2015年6月27日土曜日

殺人は認めず、死刑は認める。修羅の国ニッポン

ここに来て何組かの死刑あるいは死刑判決が出た。

心斎橋通り魔、礒飛被告に死刑判決…大阪地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150626-00050087-yom-soci

礒飛被告は事件17日前に覚醒剤取締法違反で服役していた新潟刑務所を満期出所。捜査段階から「刺せ」と幻聴が聞こえたと説明し、起訴前と起訴後の2回、精神鑑定が実施されたが、幻聴の影響が強いか、限定的かで結論は分かれた。弁護側は「心神耗弱状態だった可能性を否定できない」と死刑回避を求め、刑事責任能力の程度が争点だった。

この話を聞いて安堵するニホンジンの実に多いことか。嘆かわしい。なぜって、「悪人なら殺してよい」と考える人種ってことだ。それって戦争の肯定に近い。えっ「戦争を肯定してない」って。ああ失敬。小生の幻聴だったようだ。ならそれならそれでよい。どうやら器用に「殺してよい理由」を選択できるようだから。

日本の終身刑はブタ箱で暮らすだけといえばだけだから、刑罰としては軽い印象を与えるかも知れない。だから凶悪犯は殺してしまえ!とか強い論調も出てくるのだろう。しかしそれはアナタが手を汚さないから言えること。

宅間守の生い立ち【附属池田小事件】
http://matome.naver.jp/odai/2136425953880976101

宅間守は1963年11月23日、兵庫県伊丹市の工員Sの二男として生まれる。守が生まれる前、母親は妊娠を喜ぶ父親に対して「あかんわ、これ、堕ろしたいねん、私。 あかんねん絶対」と言ったという。母親が守を宿した時に何を感じたかわ分からないが、守は幼少の頃から三輪車で国道の中心を走って渋滞させたり、動物を虐待するなど 反社会的行動が目立っていた。

小・中学時代から強者に迎合し、自分より劣ると判断した同級生を「奴隷」と名指しした。「宅間さま」とかしずかせ、「調子に乗るな」と因縁をつけて暴行。女生徒が横切れば、唾を吐きかけた。

 そればかりではない。燃やしたドラム缶に生きたままの猫を入れたり、布団です巻きにして川に流す。成長するにつれ、些細なことで母親を殴り、家庭内暴力を繰り返したという。

随分と細かいエピソードまで辿れるものだと逆に驚いたが、死刑囚の来歴なぞ最早オープンソースなのだろう。恐ろしい時代になったものだ。母親が妊娠中に何を感じたかは非常に気になる。神の啓示か夢枕か。

それにしても全体的に言えるのは、死は刑罰であるという認識。

それはそうだろう。大多数の「善良な市民」は現世への執着がある。死にたくないに決まってる。だから殺人は犯罪であり、他人の未来を奪った奴には同等の罰を与えるべきだ!となる。ある側面ではそれなりに説得力があるように見える。

しかし、一部の苦痛を伴う状況では、死は「解放」となる可能性がある。これは安っぽい宗教の話ではない。

【号泣裁判】京都介護殺人は他人事じゃない【温情判決】
http://matome.naver.jp/odai/2142625114482082501

生活費に窮するようになったKは、自分の食事を2日に1回にし、母親の食事を優先した。こういった苦しい状態になると、人は普通親類なり友人なりに頼るものである。しかしKはそうはしなかった。Kの心にはいつまでも父親が生前言っていた言葉が去来していたからだ。
「他人に迷惑をかけたらあかん」

6月21日の公判では、「同じ様な事件が後を絶たないのはなぜか」という裁判官の問いに、Kは、
「今日、明日を生きるために立ち上がる機会と、考える時間、そしてお金を与えて下さい」
迷惑って何でしょうね?人間多かれ少なかれ迷惑をかけるものだし、全くの不可抗力で恨みを買うことも大いにありえる。そもそも狭い日本、余程の豪邸でもないかぎり、5m以内に赤の他人が住んでいるのだから。何の干渉もしないとか考えられない。

他にも介護疲れ殺人はウジャウジャある。自殺未遂でもありますが。

奈良、寝たきり妻を殺害容疑 介護の96歳夫を逮捕
http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013020901001628.html

「すまん、母さん…」介護疲れか 71歳男、同い年の妻殺害容疑
http://www.sankei.com/affairs/news/150208/afr1502080015-n1.html

どこぞのベビーシッターが、高額バッグを盗んで金にするなぞまだ良い方といわざるを得ない。

まあ何が言いたいかっていうと、死より辛い苦しみを与える方法なんざ幾らでもあるよってことです。

中世ヨーロッパの拷問なんか酷いですよ。これを日本でも摘要したらいいんじゃないでしょうか。 ちょっとこれを読んでゾっとしてください。ニンゲンは本質的に残虐なものだ。アナタだけが特別と思わない方がいい。

 http://matome.naver.jp/odai/2137397034694273001

古来日本では、刺青は犯罪者の証であった。犯罪者は一生それを背負って生きていかなければならない。そういうのを復活させてもいいんじゃないでしょうか。

生体頭部移植 画期的な手術ではあるが

「頭を体から切り離し他人と結合」難病男性が手術へ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150626-00000062-jnn-int

