れば現実離れしていると言えないとの指摘も。日本の最低賃金をめぐる意見をまとめました。(写真:アフロ)

キツイ仕事もあれば楽な仕事もある。自給だけ考えれば高い方がいいに決まっているが最低賃金を上げると簡単な仕事で雇いたくても雇えない事もでてきそう。安易に最低賃金だけで考えるのではなく家族や体調、得意分野など全体的に考える必要があると思う。

世界との比較が出てる。見方がよく判らない。各国の最低賃金が、その国の賃金の中央値と比べてどれくらい高いか低いかを示す(出所:OECD Economic Policy Reforms 2011)だそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150421-00000010-wordleaf-bus_all.view-001

これを見ると、日本人はフランス人の半分の収入しかないように「見える」実際そのとおりだろう。しかし、単純に比較できるものではない。フランスは消費税発祥の国で、なんと税率20%近くもある。しかしその代わりに福利厚生が充実してる。幼稚園から大学までほぼ無料だというではないか。ちゃんと政治家が政治をやってる稀有な例と言える。

早い話が、国家としての運営レベルの差が現れてるのだと小生は解釈している。国民レベルで羨ましがってる時点でもう勝てる訳がない。日本を離れるのが得策だろう。

【衝撃】医者の転職サイトを見ていたらヤバすぎる年収が提示されていた!!!!!!
http://netgeek.biz/archives/35941

既に結論が出てるが高収入には必ず理由がある。

いや、しかしこれは本人が頑張って勉強した結果なので僻んではいけない。医者は人々の命を救う誇り高き仕事なのだ。
「頑張って勉強した結果」だけだとまさか思ってないだろう。「仕事が大変」なだけですらない。凄まじいリスクを背負わされる。

「ブラックジャックによろしく」と「医龍」を読んで、医者の激務を学びなさい。特にこの募集は心臓外科だ。手が滑ったら赤の他人を死なせてしまう職業だ。サラリーマンの方が気楽だろう。羨ましがる必要は微塵もない。

「働かない正社員」をクビにできる世の中に――オリックス元会長の意見をどう見る?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150503-00002973-bengocom-soci

宮内氏は「正規雇用は一度採用されたらクビにならない。たとえ生産性が下がっても企業は解雇できない」と指摘する。「だから非正規で雇用調整せざるをえなくなり、非正規はいつ契約が終わるかとびくびくしながら働かざるをえない。これは不公平だ」と持論を展開した。
しかし、これは『できない』という意味ではなく、『難しい』だけです。現行法下でも、能力不足や適性欠如などを理由とする解雇はおこなわれています」
当たり前の話だが、法人では「素晴らしい人を「雇わない」」ことより「駄目な奴を「雇う」」ことの方が問題である。今のご時世なおさらである。穀潰しを置いておく余裕はない。現実的には「辞めさせる」だけが手ではない。給与を下げるとか幾らでもある。

何度も言ってる通り、リスクの量に応じてリターンがあるべきだ。サラリーマンは業態としてはかなりローリスクの部類に入る。健康被害があったとしてもだ。何故なら「給料が天から降ってくる」からだ。

サラリーマンの場合はその通りだが、派遣の場合は生活上のリスクを負ってると考えられてる。ちょっと調べたら調査結果があるにはあったが、

派遣社員の年収の実態を賃金構造基本統計調査を参考に詳しく調べました。
http://heikinnenshu.jp/tokushu/haken.html

派遣社員の年収は、200万円以下が全体の77%を占めてます。
派遣社員の年収は、賃金構造基本統計調査によると、200万円以下の人が77%です。
平均の給料が19万3000円となっています。
正社員の平均年収が、約523万円といわれているため、総合的には約200万円~300万円の格差がつくことになります。
これで派遣が正社員を妬む必要はまったくない。なぜなら役職を比較してないからだ。

派遣は労働力=コストしか求められてないことはハッキリしている。もちろん前出のように唐突に契約解除になるリスク(?)もあるわけだが、逆に業務以上の責任を求められてもいない。ある意味、作業だけに専念できる理想的な業態であるとも言える。

しかも仮にクビになっても、業者に次の派遣先を探してもらえる可能性がある。そうしないと派遣業者が困るからだ。「弾」は多ければ多い方がいい。これはこれでローリスクであると言える。

逆に元請けは、案件を成功させなければならない。小生からすれば、作れる保証もないのに受注とかジョーダンじゃない。これをリスクと言わずになんとするのか。

以上の理由により派遣は、実はサラリーマンよりも更にローリスクな業態であると考えてる。

非正規が、社会保険やら労働組合やらに入ってないことをリスクだと考えてる人もかなり多い。この記事の異図もそうだろう。しかしそれは「個人の都合」に過ぎない。

ちなみに実力が伴っていて、程々の報酬額を要求していれば、契約が切れる心配は全くない。多段派遣をしてる場合は、数10万円づつ上前を跳ねられてる形跡があり、総額は倍近くなったりするらしいが、それは仕方ない。仕事を見つけられなかった自分が悪い。

最後にひとつ思考実験をしておこう

「もし、1億円手に入ったらどうする?」という会社面接での質問に一体何を期待しているのか?
http://blog.ks-product.com/recruit-interview/

「もし、1億円手に入ったらどうしますか?」という質問では、「あなたなら1億円をどのように運用するのか?」というビジネス感覚を、「1億円と内定どちらが欲しいですか?」という質問では「弊社にどこまで忠誠を誓えるか?」というような探りを入れていると考えるのが一般的でしょう。
フツーのサラリーマンがフツーに生活しててどうこう出来る金額じゃない。早い話が「使い道を想像する必要がない金額」である。

これで何も思いつかなければ、他人の高収入を羨ましがる必要はまったくない。だって持ってても使えないんだから。