2015年5月13日水曜日

「この机に固定された筒からピーナッツを取り出しなさい」<これ2014年からあるネタだから

「この机に固定された筒からピーナッツを取り出しなさい」。オランウータンが人間に勝利した実験に度肝を抜かれた
http://netgeek.biz/archives/36458

いや別に度肝は抜かれない。正直いうと、これは人間側出題者の悪意を感じる。

まずオラウータンがどうやってピーナッツを取り出したのか。動画を見れば一目瞭然だが、話を簡単にするために書いてしまおう。


  1. 自身の口から大量の唾液を出し、
  2. ピーナッツを浮かせた。

さて、それでは人間はどうすれば良いのか。
  1. 人間の口からは、即席であれほど大量の唾液は出せない。つまり水ペットボトルを認識するのが大前提 
  2. であるにも関わらず、テーブルと水を離して置いてる。これが最大限の悪意。
  3. 「テーブルの上の」と言われたら大概の人間はテーブルの上に釘付けになり、部屋の隅に何が置いてあるか気づくまい。
  4. 人間の認知視野はそれほど大きくない。
  5. それでも、ポットでも置いてあれば「ん?」と気づく人は激増するだろう。
疑り深くない人でもいい加減気づいてほしい。出題者が「オラウータンに人間が負けた図式を何が何でも成立させたい」のだ。
    総合して、出演者が負けたのは「オラウータンに」ではない。「人間の出題者に」である。だから度肝を抜かれる必要はない。

    加えて、これらの記事を読んだ我々が「サムネ画像で既に、水ペットボトルを見てる」から、これを利用することに思い至るのは特別ではない。故に自慢にならない。ドヤるのウザいからマジ辞めてください。それも含めて出題者の思うツボだ。

    カメラの画角を工夫して、常に実験者と水ペットボトルが画面に収まるようにしている。「オイオイこんなものも気づかないのか。人間って駄目だなー」そう思わせたいのだ。

    そもそもこれは2014年8月のネタだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=Hkq343NS3nM

    http://www.radio1.be/programmas/naar-school/radio-1-gaat-naar-school

    それをアチコチのバズブログで定期的に蒸し返してる。まるで示しを合わせたかのように微妙にずれてる。

    1/19 http://buzztte.com/news/53139.html 確認出来る中ではこれが最古→ http://whats.be/105676
    2月 http://www.roomie.jp/2015/02/239441/
    4/15 http://matorogu.com/post-55766/
    http://heaaart.com/post/31920
    4/7 http://web.archive.org/web/20150407001454/http://heaaart.com/post/31920
    http://100messenger.com/?p=7956

    netgeekがやったように、忘れたころに蒸し返すのが常套だろう。恐竜の例もあるし、1年前のネタを蒸し返すのがnetgeekは特に得意のようだ。しかし似たようなことは、国民的アニメのドラえもん&サザエさんでも日常的に行われてる。私が両者をちゃんと見ていた、義務教育中にも「あれ?このネタ見たことある」と思ったことが何度もある。両方共原作者が亡くなってるとはいえ、ループはコンテンツ提供者としては手抜きも甚だしい。

    視聴者舐められてんぞ。

    この記事で言えば、英語の元記事をたどれば、昨年のネタであることはすぐ判る。それをやらないのは「日本人は英語を読まない」からだ。元ネタを確認する人がほとんど居ないことを大前提にこういう記事は書かれてる。

    読者舐められてんぞ。