25日に会見したのは脊髄性筋萎縮症を患う男性(30)です。この病気にかかった患者の平均寿命は短く、男性も症状が急激に悪化しています。そこで、イタリア人医師が提唱している自分の頭部と脳死状態となったドナーの身体を結合する手術を受ける決意をしました。

これを読んだ日本の阿呆共は、例によって下品な煽りが真っ盛りだ。

  • これはナチスや731部隊に匹敵する悪魔の所業。
  • バラして組んでってw もはや笑えるレベル
  • 神や自然、個人への冒涜だと思うんだが
  • ニコイチは車とバイクくらいだと思ってましたw
  • これ、絶対したらあかん事です

正直、お気楽もいいとこだろう。

ヤフーの記事にはあまり情報がないようだ。エキサイトの方が充実してる。

【生命倫理学】世界初の「頭部移植手術」を実施へ!! フランケンシュタインが現実に!?
http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201504_post_6199.html

スピリドノフ氏は、脊髄性筋萎縮症という遺伝性疾患を抱えている。これは、全身の筋力低下が起きるとともに様々な障害を併発し、患者の多くが20歳を迎える前に死亡するという不治の病だ。今から2年前、スピリドノフ氏は、以前から頭部移植手術について研究してきたカナヴェロ博士と連絡を取り始めた。自らに残された時間が少ないことを悟り、「たとえ大きなリスクがあろうとも、健康な新しい身体を手に入れたい」と、最後の望みに託すことにしたのだ。

そして「ポリエチレングリコール」という化合物を接着剤のように用いて、スピリドノフ氏の頭部とドナーの身体を結合。さらに脊髄・筋肉・血管を縫合するという。その後、頭部と身体がしっかりと結合して傷が癒えるまでの4週間程度、スピリドノフ氏は昏睡状態に置かれる上、拒絶反応を抑えるために強力な免疫抑制剤も投与される。しかし目覚めると、新しい身体を自由に動かせるようになり、自らの声を失うこともないのだとか。

煽り文句は品がないが、より切実さを伝えてる点は評価したい。そして当事者の必死さはこの台詞に現れている。

「心臓移植も、ある時点までは倫理に反するものと考えられていました。人間の心は心臓に宿ると考える人もいましたからね。でも今は、多くの移植手術が行われており、医師は何人もの命を救っているじゃないですか」
「(私ではない)別の誰かで頭部移植の技術が確立する時まで、生きていられるかわからないのです」

何時もコイツらが言ってるであろうことを、コイツにも返してやりたい。

  • お前ら、自分の息子/親が同じ病気でも、同じこと言えるの?

別に言えなきゃ言わないで構いません。それが人間。そして立場によってコロコロ意見が変わるのも、矮小な人間には仕方のないことです。

成功するか否かで言えば、1%も無いでしょう。上手くいくとは到底思えない。1500万ドルをドブに捨てると思ってもそれはある程度は仕方ない。そう思うのなら出資しなければいい。そして、この件は忘れて日々の暮らしに戻ればよい。

もちろん人体実験ではあるし、生命に体する冒涜だろう。しかしそれは脊髄性筋萎縮症に罹ってないから言えること。本人が望んでるのだから、需要と供給が一致しているし、どうせアナタにとっては対岸の火事だ。もちろん小生にとっても同じく。

一つだけ確実なのは、彼らを嘲笑する権利は誰にも無いであろうことだ。

2015年6月25日木曜日

「絶歌」を読む価値は本人が決めること<香山リカ先生乙

感情論やら、薄っぺらい解釈ばかりが横行する中、ようやくまともな見解が出てきた。

http://nikkan-spa.jp/878891

世間の感想とはかなり違うと思うが、私は一読して「痛々しい」と思った。当時は精神鑑定で「行為障害」という診断名を与えられたが、元少年は当時もいまも感情のない世界を生きている。おそらくその原因は、男性の脳の構造や機能の特徴というか、機能不全に由来するものだろう。

 それは本質的には変わっていないし、そのことを本当の意味で異常だとは実感できないままだ。だから、こんな手記を書いてしまったのだろう。というより、彼にはこれしか書けなかったのだ。世間の人が言うような、自己陶酔でも自己顕示でもないと思う。彼なりに少年院やその後の生活で一生懸命、「感情とは何か」ということを“学習”し、それなりの成果はあげている。これはその発表なのだが、世間の基準からはいまだかなりずれており、奇妙というより嫌悪感を抱かせるものにしかなっていない。
素晴らしい。この見解がもっと早く出てこなかったことが非常に悔やまれる。まあ香山リカ先生ですら、この解釈には数日を要したのかも知れない。
実際文章を読むと、ポエムにしか見えないようだ。小生も数ページだけ読む機会があったが、同様の印象を受けた。んー、ポエムだったかー。こりゃ期待し過ぎたか?と。

