2021年4月5日月曜日

有名らしい人「車椅子で乗車拒否されました」→俺氏「断る「誠意」ってものもある」

ご本人は存じ上げないが、サムネの写真から、かなりの難病を抱えていらっしゃると想像する。が、それはそれ、これはこれだ。

言いたいことはまあ判る。が、やり方が大幅に間違ってる。飛行機のタラップを這い上がった車椅子の人が居たっけね。あのレベルで間違ってる。

JRで車いすは乗車拒否されました : コラムニスト伊是名夏子ブログ http://blog.livedoor.jp/natirou/archives/52316146.html

正直どこまで突っ込んでいいやら。

小田原駅→熱海駅→来宮駅のルートで行く予定が、JRは車いす対応に時間がかかることが多いので、余裕をもって、乗りたい時刻の30分前に小田原駅に到着。
もういきなり最初からダウト。何故「JRは車いす対応に時間がかかることが多い」のか。
古い駅舎が多くて、バリアフリーへの物理的対応が不完全なんじゃないのか?

私「いえ、私は30分前には来ていて、どうしてもこの電車に乗っていきたいです。駅員さん3,4人集めてもらい、階段を持ち上げてください」
お願いすること自体は間違いではない、問題なのは、当日いきなり言い出して、「電車賃しか払ってない」のに人を集めろと言ったことだ。30分前?それ仕事のアポな。

ではどうするか? 難だったら人件費は出します、と言えば良い。それで済んだ話なのだ。

大きな駅では、それを大量の客でコストを分散できる。しかし無人スレスレの地方駅では人件費は出せない。その目安が、今のところは1日の利用者数が3000人以下かどうか、ということになってるのだろう。無人駅なら考えるまでもない。本来はね。
私「どうにかお願いします。レストランもホテルももう予約しているので、この電車で行きたいです」
行けるかどうかすら解らない状態で、レストラン先に予約しちゃうって、心底スゲエわ。仮にこれが本当ならだが。(ハッタリじゃね?とは思ってる)

そしてこれを肯定することは、フレンチに間に合わせるため池袋を爆走した誰かさんを彷彿とさせる。

私「バリアフリー法がありますよね。車いす対応をお願いします」
駅員C「利用者3000人以下の駅は対象ではありません」
私「障害者差別解消法があり、エレベーターがない駅は、合理的配慮としてほかの手段で対応していただく法律があります。エレベーターを作ってほしいと言っているわけではなく、エレベーターがないならば、それ以外方法で対応する義務があります」
挙げ句、法律を出して脅迫とか。これ一周回ってパワハラだぜ。対応する義務があるのは判る。法律ならね。問題なのは、その準備時間とそのコストの話をしてないことだ。何度でも言うが、その時点で電車賃しか払ってないのだろう?
駅長D「今回は駅長の私がいたので、対応させていただきます」
行間からは「駅長Dのアドリブで対応します」というふうに読み取れる。著者の掲げる、「助け合い」ってやつだ。何が不満なのか?

そもそもこの手の話は、「車椅子を持ってあがればいい」そんな簡単な話じゃねえんだよ。

引き受けちゃったらやらなきゃいけない。しかも誰にも怪我をさせず、何も壊さずにだ。この文脈で語ってる人がほとんど見かけないのが本当に判らない。それがボランティアとの違いだ。

安全が担保できないなら、むしろ断るほうが「誠意」であり、それでこそプロ。仮に彼女は確信犯で、こうやってブログでクソミソに書かれることを承知でね。

それを電車賃しか払ってないのにやらせる。いやいや、ナイから。

本当にコレ判らんもんかね? 通いなれてるルートならともかく、始めて行くのなら、30分前といわず、24時間以上はあけたほうがよいだろう。

何故って、その日に団体さんが重なることもあるわけだよ。客だから何でもかんでもオレサマの都合に合わせろってのは非現実的だ。

30分じゃただの抜き打ちテストにしかならねーよ。

まあその我儘こそが消費者ではあるがね。それって障害者とかあんまり関係ない層の話。

と書いていたら、本人から声明が出てきた。

クレーマーではなくクリエーターに 乗車拒否騒動から1カ月 100cmの視界から―あまはいくまはい―(96) - 琉球新報Style - 沖縄の毎日をちょっと楽しく新しくするウェブマガジン。 https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-1313895.html

しかしSNSでの批判、誹謗(ひぼう)中傷はやみません。「車いすだから駅に事前連絡をするべき」「駅員さんがかわいそう」「感謝をするべき」「ブログに書いたりメディアに連絡したりするのはひどすぎる」などです。その根底には、障がいのある人が我慢するのは仕方がない、マイノリティーばかりに合わせるとマジョリティーがかわいそう、マイノリティーの声の上げ方、生活の仕方は控えめでなければいけないという考えがあります。
ちげーよw
発言者が悪者認定されると、日本人の無辜の民は、悪意で返して構わんと思い込むんだよ。

だかこれそもそも全てが誤解だ。単純に伊是名女史は、「障害者という立場」に酔ってる。そうとしか思えん。

非バリアフリーの公共交通駅は「未対応」じゃなくて「理由があってそうしてる」だから、女史が幾ら炎上をクリエイトしようが何も変わらん。

この点、もっとも冷静と思われる論がこれだ。

伊是名氏が可視化 バリアフリーのコストと政策 | 令和電子瓦版 https://reiwa-kawaraban.com/politics/20210430/

社民党常任幹事で車椅子を利用する伊是名夏子氏による「JRにより障害者の乗車拒否にあった」という奇妙な主張が行われて約1ヶ月が経過した。その経緯と、主張が矛盾でおかしな点だらけであることは、令和電子瓦版運営者、松田隆氏の詳細な取材と記事で明らかになっている。

伊是名氏は、今年4月1日から改正バリアフリー法が適用されることをから、無人の来宮駅を計画的に狙い、無通告で訪問し、騒動を起こした可能性が高い。社民党、本人、取り巻きの主張は滑稽で奇妙であり、約1ヶ月経過してもネットの炎上、嘲笑、批判が続く異様な状態になっている。私は社民党が、この問題で勝手に自滅し消え去ればいいと思っている。

無人駅でバリアフリーにする方法は、エレベーターと、それに合わせた人の動線の整備だ。そのコストは、来宮駅では(保守を含めて)近くの網代駅の時の設置費用2億400万円を遥かに超えると知った。

2億円は知らんが、「利用者3000人未満は対応しなくていよい」あたりに何らかの指標があるんだろうとは思っていた。