2017年3月1日水曜日

宅配ブラックは、日本の消費者の甘ったれの真骨頂

小生もアマゾン通販を多用する一人として、配達業者の激務は他人事ではない。むしろ片棒担いでる方だ。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1601/28/news139.html

ヤマト運輸は、複数の宅配業者からの荷物を受け取れる「オープン型宅配ロッカー」の普及を目指し、仏企業と合弁会社を設立する。

独身のみならず、全ての世帯で有効だと思われる。
これがついてる賃貸を探すと+1万ぐらい変わってくる。

という記事があったのが何と1年前。

http://news.livedoor.com/article/detail/11234593/

「荷物を乱暴に投げるなど扱いが雑」「ワインが割れて箱から染み出したり、冷凍の氷が溶けて魚臭い水が漏れ出したりして他の荷物に垂れているものもありました」というのは元社員の証言。ドライバーによる「荷物の取扱い」の評判が高いだけに、客から見えない倉庫での実態が事実だとすれば、かなりショッキングです…。
この記事は何が目的なのか。クロネコヤマトがお嫌いなのか。

そもそもワイン云々については、そんなにデリケートなものなら自分で運べよと言いたい。たった数百円の送料でどこまで求めてるんだよ。

ああ単にバズりたいだけか。

実際の配送者との接触が多い人はそんなに悪い印象は持ってないと思われる。曜日によるが、だいたい同じ兄ちゃんが来るし。午前中指定をして12:50とかに来られても正直困るが、まあ事情は判らんでもないし。必然、コンビニ受け取りか、土日配送にしてもらうしかないのだが。

問題になってるのは、拠点間の長距離トラック運送のことだろう。

1:1で長距離輸送をするわけがないから、数カ所分の荷物をまとめて運ぶはずだ。一回の輸送に付き、数百個〜1000個以上の荷物を扱うであろうことは想像に難しくない。時間制限ありきの中での物量作業。丁寧にやれと言っても無理がある。ってか、文句言ってるのはその想像が出来ない奴だろう。


http://toyokeizai.net/articles/-/131274

「(長方形の)配達用保冷バッグ内の温度を確実に5度以下にするには、バッグ内の上下、左右、前後それぞれの面に計6個の保冷剤を配置する必要がありますが、温度を測ったときには保冷材は2個しか入っていませんでした。この日は、冷蔵庫から出された荷物は配達までの1時間から1時間半ほど、保冷材不足の状態のまま放置されていました」

また、同社では、このようにいったん温度が5度を超えた荷物は原則、配達はせずに、差出人に連絡を取り、指示を受けるようマニュアルで定めているが、今回、15.9~20.5度を示した荷物は、差出人の許可を取ることなく、そのまま配達されたという。

正直私は、チルド配送をあまり信頼してない。やるとしたらクロネコヤマト一択だろう。

クール宅急便で画像検索しても、配送用の専用車両が引っかかるのはクロネコヤマトだけだ。郵パックは、普通配送の車両しか見当たらないから、多分専用車は無いのだろう。冷蔵設備が無く、「保冷剤を6個」などと悠長に運用に転嫁してる時点で、「確認しないスタッフが悪い」などと言っても仕方ない。


https://www.facebook.com/yjnews/posts/1235975223140502

大手運送会社ヤマト運輸で残業代の不払いがあったなどとして、労働基準監督署が神奈川平川町支店に是正勧告。荷物の取扱量が増え、昼食時間もほとんど取れていませんでした。⇒ http://yahoo.jp/jsM2XD
この辺りからようやく、配達員の激務が話題になり始める。

電通の女性社員が亡くなったのは一緒に嘆いても、それは一時の感情に過ぎない。その証拠に送料無料!2時間以内配達!には平気で乗っかる日本の消費者。

オイオイまさか有名企業の高学歴女性なら痛ましくて、宅配ドライバーならどうなってもいいとか思ってないだろうな :(


http://blogos.com/outline/206705/

"政府は今年4月から不在時でも宅配の荷物を受け取ることができる「宅配ボックス」の普及を促すため、設置費用の半額を補助する制度をスタートさせます。再配達を少なくして、運送会社の負担を減らそうという試みなのですが、果たしてうまくいくのでしょうか。"
確かに当事者にとっては問題なのだろうけど、なぜ政府がそこに首を突っ込むのだろう?という違和感の方が強い。

頻繁に使う人なら家に居るんじゃないの?
あるいは時間指定に2分も遅れたらもう出かけちゃうとか?
そんなハードスケジュールで受け取ろうってのが間違ってるでしょ。責任転嫁もいいところだろう。

現時点でも幾つかの解決策は存在する。ヤマト等であれば局止めが出来る。取りに行く時には身分証明が必須だけど。消費者がわがままでそれを使おうとしないだけだ。

と、ここまで書いて一つ思いついた。

宅配ブラック問題は、客が「自分が順番待ち」であることを認識できれば容易に緩和するのではないだろうか?

例えばどんだけせっかちなモンスタークレイマーでも

「アナタはこの時間帯配達、1030人分の300人目のお客様です。」

とか言われば「お、おう、頑張ってくれ :( 」と思うんじゃないだろうか。

800人目とか言われた日にゃあ「ああ、御免。今日は無理かもだね。明日で良いよ :) 」とか言ってくれるかも知れない。