全くの「善人」であれば、自己陶酔にしか見えないのも無理はないだろう。

話が込み入ってしまったが、私は元少年Aはこの「サイコパス」に相当しており、それが犯行当時には「素行障害(非情緒的特性タイプ)」と診断されたのではないか、と考えている。「サイコパス」は医学的、臨床心理学的かかわりでその攻撃性や衝動性をコントロールすることはできるはずだが、本質的な意味で「完全に治る」ということはない
大多数の日本人は、

  • 犯罪者は更正するべきである。
  • 少年院に入れば必ず更正するはずである。
  • 更生した人間は、「真人間」になるはずである。
  • 元犯罪者は、更正の証として慎ましく生きなければいけない。

そういった先入観というか「期待」がある。まあ気持ちは判る。ただそれはあくまで元々健康優良児であった場合の話で。「盗んだバイクで走り出す」程度の子悪党にしか適応できないものだった、ということなのだろう。

そしてそれに当てはまらない少年Aに辛辣な評価を浴びせる。※オレオレ詐欺に引っかかった親戚を、自殺まで追い詰めるのもこれに当てはまるだろう。全く残酷な正義もあったものだ。

似たような例に鬱がある。 鬱は精神疾患ではないらしい。

脳内ホルモンが医学的に不足しており、「快楽」を感じることが出来ない。不安しかない。大雑把に言えば、鬱は脳の臓器としての疾患の一種だというわけだ。しかしこんなことは該当者と接点でも無い限り知ることはない。知る必要はない。

香山リカ先生の言う通り、専門家の解説を添えるべきだったのだろう。そしてようやく、太田出版代表の「世に出すべき」という考えの裏付けも取れた。※「えっ、そういう意味では..」とかオタオタしてるかも知れないが。

そういうことなら小生も「善良な知人達」に遠慮せずに買おうか。

2015年6月20日土曜日

『絶歌』をめぐってポジショントーク真っ盛り

『絶歌』を巡って、誰も聞いてないのに「私は買いません!」とか主張する輩の実に多いこと。そう。誰も聞いてないのだ。あたかも、興味が無いのに「モンハンなんてツマンネーヨ」と言い出す輩の様だ。それは小生だ。何度か書いてるが、小生がこの発言をするときのスタンスは明確だ。認めよう。僻みだ。そこ認めないと、後述の人物も煽れないからね。

ただその一方で、今の今までまったくこの件に言及してない人も居る。小生が聡明な人物とお見受けしてる御仁にその傾向が強い様に感じてる。何が違うのか。少なくとも「慎重」でろうと感じる。茂木健一郎氏然り。江川達也氏然り。

じゃあ買わない宣言勢は何のためか、と言うと、小生は「何だ、ただのポジショントークか」としか思えない。ワタシハ、イノチノトウトサガワカリマス。そんなアピールは誰も期待してない。

早い話がシラケる。象徴的なものは次の通り。

『絶歌』と版元の太田出版は、ただの外道である いまだに悲劇の主人公ぶる幼稚な酒鬼薔薇
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10431.html

以上。これ以上、内容については詳しくは述べない。いろいろと書評やメディアで感想は登場しているのでそちらを参考にしてください。今回は「書評」の体を取るこの連載で極個人的な話を長々とさせていただく非礼を許していただきたい。しかしながら、私はこれを言わない限りは、この本が流通している2015年の日本に絶望するしかないのだ。本当に、こんな本が出ているこの世の中にいることさえ嫌悪感をもよおし、自殺したくなるほどである。今、モノカキの仕事をしているが、急激にこの仕事もやめたくなり、読み終わった後、同業者に電話をかけて精神を落ち着かせた。

お前が辞めても誰も困らないから辞めれば?とすら思う。文筆業の仕事を「物書き」じゃなくて「モノカキ」などと書く輩には、大した奴は居ない。「いやあ自分はそれほどのモンじゃないです。責任取りません」という免責事項を先に唱えてるようなものだ。挙句この一言。

なんて言うと思うか、バカ野郎。

オイオイ、プロがこんなことを言っちゃダメだろう。道徳の話ではない。言葉を選べってことだ。それとも庶民派ライターを自認してるってことなのか。まあ総合するとそういうことなのだろう。彼の名前は始めて知ったが、検索してみると、どーってことない記事ばかり。こんなんでネットニュースの第1人者を語っていいのか。チョロいな。舐められてるぞ日本人。文章もへたくそで、小生の方が上手いんじゃないかとすら思わせる。山田悠介かよ。

仮にアナタがアンチだとしてもだ、彼の記事の尻馬に乗るようなマネをしてはいけない。

http://ch.nicovideo.jp/postseven/

他に幾つか文筆業の人が「ポジショントーク」をしている。小生は探してないのだが、わざわざ探してくる御仁が居るのだ。

小池一夫氏
https://twitter.com/koikekazuo/status/609204781312151552

志茂田景樹
https://twitter.com/kagekineko/status/611356465513697281

これらをあげる連中の心情は明らかで、あたかも「僕の意見は正しい。ホラ有名人がこんなに賛同してる」といわんばかりに。そういう気持ちはまあ判る。ただこの一件を眺めてるとそうでもないと思うし、端的に言えば「虎の威を借る狐」だ。せめて自分の言葉で煽れ。
  • 一般人の許せない発言は、ただの感情論だからスルー
  • 文筆業の御仁の「買わない」発言は、ただの僻みだからスルー
早い話が、

「お前らもうちょっと落ち着け」

小生は残念ながらまだ買ってないのだが、扱ってない書店がかなりがあるらしいにも関わらず、結果はベストセラー。 これを見て「どんな変人が買ってるのか興味がある」という阿呆も居る。まあ感情論ありきの貴方ならそうだろうよ。しかし「興味を持つ」理由も様々ある。

端的に言えば、「お前らがそうやって煽るから」だ。嫌よ嫌よも好きのうち。昔の人は痛烈なことを言ったものだ。

誰も何も言わなければ「まーた太田出版がしょーもない本を出したらしい」で済んだかも知れない。ベストセラーにまんまと協力したことになるんじゃないのか。炎上商法乙。

2ちゃんねるでは有名な方法論。「荒らしはスルー」「荒らしに付き合うのも荒らし」。
本当に興味がなければ、言及しないのが正しい。結果的に「慎重」に見えるのかも知れないが、それも慎重の一種であるとも考えらなくもない。

そしてそういうネガティブな話題に対して、「自分は買ってから判断します」。そういう御仁が結構多い。それがベストセラーという結果に現れてるのだろう。商業的には成功だろう。 太田出版としては数少ないベストセラーだろう。お目出度うございます。

と言う風に責めた方がキクのになー。(本当にアンチなら)

読んだ人の中では「読む価値もない」とかいう阿呆が本当に多いが、「そりゃお前が阿呆だからだよ」と言いたい。本書は長編小説か?違うだろ。
  • 「反省も後悔もしてないのが判った」
  • 「文章が稚拙だから」
  • 「自己中心なのが変わってない」
 それならそれで、それが「加害者感情だ」と解釈すればいい。それもまた一つの資料価値だ。

「悪」を知らずに「善」を語るなぞチャンチャラおかしい。ヘソで茶を沸かしてやりますわ。

2015年6月14日日曜日

「田原総一郎と福島瑞穂の会話」は捏造らしい

最近貼られることが多いURL。ソース不明。
http://memo-memo-blog.tumblr.com/post/62809448010

あたかもテレビ番組でそうだったかのような体裁で書いてある。

しかしこれは捏造らしい。

http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20060606/p1

連続殺傷事件犯のその後

日本人は概ね「自分らは「善/善良」であり、「悪」を裁いて良い。」という感覚が根強く浸透している。それは国民的ドラマ、水戸黄門の長寿ヒットに現れている。

善が悪を裁く、という図式自体は否定しない。しかし「自身が善である」という感情は非常に危うく不安定である。戦争を起こす発想でもある。そして真に善良な者を追い詰める。

オレオレ詐欺の被害者なのに……70代男性、親族に責められ自殺 「一瞬で引き込まれた」手口 (1/3)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1504/08/news047.html

仮に一般市民すべてが「善良」であるとすれば、イジメなぞ存在しない。しかし残念ながらそうではない。加害の話だけではない、見て見ぬふりをしている連中も含んでいる。皆さんご存知のとおりだ。少なくとも義務教育圏内で、見たことも聞いたこともない、という人は殆どいないだろう。

これは善良が存在しないことを意味している。せいぜい「人畜無害」とでも言うべきだろう。逆に、殺人犯罪者だからといって「完全な悪」だとも思ってない。そもそも「凶悪犯罪者」相手に「善良な一般市民」あるいは「人畜無害」が「殺せ!」を連呼するだろうか。

しかもISISの一件では、「善良な国民」は概ね「人質の開放」の話しかしてない。

マスコミの扇動にまんまと載せられるところはむしろ「無垢」ですらあると言える。

選択的に殺人を認めることが「正義」とは到底思えない。故に小生は勧善懲悪そのものを否定している。

以上が、小生のスタンスの説明。ここからが本題である。


殺人犯罪者の「その後」が色々物議を醸している。

<柏連続通り魔>判決に拍手「また殺人できる」 竹井被告に無期懲役 千葉地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00010002-chibatopi-l12&fr=fb_oa_tpc

コイツがまた絵に描いたような凶悪犯罪者で、色々物議を醸している

竹井被告はこの日、腕の入れ墨を露出させたタンクトップ姿で歌を歌いながら入廷。裁判長から「静かにしなさい」とたしなめられた。判決の主文言い渡し後にも拍手し、「これでまた殺人ができる」と発言するなど不可解な言動を続けた。
この流れを読んで「あれ?ひょっとして死にたがり?」という気がしてしまった。「これでまた」ということは、「無期懲役でない想定」も連想させるわけだ。そんなに難しい推測でもないと思うが、ジャーナリズムとして「不可解な」ってことにせざるをえないのはまあ判る。

神戸連続児童殺傷事件、元少年が手記出版
http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/09/seito-sakakibara_n_7548652.html

1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件の加害男性(32)が、「元少年A」の名で手記「絶歌」(太田出版)を出す。犯行に至った経緯や事件後の生活、現在の心境などをつづっている。早ければ10日から書店に並ぶ。
太田出版の岡聡社長は「少年犯罪が社会を驚愕(きょうがく)させている中で、彼の心に何があったのか社会は知るべきだと思った」と出版の意図を説明。「本は本人の手紙を添えて遺族に届けたい」と話している。

手記は全294ページ。「精神鑑定でも、医療少年院で受けたカウンセリングでも、ついに誰にも打ち明けることができず、二十年以上ものあいだ心の金庫に仕舞い込んできた」として事件前からの性衝動を明かし、犯行に至るまでの自身の精神状況を振り返っている。
「心の金庫に仕舞い込んできた」という辺り、なかなかに優れたポエムである。これが本気であるなら、とりあえず毒気は無さそうとは言えるかも知れない。

もちろん被害者の遺族はそんな都合の良い見方はしない。


被害者の父である、土師守氏が出版中止を申し入れたらしい。神戸新聞に顔出しで載ってるらしいからその憤りたるや相当なものなのだろう。

神戸連続殺傷事件「元少年A」はなぜ手記を出したのか? 太田出版・編集担当者に聞く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150613-00003240-bengocom-soci

ただ当初の抗議は、本を読んでいない、見てもいないという人たちばかりでした。6月12日になると、実際に書店で買って読んだという方から、『感動した』『参考になった』といった声も数は少ないですがありました」

前述の通り、小生は「漠然とした正義」を持ち合わせいない。持たないようにしてると言った方がただしい。故に、「著者が連続殺人犯」であることのバイアスは持たない。故にこの内容に関しての興味のみを持っている。

加害男性の手記「今すぐ出版中止を」土師さん 神戸連続殺傷事件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150610-00000008-kobenext-soci

しかし、今回の手記出版は、そのような私たちの思いを踏みにじるものでした。結局、文字だけの謝罪であり、遺族に対して悪いことをしたという気持ちがないことが、今回の件でよく理解できました。
 もし、少しでも遺族に対して悪いことをしたという気持ちがあるのなら、今すぐに、出版を中止し、本を回収してほしいと思っています。
出版中止は残念ながら叶ってしまったようだ。残念ながら既にアマゾンでも楽天ブックスでも新品販売はしてない。

http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B6%E6%AD%8C-%E5%85%83%E5%B0%91%E5%B9%B4%EF%BC%A1/dp/4778314506

当然のことながら、レビュー欄には辛辣な言葉が並ぶ。星5はすべて皮肉という徹底振り。問題の太田出版も「完全自殺マニュアル」とか物騒な本ばかり出してるようだ。少年Aが「ここなら出版してくれる」と思ったとしたらなかなかの策士と言わざるをえない


その一方で、「読んでみた」という人も居る。4日目にして既に販売してないっぽいので、当日に滑り込んだのだろう。

元少年A『絶歌』よんでみた
http://bucchinews.com/subcul/5203.html

大藪春彦の引用をはじめとした薄っぺらい引用、薄っぺらい解釈。ほんとに凡庸で薄いサブカルさんそのものだ。彼がこの本で語る何らかの解釈全てが、実体験を通して生まれてきたというようなものではなく、どこかからの引用でしかない。そこは「懲役13年」のころから変わってないとも言えるかもしれないが。
少年Aは普通の人になってしまった
 変な話なのだが、私は医療少年院での治療はかなり効果があったのではないかという風に感じている。全編を通して、彼は内側から溢れてきた言葉を書き連ねているというより、世間に流布されている「少年A」という物語を必死になって演じようとしているようにしか読めない。
このブロガーの解釈は非常に興味深い。

「天才もオトナになったらただの人」という話もよくきく。散々イジメ加害をやっておきながら、「昔は俺もヤンチャしたなー」とか言い出すアレかも知れない。あれも微塵も反省してませんよね? 反省しないまま無力化してる例は存在するという好例。

2015年6月6日土曜日

exeファイルは危険、という認識はある程度正しい。それはWindowsの盲腸ゆえに。

年金機構がやらかしてくれたお陰で、ウィルス問題が俄に注目されつつある。もちろん誰かが引っかかる度に話題にはあがってる。「消費者に対して」という意味だ。

exeファイルという機構はWindowsの「盲腸」の一つ。16bitのMS-DOSから引きずってる悪しき習慣。ファイル名を8文字+拡張子3文字で管理するしかなく、この僅かな末尾3文字でファイルの種類を表していた。僅かなリソースでこうするしかなかったのは時代としてまあ判る。ちなみに1980年代だ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E5%AD%90

しかしこれは1MBしかないフロッピーディスクでやりくりしてた時代の話だ。1TBとか1GBではない。1MBだ。今はマイクロSDですら32GBが手に入る。一番値頃感があるのが16GBですね。

そして実はWindows自身も95から、ファイル名文字列数に制限がなくなってる。にも関わらず相変わらずファイル名末尾の3文字が強力な意味を持ってる。xlsと付いてるファイルをダブルクリックすれば、Excelが起動するようになってる。これを「拡張子関連付け」という。

つまり基本的に、エンドユーザ「消費者」が、exeを狙って起動する機会はそもそも少ない。

Windows95から、XPから、アップグレードというビジネスモデルを続けるため、マイクロソフトは拡張子関連付という機構を辞めることが出来ない。盲腸より質が悪い。Windows10でメジャーアップデートをやらない宣言をしたが、そういった状況を鑑みてのことかも知れない。

MacOSも、linuxも、他の競合OSでこの機構を使ってるものは居ない。そしてコイツらのお陰でWindowsとPCのシェアは落ちてる。

その盲腸を隠すために、「「拡張子関連付け」の成立してるファイルは、拡張子を隠す」という阿呆なデフォルト設定が加わった。Windows95からだ。

しかし、これはexeもxlsも区別できない。ということを意味する。必然、このデフォルト設定は解除しておくというのがWindows95以降の賢い使い方だ。

16bitのMS-DOSから始まって、シェアは十分に獲得した。商業的にはある程度成功してるといっていいだろう。しかしウィルスの温床でもある。その活動には「拡張子関連付け」が一役買っている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8
拡張子関連付けを辞められない限り、未来永劫、Windowsは駄目OSであろう。

「従業員がウイルス踏んで情報漏洩しちゃいました@日本年金機構」ってか何で市販OSで個人情報を扱ってるのかと小一時間

台風銀座やら地震大国やら色々言われてる日本ですが、不名誉な称号が増えそうです。

その名も情報漏洩天国。今考えました。ええ、日本年金機構の件です。

初報はこれでしょうか

年金の個人情報125万件流出か サイバー攻撃

http://www.asahi.com/articles/ASH615KL1H61UTFL00F.html

不正アクセスされたのは一部の職員に見る権限が限られている「情報系システム」の情報で、流出したとみられるのは「基礎年金番号と氏名」が約3万1千件、「番号、氏名、生年月日」が約116万7千件、「番号、氏名、生年月日、住所」が約5万2千件。年金記録を管理する「社会保険オンラインシステム」は情報系システムとは分離されており、不正アクセスは確認されていないという。

外からのダイレクト攻撃の心配しかしてないのがヤバイ。ウイルスを踏むような阿呆がウジャウジャ居る職場ではファイアウオールなんざ何の意味も持たない。

一昔前では、せっかく入室セキュリティを掛けてるのに、スタッフが飲み屋で愚痴るから機密が駄々漏れるとかいう落語があった。事実かどうかは知らない。今だったらツイッターだろう。

「情報系システムから分離されて」居るところからどうすれば漏れるのか。答えは簡単、「またエクセルか」大概の人がそう思っただろう。小生もその1人だ。故に残念ながら驚かない。

そしてその事を憂う人も一人ではないだろう。

https://twitter.com/youkoseki/status/605327086237028353

なにがすごいって、年金基礎番号がメールの添付ウィルスを開封する程度で流出してしまう事件について、もう誰も驚かないこと。生データが職員の持っていたパソコンごと電車に残されていても、非正規職員が名簿屋に横流ししていても、もう誰も驚かない。信頼ゼロという、ある意味で最強のセキュリティ。
小生はあまり気にしてなかったが、日本年金機構は結構不祥事が続いてるらしい。そもそもの話、「年金を「預かってる」」という意識があれば、個人情報も金も粗末には扱わないはずではないのか。所詮は既得権利のうえに胡座を掻いているだけのことはある。NHKしかり。JASRACしかり。

日本年金機構からの情報漏洩、ウイルス入り添付ファイルを開いたのは一人だけではなかった
http://security.srad.jp/story/15/06/04/095255/

なお、職員のPCには最新のウイルス対策ソフトが入っていたが、「新種」のため検知できず感染が広がっていたという(毎日新聞)。しかし、メールに添付されたウイルスは昨年秋に国内の大手企業などに送りつけられたウイルスと同じ型という報道もあり(読売新聞)、なぜ防げなかったかは疑問が残る。
ルール上は個人情報をファイル共有サーバーに個人情報を格納することは原則として禁止されており、またもし個人情報を格納する際はパスワードを設定することを科していたという。しかし、今回漏洩した125万件のうち約55万件はパスワードが設定されていなかったそうだ(日経ITpro)。
パスワードを設定した安全などと思ってる程度なら、この先何度でもやるだろう。社員番号、事務所の外線代表の下4桁、自分の所属の内線番号。有りがちなネタは真っ先に試される。そもそも素人がEXCELに掛けるパスワード如き、クラッカーソフトを使えばすぐに敗れる。

年金機構 業務委託で違法派遣
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-04/2015060402_01_1.html

堀内氏は、同機構から年金データ入力業務を請け負った会社が、労働者派遣法に基づく許可・届出のない別会社に社員を派遣させて、業務に従事させていたことを指摘。この派遣会社の住所に実体はなく、従業員に給与も支払わないなど、個人情報をまともに扱える事業者に委託されていないとただしました。
 日本年金機構の水島藤一郎理事長は「(作業スタッフが)派遣であったとは把握していなかった」と述べ、外部委託した業務の実態をつかんでいなかったことを認めました。
正直、これすら本当かどうか怪しいのだが、お誂え向きのスケープゴートがあってよかったじゃないですか。これでまさか年金機構はお咎めなしだとか思ってないですよね。

年金情報漏洩で思う「学習できない」方々
http://blogos.com/article/114663/

これなんか一番簡単な話で、ファイル暗号化のシステムさえ入れれば、完璧な暗号化が出来るはずです。コストをけちった為に導入しなかったのか、運用上の問題で出来なかったのかなんとも解りませんが、いずれにしても、機械的に自動で出来る代表的なものの1つです。
問題はそこじゃないんだなー。
  • 在り来りのパソコン(と汎用OS)を使って
  • 在り来りのオフィスソフトの
  • 在り来りのファイルフォーマットで
  • 個人情報を扱っていた
早い話が、エクセルとWindowsを辞めればいいだけの話なのですよ。誰もそこに思い至らないのが本当に小生には判らない。ああ、ちなみにWindows RTだったらこのウィルスに引っかからない可能性が高い。マイクロソフトは本当にWindows RTの売り方を間違えてる。

オチは当然用意してあります。事実は小説より希なり

年金情報流出 防衛情報も標的か 同種ウイルス ほか300カ所にも
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015060502000253.html

同社によると、攻撃者は末尾に「exe」と記されたファイルをメールに添付して送る。この「exe」ファイルはウイルスを持ち、クリックするとプログラムが起動。メールを受信したパソコンが感染する。
 ウイルスはその後、攻撃者側と勝手に通信を始め、侵入したシステムが攻撃対象なのかどうかを調べる。ほしい情報がある攻撃対象と判断すると、さらに別のウイルスを送り込んだり、システムに接続する他のパソコンを感染させたりして、情報を外部に送る。
 同社は対策として、業務のメールに「exe」ファイルを使用しないことや、「exe」ファイルが添付されていたらクリックしないよう呼び掛けている。
呼びかけて解決する話なら、犯罪は起こらない。問題はそこではない。

  • これではexeファイルの全てが危険と誤解させる
  • exeだけが危険な訳ではない。
    • 実はexeでないけど実行形式の場合は他に幾つかがある。それで警戒を抜けたケースは幾らでもある。


https://twitter.com/readme/status/605522545962385408

・人間の努力や注意力に依存したシステムは必ず破綻する
・人間がミスしないことを前提にした運用は必ず破綻する
…この2点が、どうかもっと周知されますように。
おっしゃる通りですわ。「周知徹底します!」は「悪者を決める方法」を決めた。ただそれだけだ。「次回は漏洩させた奴はクビです!」と言ってるだけ。実際そうすることだろう。

人間がミスをするのは当たり前のことだ。ミスを許容しないシステムなぞあり得ない。このことと最も真摯に向き合ったのは飛行機パイロットだろう。2名のパイロットを必ず搭乗させる。※最近は、パイロットを一人追い出して、墜落事故を起こした事件もあったが、それは割り引いて考えるべきだろう。

前出の記事から「exeファイル自体が慢性的に危険」と勘違いしたとしよう。勘違いが暴走するとこうなる、という思考実験をもってオチとさせていただきたく。

exeヤバイ!多くのPC内に「exe」ファイルが存在し「ウイルス」だという風評被害が発生!
http://www.yukawanet.com/archives/4886139.html

報道では、問題のメールに「exeファイル」が添付されており、それを実行しないようにすればウイルスに侵されないというシンプルな注意が喚起されている。しかし、それをわかりやすく伝えようとした結果、一般の方には「exe」がウイルスであるかのような見解を与えてしまい、結果exe形式すべてを実行しないほうがいいのではないかという不安をあおっている。
これ自体はジョークツイートを発端としている。ただ「iOS8.2アップデートでiPhoneの防水機能が付く」とかいうデマを真に受ける消費者だ。何を信じるか判らない。

2015年6月2日火曜日

週刊少年ジャンプ 新連載 レディ ジャスティス

なかなか挑戦的な連載が始まった。

レディ ジャスティス
http://plus.shonenjump.com/client_info/SHUEISHA/html/player/viewer.html?tw=1&lin=1&cid=SHSA_JP01PLUS00001661_57

名前の通り、女性が主人公だが、要素がアチコチ既存の連載にカスってる。そこが挑戦的と感じる所以である。

驚異的な怪力と頑強さを誇る肉体を武器に、街のゴロツキを退治する。扉のコスチューム、ではなくパーカー+制服+スカート+覆面で現れた彼女は、乗用車を掴んでバリっと引き裂いた。それってどこのワンフォーオールもしくはオールマイト?

しかも出来るのは物理攻撃だけじゃなくて、空飛んだり透視とかも使える。それってどんな斉木楠男?

しかも左右の目で見ると、人物の悪意がオーラとなって見分けられる。それってどんな七第目火影もしは九尾チャクラモード?

2話までは自前のパーカーと覆面で戦ってたが、やたらフツーの素材に向かって、マシンガンやらロケット弾やらブチ込んでくる敵。本人は無事だけど、服がボロボロ。ナイスバディが露に。それってなんの食戟のソーマ?

ただし、自分の怪力で体を壊すことは無いの上に、手加減0.01%で装甲者(≠装甲車)を凹ます、0.2%で地面を割るぐらいのパワーがあるので、0才でもうテレキネシスが使えてたらしいし。主人公の質としてはオールマイトより、斉木楠男の方が近い。オールマイトなら楠男が勝つだろうし。

1話扉のコスチュームは、3話でようやく出てくる。何と主人公の一人、丸藤君の自作。どんだけセンスあんだよ。とマジレスはまあ無粋だろう。

超人少女というモチーフは、本人の読み切りをどこかで読んだ気がするので、パクリ云々を謳うのは無粋だろう。そもそも超人設定なんぞ何処か似るものだ。

既に自らの力を駆使している超人少女のセクシーバトル?という路線は、今のところは本連載に限っている。余りにも活動が小規模過ぎて話を広げるのが難しい気もするが、セクシー路線は大歓迎なので、楽しみな連載ではある。

絵柄と台詞回しがちょっと古風?作者は割とオッサンかなー。と思ったら28歳か。
http://wjtrj.com/archives/92

2015年6月1日月曜日

刺青はファッションか呪術か


商売を優先し、罪なき人々を差別する温泉、スーパー銭湯、プールなどの経営者達に対するアンチテーゼ。https://mountainhightattooworks.wordpress.com/2015/05/29/%E5%95%86%E5%A3%B2%E3%82%92%E5%84%AA%E5%85%88%E3%81%97%E3%80%81%E7%BD%AA%E3%81%AA%E3%81%8D%E4%BA%BA%E3%80%85%E3%82%92%E5%B7%AE%E5%88%A5%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%BC/

刺青屋が刺青を肯定するのは当たり前の話だろう。

「覚悟していれろ!」と言われてもねえ….お客様の半分以上が女性のプチタトゥーなのです。お客様のみなさんは、「タトゥーをディスるような器の小さい男とは結婚しないからいいです!」と明るく元気にお答えになりますよ。そんな時代なんです
小生もどっちかというとディスりたい人種だし、器の小ささも否定しない。ただ否定する理由まで読んでから決めても遅くはなかろう。1分も掛からない。あまり書くことなかったんで。

世界のセレブのタトゥー https://mountainhightattooworks.wordpress.com/2014/03/05/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%96%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC/

日本では未だにインターネットの中で「タトゥーを入れるのは下衆」という書き込みで人を中傷する無理解な人がおりますが、世界的にみるとタトゥーは高級で個性的なアクセサリーとして貴族階級の人々や裕福な子女にも受け入れられています。
アクセサリーと言うからには、自由に外せるべきだろう。この点で刺青は不適当だと思われる。もちろん前述のリンクの画像を見る限りは非常に上品には見える。日本の倶梨伽羅紋紋とは別モノなのだろう。
アンジェリーナジョリーは好きな女優だったが、芸能人ならともかく、俳優が刺青とか入れて、映画に出るときにどうなのだろうとは正直思う。役作りに邪魔じゃね?

北海道タトゥーOK温泉MAP http://tattooworks.net/t_spa.html
たとえ現代若者のファッションのように見えるタトゥーであっても、実際にタトゥースタジオを訪れるお客様のご動機は、国民的有名歌手の安室奈美恵さんのように、大切なご家族などを亡くされた方がメモリアルにタトゥーをお入れになるケースが多い現状がございます。また、ご自身のお子様のお名前や関連アイテムをお入れになるお客様も多い現状がございます。その他にも、未来へのなりたいご自身のイメージを夢に描き、その願望を込めてタトゥーにされるお客様も多い現状がございます。特定の宗教をお持ちのお客様の場合、キリスト教徒の方は十字架などの象徴的アイテムをタトゥーにされますし、仏教徒の方は仏様や梵字などをタトゥーにされる方も大変多く、このケースの場合は宗教や信仰と密接な精神的象徴となっております。こういった「タトゥーの意味合い」への理解もなく、ただのファッションと見下したり、古く形骸化し偏見に満ちた基準で一律に否定し入浴拒否する事は誠に不条理な人権侵害行為ではないでしょうか?
この話を聞くと、余計に好意的な印象を持てなくなった。小生の印象を端的に表すならこうだ。

自分で自分に呪いを掛けてるのか ...
これだったらファッションと言ってくれたほうがまだマシではある。ただ女性は呪術に抵抗がないようだ。バレンタインデーにアイドルに贈るチョコレートに、自分の髪の毛を入れるとか?
もしくは、別に小さく入れるのなら小生も目くじらは立てない。せいぜい3cm四方あれば十分だろう。
そもそも「願掛け」なのであれば、他人に知れると効果が薄れるものではないだろうか?